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『レインボーシックス シージ』Y8S3.3デザイナーノート:Ianaのフラグ没収やFrostリワーク実装など、7人のオペレーターにさまざまな調整

『レインボーシックス シージ』Y8S3.3デザイナーノート:Ianaのフラグ没収やFrostリワーク実装など、7人のオペレーターにさまざまな調整
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Ubisoft(ユービーアイソフト)は、『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』の次回アップデート内容を記載した「Y8S3.3デザイナーノート」を公開。以前から予告されていたとおり、Frost(フロスト)やIana(イアナ)、Warden(ウォーデン)が調整される他、計7人のオペレーターに変更が加わる。

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Frostリワークがついに実装

『レインボーシックス シージ』Y8S3.3デザイナーノート:Frostリワーク実装、Ianaのフラグ没収など、7人のオペレーターにさまざまな調整
ウェルカムマットのリワークがついに実装

以前からテストにかけられていた、防衛オペレーターFrostのリワークがいよいよY8S3.3でリリースされる。要点は以下のとおり。

  • なぜリワークするのか
    • ウェルカムマットの設置をより戦略的なものにし、「置いて忘れる」ようなことを減らす
    • ウェルカムマットを踏んだプレイヤーのストレスを緩和し、選択肢を与える

これらは当初から挙げられていたリワークの目標だったが、テストを経て、プレイヤーからは次のようなフィードバックが集まっていた。

  • リワークの問題点
    • 自分でマットを外せるようになると、防衛側は、マットに引っかかった敵を利用して別の攻撃オペレーターを釣れなくなる
    • シージをさらにラン&ガンに寄ったゲームにする恐れがある

リワークされたウェルカムマットのポイント

こうした点に対処する形で、リリース版のウェルカムマットは以下の仕組みとなった。

  • チームメイトが蘇生するメリット
    • マットを踏み、自力で蘇生した場合は、デバフ効果(詳細は後述)がかかる
    • チームメイトに蘇生された場合は、デバフ効果はかからない
    • これにより、攻撃側はマットを踏んだ味方を助けに行くべきかを選べる
  • 強烈なデバフ
    • マットを踏んだプレイヤーは、60秒間そのスピードが20%下がり、走れなくなる
    • これにより、マットを踏んだ後もラン&ガンを続けることは不可能になる
  • 蘇生アニメーションを長めに
    • 自力蘇生でも、チームメイトによる蘇生でも、復帰するには4秒必要
    • これにより、防衛側にはとどめを刺すのに十分な時間が与えられる

マットの仕様

  • チームメイトが助ける:4秒かかる。デバフは付与されない
  • 自分でマットを外す:4秒かかる。デバフが付与される
  • デバフ:
    • 継続時間60秒
    • 速度が20%減少
    • 走れなくなる
    • 歩いたところに血痕を残すようになる
    • 体力が20になる
  • ラウンド中、別の場所で負傷した後にマットを踏むと、確定デスとなる

Frostは武器の使いやすさだけでなく、敵を確定で負傷させるウェルカムマットの存在もあって人気のあるオペレーターだ。リワークは攻撃と防衛、両方の視点からバランスをとった形だが、「自力で復帰できるようにする」というコンセプトが、Frostの存在にどのような影響を与えるのか気になるところだ。

Ianaのフラグ削除

『レインボーシックス シージ』Y8S3.3デザイナーノート:Frostリワーク実装、Ianaのフラグ没収など、7人のオペレーターにさまざまな調整
1年ほど人気ピックの筆頭だったというIana
  • フラググレネードを削除。スタングレネードを付与
  • サブウェポンにGONNE-6を追加

以前から発表されていた通り、Y8S3.3では攻撃オペレーターIanaが弱体化を受ける。

Ianaは、どんなマップでも使える偵察ガジェット・ジェミニレプリケーターと、ガジェット破壊やノーリスクでのキル獲得に便利なフラググレネードの両方を持っている。さらに武器も使いやすいこともあり、攻撃側における人気オペレーターの筆頭だった。

『レインボーシックス シージ』Y8S3.3デザイナーノート:Frostリワーク実装、Ianaのフラグ没収など、7人のオペレーターにさまざまな調整
Y8S3.2時点の攻撃側ピック率(横軸)とウィンデルタ(縦軸)。Ianaが突き抜けている

開発スタッフによると、Finka(フィンカ)からフラグを削除し、Sledge(スレッジ)とZofia(ゾフィア)がスピード1になった後、Ianaは約1年も攻撃オペレーターのトップに立っていたという。このため、他のオペレーターが強みを発揮できる場面が減っていた。

フラグをスタンに変えたことで、彼女のアグレッシブなスタイルは維持。また、GONNE-6を与える(返す)ことで、ガジェット破壊の要素を多少残した。

Finkaが再びフラグ持ちに

『レインボーシックス シージ』Y8S3.3デザイナーノート:Frostリワーク実装、Ianaのフラグ没収など、7人のオペレーターにさまざまな調整
Finkaが再びフラグ持ちに
  • フラググレネード獲得(3つ目のガジェットとして)
  • サブウェポンからGONNE-6を削除

Y7S3のバランス調整で、LMGを含めた武器のリコイル全体がリワークされた際、フラグも没収されたFinka。

彼女に再びフラグを獲得させた意図については、Ianaに代わる「競技レベルの」オペレーターが必要だったと説明されている。かつてのLMGメタは既に調整されたので、もう一度フラググレネードを持たせても問題ない、という判断だ。

しかしフラグとGONNE-6を持っていると昔のIanaのようになってしまうので、GONNE-6はIanaに渡し、互いに破壊力を分け合うこととなった。

Gridlockがフラグ獲得

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Gridlockが初めてフラグを獲得
  • フラググレネード獲得。ブリーチングチャージを削除
  • サブウェポンからGONNE-6を削除

しばらくフラググレネードを持つオペレーターは4人に限られていたが、Gridlock(グリッドロック)が今回新たにフラグを獲得。これでフラグ持ちが5人に戻った(Sledge、Glaz、Finka、Gridlock、Nook)。

変更の目的は、「攻撃側オペレーターをさらに多様なものにするため」と説明されている。サブウェポンに壁破壊用のSuper Shortyショットガンを持っているので、GONNE-6は削除することでバランスが取られている。

今回の、Iana、Finka、Gridlockへの調整により、攻撃オペレーターのピック傾向が変化していくことは間違いないだろう。

Gridlockの固有ガジェット「トラックススティンガー」は、あくまで特定の作戦やマップを想定した場合の選択肢だったが、Y8S3.3環境でどのくらい人気が上がるだろうか。Super Shortyで天井を壊して上の階にフラグを放り込むなど、縦方向の破壊工作が1人でしやすい点は注目したい。

Sensが強化

『レインボーシックス シージ』Y8S3.3デザイナーノート:Frostリワーク実装、Ianaのフラグ没収など、7人のオペレーターにさまざまな調整
Sensの武器が扱いやすくなる
  • POF-9 (PC、コンソール両方)
    • 垂直反動を低減
    • 横反動を低減
    • 連射し続けた際の、反動の上がり方を低減

攻撃オペレーターSens(センズ)専用の武器、POF-9が強化される。光の壁を作る固有ガジェット「ROUプロジェクター」は競技シーンにおけるニッチピックの1つだが、武器を強化することでピックを促したい思惑だ。

開発側も、Sensは「大きなポテンシャルを秘めている」、そして「オペレーターの武器はパフォーマンスに多大な比重を占めている」と説明している。

実装後からずっと「扱いづらい武器」とみなされていた(と開発側がみなしている)POF-9。実戦の現場では、Sensに417(マークスマンライフル)の方を持たせている姿がよく見られた。

しかし「ドラムマガジンをつけている代わりに反動が強めの武器」が、「ドラムマガジンをつけていて反動も少ない武器」になるのなら、聞いた限りでは魅力的に思える。

『レインボーシックス シージ』Y8S3.3デザイナーノート:Frostリワーク実装、Ianaのフラグ没収など、7人のオペレーターにさまざまな調整
POF-9のスタッツ

なおPOF-9はダメージ35、装弾数は50で、1.5倍、2.0倍、2.5倍サイトが装着可能。加えてSensはGONNE-6とハードブリーチングチャージまで持っている。武器を強化することでSensをピックするプレイヤーは増えるのか。Y8S3.3の新環境で明らかになるだろう。

Tachankaが(さらに)強化

『レインボーシックス シージ』Y8S3.3デザイナーノート:Frostリワーク実装、Ianaのフラグ没収など、7人のオペレーターにさまざまな調整
リワーク後から強化が続くTachanka。さらに強化
  • DP27
    • ダメージを49から60に増加

Tachanka(タチャンカ)は、書いてあることは間違いなく強力ながら、安定したパフォーマンスを継続させるのが難しいオペレーターの1人だ。これまで何度も強化されてきたが、Y8S3.3ではメイン武器を強化することでさらなるテコ入れが行われる。

LMGのDP27は、1発60ダメージとなる。開発側が提供したデータによると、これはアーマー1とアーマー2に対するキルタイムで全武器の平均を上回る(逆にアーマー3は平均以下)。数字の上では強武器の1つになったと言って間違いなさそうだ。

  • アーマー別キルタイム
    • 対アーマー1:0.218秒(平均以上)
    • 対アーマー2:0.218秒(平均以上)
    • 対アーマー3:0.327秒(平均以下)

ただしマシンピストルや、拡張型バレルをつけたアサルトライフルには、アーマー1とアーマー2に対するキルタイムが0.2秒を下回るものがいくつかあるため(たとえば552 Commndoは0.17秒。F2については拡バレなしでもアーマー1とアーマ2を0.18秒で倒せる)、0.2秒程度ならまだ最強格ではない。

もちろん、これらはあくまでデータ上の話だ。武器の強さが同じでも、アーマー3のTachankaと、アーマー1やアーマー2の攻撃オペレーターが撃ち合った場合どうなるか。新環境で試してみたい部分の1つだ。

Wardenのスピードダウン

『レインボーシックス シージ』Y8S3.3デザイナーノート:Frostリワーク実装、Ianaのフラグ没収など、7人のオペレーターにさまざまな調整
Wardenはスピード1に戻る
  • アーマー2からアーマー3へ
  • スピード2からスピード1へ

Ianaと同じく調整が予告されていたWarden。かつてY4S3.3でアーマー2スピード2に変わって現在に至るが、Y8S3.3で実装時の姿に戻る。

開発側によると「ゲームの進化にともなって、防衛側のプレイが以前よりもゆるくなった」とのことで、1.5倍サイトを持って自由に遊撃できるWardenの能力を下げたい意図がある。

なお1.5倍サイトについては、そのまま残すことになった。スピードが下がって遊撃しづらくなった代わりに、ラウンド終盤まで生き残り、引いた距離で待機し、スモークグレネードを透かしてカウンターする動きを推奨するためだ。

ただしWarden使いがよく遊撃に出るのは、他にやることが無いためでもある。「敵を待つのが仕事のアーマー3オペレーター」なら、Mira(ミラ)やMaestro(マエストロ)などがライバルになる。アーマー3になった後、現地守り係としてWardenを選び続けるプレイヤーがどのくらいいるのか気になるところだ。

新環境を読み切ろう

Y8S3.3でも、対戦環境がまた変化していくことになるだろう。カジュアルやランクのプレイヤーはもちろん、競技シーンへの影響も予想される。

競技シーンについては、間もなく世界大会アトランタメジャーが10月30日よりスタート。Y8S3.3アップデート後の環境で行われると思われる。メジャーには日本からも3チームが出場予定で、KAWASAKI SCARZCYCLOPS athlete gaming出場が決定済み。現在は最後の3チーム目を決めている段階にある。

一部のオペレーターが強化や弱体化を受ければ、他のオペレーターたちの立ち位置にもそれぞれ影響が及ぶ。各オペレーターの最新の評価をどう定めるか、いちはやく新環境を読み切り、次の戦いに備えていくことが重要だ。

  • タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
  • 発売日:2015年12月10日
  • 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam
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Source: R6S Official


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コメント

コメント一覧 (12件)

  • フラグとかアタッチメントで調整しないって話初耳だったから発表見逃してたのかと思ったらそういうことだったんだ

  • クイックマッチの準備時間調整してくれ。爆弾以外だと時間足りなすぎる

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