Ubisoftは『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』の次回大型アップデート、イヤー8シーズン2(Y8S2)「オペレーション・ドレッドファクター」の全貌を公開しました。
この記事では発表された内容のうち、恐怖の煙を駆使して敵をかき乱す新防衛オペレーターFenrir(フェンリル)について紹介します。
恐怖を操る新防衛オペレーターFenrir
Y8S2では、防衛側に新オペレーターFenrir(フェンリル)が登場。Thermite(テルミット)が率いる「レッドハンマー」に所属します。
Fenrirはスウェーデン出身の男性で、オールバックの髪と、病的にギラギラした目付き、そして首元に装着した大きなネックガードが特徴。まるでゴシックホラーに登場する怪物のような、恐ろしげな風貌をしています。ちなみに軍や特殊部隊には無所属です。
- 専門分野:クラウドコントロール | トラッパー
- 難易度:3
- スピード:2
- 体力:2
Fenrirのロードアウト
- 固有ガジェット:
- F-NATTドレッドマイン(5つ所持)
- メインウェポン:
- MP7(サブマシンガン)
- SASG-12(ショットガン)
- サブウェポン:
- Bailiff 410(ショットガン)
- サブガジェット:
- 防弾カメラ
- 有刺鉄線
メインウェポンは「サブマシンガン+ショットガン」という防衛側の典型的な構成。MP7とSASG-12はともに使いやすい武器で、ガンファイトには問題なく参加できそうです。なお、武器のサイトはどちらも等倍サイトのみです。
サブウェポンとして、リボルバー式のハンドショットガンBailiff 410を持っています。至近距離でなければ戦闘では役に立ちませんが、工事要員として活躍できる他、後述する固有ガジェットF-NATTドレッドマインとの組み合わせでも役立ちます。ただし普通のピストルが無い点は1つの弱みとみなせるでしょう。
サブガジェットは防弾カメラと有刺鉄線で、後述の「F-NATTドレッドマイン」と相性の良いものとなっています。
固有ガジェット「F-NATTドレッドマイン」
Fenrirの固有ガジェットは設置型の電子機器デバイス「F-NATTドレッドマイン」。煙を散布し、攻撃側の進行を一方的に妨害できる便利なガジェットです。
F-NATTは床面や壁など、任意の場所にフリスビーのように放り投げて設置します。屋外に投げることもできます。Fenrirはこれを最大5個まで設置でき、設置した場所の名称がUIの左下に表示されます。
Fenrirはマップ内のどこにいても、壁や床を透過してF-NATTのアイコンを確認できます。
Fenrirが設置したF-NATTに向かってリモコンを使うと、F-NATTが起動しカバーが開きます。設置できるのは5個ですが、F-NATTのカバーを開いておけるのは同時に3個までです。
カバーが開いているF-NATTの効果範囲に攻撃オペレーターが入ると、アイコンが赤く光ってFenrirに侵入者の存在が伝わるのと同時に、攻撃オペレーターにのみ見える濃い紫色の煙を放出して、その視界を遮ります。
防衛側の画面では、この煙はわずかしか見えません。継続時間も無限のようです。煙自体にダメージやスピードダウンなどの効果はありません。
カバーが閉じている状態のF-Nattは防弾仕様で、爆発物でなければ破壊できませんが、カバーが開いているときは撃って破壊可能です。電子機器なのでEMPで一時停止させることも可能で、Fenrir自身がEMPの効果を受けるとリモコンが一時的に使えなくなります。
攻撃側への新たな妨害ガジェットに
攻撃側の動きに反応するガジェットには、感知アラームやMelusi(メルシ)のバンシーなどが既に存在します。しかしF-NATTの優れた点は、他の索敵ガジェットよりも容易に、発見した攻撃オペレーターを襲撃できる点です。
感知アラームなら、うっかり作動させても防衛側がピークしてきそうな場所をロックして対抗できますが、F-NATTは煙で視界を遮ってしまいます。一方で防衛側の画面には、この煙はわずかしか映らないため、攻撃側が煙に包まれたタイミングでピークすることで、防衛側はリスクなく撃ちに行くことが可能です。
F-NATTには効果範囲があるため、煙に包まれた場合、攻撃側は一度後退するか、強引に前に進めば煙から抜け出すことができます。しかし前に進んだ場合、別のF-NATTが設置されていてさらに煙に呑み込まれる可能性や、足元にウェルカムマットなどのトラップが仕掛けられている恐れもあります。何より位置がバレているので、やはり強引に煙の中を突き進むのは得策ではありません。
なお、Glaz(グラズ)のフリップサイトで煙の向こうを透かして見ることはできません。煙の中にスモークグレネードを投げた場合も同様です。
リモコンと電話端末は別のようで、Dokkaebi(トッケビ)から電話がかかっている最中もリモコンを使うことができます。
Fenrirの所感:作戦重視のチームが再び輝く?
シンプルに「1人で感知アラームを5個持っているオペレーター(起動できるのは3個まで)」とも解釈できますが、Fenrirを実装する意味について頭に浮かぶのは、昨今海外でも議論になっているランクマのチームデスマッチメタへの回答になることす。
チームデスマッチメタの議論とは、要約すると「ここ数年かけて防衛側ガジェットが弱体化され、ガンファイトが重要になっている今の環境なら、作戦や手順は必要なく、投げものをフル投入しながら突っ込んでチームデスマッチのように戦った方が(ランクマでは)勝てるのでは無いか」というものです。
その点、F-NATTはロングの射線を一方的にカットしてしまうので、爆弾ルールでチームデスマッチをやろうとしてくる攻撃側チームには間違いなく刺さるでしょう。競技シーンでも、スニークインへの新たなけん制や、ラッシュを抑止する効果が期待できます。
Fenrirのおかげで、「オペレーターの選択や作戦は合っていたはずが、ガンファイトで台無しにされる」という悩みを抱えていたチームや、「エリアの制圧」というシージの基本的なコンセプトを大切にするチームが、再び輝くようになるのかもしれません。「恐怖」がテーマのシーズンですが、Fenrirがむしろ新たな希望となるチームもきっといるでしょう。
攻撃側視点では、確かに単独行動やラッシュの難易度が上がりますが、「F-NATTのせいでまったく進めなくなる」というわけでもありません。
たとえば自分の前にいるプレイヤーがF-NATTの効果を受けてしまっても、後ろから防衛側のピークを警戒してあげつつ、前のプレイヤーにF-NATTを探して撃ってもらえば進行を続けられます。前にいるのがMontagne(モンターニュ)なら、逆にわざと引っかかって防衛側のピークを誘うこともできるでしょう。チームで連携することを意識できていれば、F-NATTの煙も怖くありません。
いずれにせよ、Fenrirもまた「置くだけでOK」のオペレーターではありません。使いこなすには、マップの知識や、攻撃側が入って来そうなルート、押し込んでくるタイミングを見抜く経験が求められます。「難易度3」は納得のゲーム内評価と言えるでしょう。
Fenrir対策オペレーター
ガジェットでFenrirへの対策ができるオペレーターは以下の通りです。
- Finka(フィンカ):アドレナリンサージ起動中は、視認できる範囲がやや広がる
- IQ(アイキュー):デバイス探知機でF-NATTやリモコンを発見できる
- Thatcher(サッチャー)+インパクトEMP:EMPで一時停止させられる
- Twitch(トゥイッチ):カバーが開いていればショックドローンで破壊できる
- Brava(ブラバ):閉じている状態ではクラッジドローンで破壊できる
- (※開いているF-NATTのハッキングを試みたとき、テストサーバーでは攻撃と防衛両方に反応するようになってしまうケースがありました。テストビルドであるため、正式な仕様はライブビルドで確認します)
覚えておきたいのは、Finkaで少しだけF-NATTによる画面妨害を緩和できる点です。煙自体は消せないので決定的なアンチピックではなさそうですが、いざというときに助けてもらえるでしょう。
他の対策オペレーターとしては、煙に構わずに前進できるMontagne(モンターニュ)などの盾持ちオペレーターが候補となるでしょう。F-NATTが起動した瞬間にLion(ライオン)のEE-ONE-Dを使い、防衛側にピークさせないようにする、という手も考えられます。
5月30日リリース、テストサーバーは5月15日より
皆さんはFenrirの性能について、どんな感想を抱かれたでしょうか。ぜひコメント欄にご意見をお寄せください。
「オペレーション・ドレッドファクター」は現地時間5月30日(日本時間30日深夜)リリース。PC版テストサーバーは、現地時間5月15日(日本時間15日深夜)に開放されます。Fenrir以外にも、Y8S2では「領事館」のリワークが行われたり、防衛側の新サブガジェット「偵察ブロッカー」が実装されたり、さらに射撃練習場の新機能や、Grim(グリム)の強化、アーケードモードの実装など盛りだくさんの内容となっています。
新シーズンは、防衛側にとって強力な仲間が加わるシーズンとなるでしょう。新たな環境でも、ぜひオリジナルな作戦を編み出してみてください。
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- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: In-Game
コメント
コメント一覧 (7件)
マウストラップの誤BANはUBIにフィードバックしろって言ってんだろクソバカが
ここで喚く前に自分でフィードバックしろ
某VALORANTのアストラよろしく盤面をコントロール出来そうで期待しかない
新シーズン始まるのは良いけど誤BANしてるマウストラップどうするんや
edgeや箱のエリートとかでも弾かれる人もいれば
モンゴリアンとかで突破したのかXIM使ってR6Sを見せつけてるようにプレイ動画出されてるし
極一部ではある物のコンバーター通して公式のプロコン弾いてるって本末転倒やろ
Bailiff単体はやめてくれよ…どうせ国と武器の合致なんて考えてないんだからSWAT三人しか持ってないガバとか持たせん?
シンプルに強そう、一度に3つまでとはいえキチンと敵が攻めてくるルートを把握出来てればかなりの範囲とルートを攻めづらく出来そう
投げて設置出来る事も考えたら落とし戸の近くも確かにヤバそう
敵が滞留しやすい所とか、あるいはわざと明け渡すポジションに蒔いてリテイク時に使うみたいなのが強そう
ロック入ってプラント〜が定番のポジション、オレゴンの地下配電設置とか?で階段下にガスまいてリテイクとか
落とし戸につけるのが定石になりそうかな?