Ubisoftの『レインボーシックス シージ』から派生したPvEシューター『レインボーシックス エクストラクション』ですが、新しいコンテンツの開発が数ヵ月前に終了していたことが明らかになりました。
しかしゲームプレイ自体は今後も可能で、2023年内は復刻イベントがプレイできるほか、サポートやバグ修正なども継続されるそうです。
『レインボーシックス エクストラクション』の開発終了
『レインボーシックス エクストラクション』(以下、R6E)は元々、『レインボーシックス シージ』で2018年に開催された大型PvEイベント「アウトブレイク」の好評を受けて、単独作品として2022年にリリースされたオンライン協力型PvEシューターです。
特殊部隊に所属するオペレーターたちが、テロリストではなく未知の怪物アーキエンの大群と戦うのが『R6E』の大きな特徴。シージのガンプレイの楽しさを保ちつつ、PvEならではの広大なマップや、強力にアップグレードされた固有ガジェット、そして競技の公平性を考慮する必要のない派手で魅力的なスキンなど、独自の要素が多数盛り込まれていました。
しかし先日、『R6E』の新コンテンツ開発が終了していたことが、UbisoftのDiscordにて明らかになりました。『R6E』用のサポートチャンネルで、Ubisoftスタッフが以下のように説明しています。
「残念ながら、エクストラクションの開発は数ヵ月前に終了しました。しかし一般的な不具合についての報告は継続し、ソーシャルメディアでこれまでよく指摘されてきた諸問題についても修正さるのでご安心ください」
R6E 開発終了の公式発表は未掲載
R6Eの公式サイトには日本時間2月28日時点でそのような記載はないため、Discordを見ていたプレイヤーたちにとっては驚愕の発表です。
公式発表の有無については、Discordスタッフから開発スタッフに確認中とのことです。
「そうですね、完全に終了したという公式な声明は私も見ていません。通常、開発中の他のプロジェクトに移らなければならないときは、サイト上に開発ブログが掲載されるはずです。ゲームチームに問い合わせて、確認がとれるか、公開されたものがあるかどうかを見てみます」
「つい先日も他のゲームであったように、開発終了時に(それを伝える)開発ブログは評価されるだろうというフィードバックを伝えました。私たちも、スタッフがまた開発に戻れるようになった場合に備えて、受け取った不具合についての報告も継続していくつもりです」
復刻イベントは継続
新コンテンツ追加の可能性が薄れた『R6E』ですが、2022年12月時点では、2023年の予定として「スピルオーバー」など過去のクライシスイベントが復刻されることが発表されていました。高難度チャレンジに相当するメイルシュトロームも引き続きプレイできるようです。
このように、ゲーム自体は引き続きプレイ可能で、不具合の報告や各種のサポートも引き続き対応していくそうです。
『R6E』開発は悪運続きだった
『R6E』は、当初『レインボーシックス クァランティン』のタイトルで発表、開発が進められていました。しかし折り悪く新型コロナウイルス感染症の世界的流行が生じたことで、ゲームの開発も在宅ワークを余儀なくされ、『R6E』でもタイトル変更やリリース延期などの混乱が生じました。
加えて、2021年にゲームプレイの模様が公開された際も、事前評価が芳しくなかったことから調整のための再延期が発表されるという苦難にも見舞われました。
それでも2022年1月にようやくリリースを迎えた後は、追加コンテンツとしてZofia(ゾフィア)やEcho(エコー)などの新オペレーターが無料アップデート。特殊ルールで遊べるクライシスイベントも定期開催されるようになりました。これで『R6E』もようやく軌道に乗り、シージとのさらなる差異化と、両タイトルが互いにより多くのプレイヤーを集め合う効果が期待されていました。
しかし、元々無料で遊べた「アウトブレイク」を有料にすることを否定的に捉えたレビューもあり、またシージでPvPを楽しんでいるプレイヤーをPvEに打ち込ませるようなコンテンツにも欠けていたためか、結局リリースから1年を経て、全体的には期待された成果が得られなかったことがうかがえます。
上述の通り、開発終了について現時点では公式発表がなされていないため、Discordスタッフの発言が何らかの形で撤回される可能性はまだ残っています。『R6E』について、続報があれば都度追記致します。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: Discord
コメント
コメント一覧 (16件)
ゲームとしてめんどくせって作りなのは良いとして売ってる場所で終わってた
力入れて作り込んでたってのはやっててよくわかったけどシージプレイヤーが求めてたものとはことごとく外れてた感が正直あったと思う
シージプレイヤーターゲットにするならもっと低コストで受けるの作れた気がする
極めてマップが狭いPvPゲーであるR6Sのロードアウトをそのまま引き継いだスピンオフ
マップが3倍以上になるし敵の数なんか100倍近くなる
そうなると使いにくい武器が多すぎる
steamで発売されてたら買ってた
折角ストーリー要素出せた作品だったから
アウトブレイクみたいな本格的なキャンペーンモード出してもらいたかったな
近年のPVE作品の中では緊張感と中毒性がちょうどよくてすごく面白かった
ただ変にR6Sの世界を引き継いでしまったせいで、キャラクターやシステムの自由度を縛られ、結果として一つの作品と言うよりはR6Sのおまけゲームのような印象になってしまったのが残念
お金かけてF2PのタイトルにすればPVE界隈で覇権とれるポテンシャルはあった