Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』では、次回の大型アップデートであるイヤー8シーズン1「オペレーション・コマンディングフォース」の全情報を公開しました。この記事では新オペレーターBrava(ブラバ)以外の新コンテンツを紹介します。
新シーズン「コマンディングフォース」の全情報が公開
イヤー8シーズン1(Y8S1)で登場する新オペレーターBravaと彼女の「クラッジドローン」については、こちらの動画および記事でご確認ください。
リロードのリワーク
- 概要:マガジンを外した状態だと、リロードキャンセルをしても最大1発しか弾が撃てなくなる
シージのガンファイトに欠かせない武器のリロード体験が、Y8S1でよりリアルなものになります。簡単に言うと、画面に映っている銃の状態と、残弾の数が一致するようになります。
これまではリロードしてマガジンを外した状態でも、リロードをキャンセルして発砲することで、マガジンとともに消えたはずの弾薬をそのまま発射することができました。
Y8S1では、このゲーム的な嘘の部分が削除されます。マガジンを外した状態では、たとえリロードをキャンセルして発砲しようにも、撃てるのは薬室内に残った1発だけです。リロードアニメーションが完了し、マガジンを再びつけたところで、ようやく残弾も回復します。
なおマガジンを外したときに弾が1発残るのはクローズドボルト構造の武器で、LMGのようなオープンボルトの武器は、弾帯を外すと残弾がゼロになります。使っている武器でそれぞれ、新しいリロードがどうなっているか確認しておきましょう。
実際にテストサーバーのテロハンで何度か試してみると、普段の感覚でリロードキャンセルをしたときに、弾が1発しか出なくてうっかり撃たれてしまい…と、仕様変更を実感させられました。今後はリロードをするタイミングへの意識が高まるでしょう。
Zeroの強化
- アーガスカメラ:壁の床の貫通を、手動操作で行えるようになった
攻撃オペレーターのZero(ゼロ)が持つ、固有ガジェット「アーガスランチャー」に新たな機能が追加されました。
これまでは、貫通可能な壁や床にアーガスを設置すると、自動的に反対側にカメラが突き出ていましたが、今後は壁を貫通させるかどうかを、設置後にZeroのプレイヤーの判断で決めることができます。
「攻撃側のカメラ設置系オペレーター」というユニークさを持つZeroですが、カメラの起動音は聞こえやすく、すぐに破壊されがちで、プロ競技シーンでも「銀行」などの広いマップ以外ではあまり見かけないのが現状でした。
新しいバージョンでは、カメラを貫通させなければ、防衛側には壁の向こうにカメラがついているかどうか区別がつきません。先に設置しておいて、後から爆発音などに乗じてこっそり貫通させ、重要なエリア内をチェックするといった新しい運用が可能になるでしょう。
バレル2種の強化
- コンペンセイター:反動抑制効果を15%から35%にアップ(強化)
- マズルブレーキ:反動抑制効果を45%から50%にアップ(強化)
バレルアタッチメントは、Y7S3でサプレッサーが強化され、Y7S4でさらに拡張型バレルが強化されたことで、プレイヤーに新しい選択肢をもたらしました。
Y8S1では、相対的に評価が下がっていた従来のアタッチメントのうち、マズルブレーキとコンペンセイターが強化されます。
どちらも反動を抑制する効果が上昇したため、操作の安定性を上げるか、ダメージを上げるか(拡バレ)、ステルス性を優先するか(サプ)で、武器ごとにアタッチメントを吟味するのがさらに面白いものになるでしょう。
コンソール版のマウサー対策「マウストラップ」
- マウストラップ:マウサーの入力に遅延を発生させるシステム
コンソール版のシージで、コンバーターなどを介してマウスを使用するプレイヤーに対し、Y8S1で「マウストラップ」という新たなアンチチートシステムが実装されます。
コンソール版のいわゆる「マウサー」は、どんなコミュニティでも長年の問題となっており、開発側にとっての大きな解決課題です。しかしコンバーター側もさまざまな偽装技術を駆使してくるため、完全に排除するのは難しいのが現状です。
実際コンソール版シージでは、ランクマ最上位帯では特にマウサーが多いとのこと。そんなマウサーに対してこの「マウストラップ」は、マウサーの疑いのあるプレイヤーに入力遅延をかけるというものです。
この入力遅延は最初はほとんど気付かない程度のものですが、マウス&キーボードを使ってプレイし続けるにつれ、徐々に大きくなっていきます。マウサーはやがてキャラコンもエイムもまともにできなくなるでしょう。
一方でマウサーをアカウントごと追い出そうというシステムではないらしく、コントローラーでのプレイに戻って対戦を完了していけば、この入力遅延は徐々に通常状態に戻っていくそうです。
具体的なシステムのはたらきについては伏せられていますが、コンソール版プレイヤーにとって嬉しい成果の出ることに期待したいところです。
迷惑行為への対処:ボイスチャット
- 新機能:暴言を繰り返すプレイヤーを、対戦開始時に自動的にミュートする
現在も故意のフレンドリーファイアや、テキストチャットでの暴言を繰り返すプレイヤーは、プレイヤー評価が下がってペナルティが課されます。
Y8S1ではこうした迷惑行為に対処するシステムがさらに進化し、ボイスチャットでの暴言も監視するようになります。
ペナルティのついたプレイヤーは、対戦開始時点から自分のボイスチャットがミュートされるようになり、他のプレイヤーがそれを解除しない限り発言することができなくなります。
バトルパスのアップデート
- 新アイテム:全100ティアを開放すると「ブラボーパックチケット」がもらえるようになる
Y7S4で一方通行型のバトルパスが撤廃され、自分で好きなルートを選択できる新たなバトルパスが登場しました。
新バトルパスでも、Y8S1からは追加報酬が登場し、100ティアすべてを開放することで「ブラボーパックチケット」が獲得できます。
このブラボーパックチケットは、1枚につきブラボーパック収録アイテムのうち好きなものを1つアンロックできるというものです。バトルパスを完全攻略すれば、ブラックアイスなどの人気の武器スキンや、ヘッドギアはあってもユニフォームが引けていなかったオペレータースキンなどを1つ自由に獲得できるようになります。
なお、操作に難があるとされる新バトルパスのUIについては、今後のシーズンでアップデートされていくそうです。
新規プレイヤー向け「ビギナーチャレンジ」
- ビギナーチャレンジ:シージの基礎を学びながら報酬がもらえるチャレンジセット
Y8S1でオペレーターが67人となったシージですが、新規のプレイヤーにはハードルが高そうな印象を与えることは否定できません。
そこでY8S1では、報酬つきの各種チャレンジを通してシージの基礎を学べるビギナーチャレンジが導入されます。
ビギナーチャレンジには、「ブリーチ」、「サポート」、「インテル」などオペレーターの専門分野ごとにさまざまなチャレンジが設定されています。
プレイを通じてこれらのチャレンジを達成していくことで、報酬として名声ブーストやニューカマーパックなどを獲得できるだけでなく、チャレンジ中の専門分野のオペレーターをアンロックすることもできます。
シージの基礎を学びつつ、学んだ分野のオペレーターもアンロックできるこのビギナーチャレンジは、新規プレイヤーのモチベーションを高めるのに最適と言えるでしょう。
ベテランプレイヤーでも、これらのチャレンジに参加することができます。
テストサーバーによりアクセスしやすく
- 新機能:ライブサーバーからテストサーバーを起動できるようになる
PC版シージのテストサーバーについて。Y8S1では、ライブサーバーからテストサーバーにスムーズに移動できるようになります。
具体的には、新しいテストサーバーが開放されたタイミングで、ライブサーバーのメニュー画面にテストサーバーへのアクセスボタンが出現するそうです。ボタンを押すとライブサーバーが終了し、自動的にテストサーバーが起動します。
テストサーバーのインストールやアップデートが済んでいない場合でも、このボタンを押すことで、ダウンロードしながらシージをプレイすることができます。
メインメニューのUI&UX変更
- UI&UX:画面レイアウトを変更。「再度プレイ」ボタンがより便利になる
メニューのレイアウトはこれまでもシーズンごとに少しずつ変化してきましたが、Y8S1では「プレイ」メニューがさらに整理され直します。
これまでは最後にプレイしたモードが1つだけメインメニューに表示されていましたが、今後は「プレイ」メニューから、「対戦」や「クイックプレイ」などのカテゴリーごとに、最後にプレイしたモードが表示されるようになります。
また、クイックマッチのゲームモード(爆弾、人質、エリア確保)の選択が、設計メニューから消されて、この「プレイ」メニューで行うようになります。
3月7日リリース&イヤー8パスも発売
新シーズン「オペレーション・コマンディングフォース」は、現地時間3月7日に各プラットフォームでリリースされます。
リリースに先がけて、現地時間2月20日から3月20日までの期間限定で、恒例の「イヤーパス」も発売されます。通常版は30ドルで、新オペレーターやバトルパスに各シーズンでアクセスできます。バトルパストークンが20個入ったプレミアム版は60ドルで購入できます。
PC版テストサーバーは、来週(2月19日の週)からプレイ可能になります。PC版シージをお持ちの方は、ぜひテストサーバーに参加して、新オペレーターBravaなどの新コンテンツを一足早く試してみてください。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: Press Release, In-game
コメント
コメント一覧 (10件)
8年目でやっとマウサー対策か(笑)
今更過ぎる
XIMコンバーターの現地スレ見てると
PS4のホリ製コンバーターはライセンスを取得しているので
コンバーターを完全に締め出す事がSonyとの契約で不可能
と言う事でゲーム側が出来る処置として嫌がらせをすると言う方向らしい
こういう経緯があって大平にすぐ出せると言う代物でも無く
誤BANしてもある程度許されるように今はテストみたいになってと予想されてる
またコンバーター側は初期のフォートナイトで締め出された教訓から
WASDキーをアナログスティクに見える様にわざと精度を崩して乱数入力するように
作られてるから マウス側にもこれを適用したり
元からもしもの時のようにいろいろ準備してるから心配するなとの事
あとはこれらの要因からもはやコンバーターをゲーム側が見つけ出すには常に
誤BANをする危険をはらんでくるからコントローラー操作に戻った場合は元に戻るようにするんじゃないかと言うのもあった
まぁ要するにPCチートのイタチごっこを続けて行くと言う感じかな
マウス使うなら使えよって姿勢好き
PS版もPC版もPSコントローラでやってるゲェジですが、なんかすでにPS版で入力遅延おきてるっぽいんですよね‥‥(疑いがあるっていう表記が気になって。疑いがあるだけでコントローラ使ってる人にも適用されるのか) どの程度入力遅延起きてますよとか分かるようなシステムならいいんですが‥‥
陰謀論好きそう
マウストラップの少し泳がせるようなやり方はcodのアンチチートから着想を得たのだろうか。あともうマウスは検知出来るって事よね。どうなるか楽しみ
正確な検知が難しいから、それを補うための措置だったりするのかな?検知した瞬間に重いペナルティ(キック等)を与えると誤検知が問題になるけど、徐々にペナルティを重ねていく方式なら、常時検知されているような人(不正デバイス使用者)でもなければそれほど問題ない。ってのもありそう
新オペがブチ壊れてそうなこと以外神アプデ
ハブられるフラッシュハイダーくん
普通に今でも使用率高いからか…
横幅キツい武器はいくつかあるしコンペンに手が入れられるのありがてえ