本日2024年2月13日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch 2(オーバーウォッチ 2 )』 シーズン9:チャンピオンズで適用されるアップデート内容を、フォーラム(英語)で公開した。本記事では、公開された情報を基に、環境への影響について予想を行う。
シーズン9の全体的な調整方針
シーズン9開幕時の調整方針として代表的なものとして「投射物のサイズ変更」「ライフ値の変更」「パッシブの変更」の3つが挙げられる。それら調整の詳細と理由については、こちらの記事を確認していただきたい。
そして、本日その変更の具体的な内容が公開されたが、それによって生じる特筆すべき影響や直接的ではない影響について本記事で紹介していく。
物理攻撃と一部ビーム攻撃の与ダメージ効率
物理攻撃や一部ビーム攻撃など「投射物のサイズ変更」の恩恵を受けられない(または恩恵が小さい)攻撃手段を持つヒーローに対しては、その補填として何らかの強化調整が行われている。この変更は特定ヒーローの強化や弱体化を目的としたものではないため、体感的な性能は大きく変化しないように調整されている。
しかし、小数単位での調整ではないため、若干与ダメージ効率が前後するヒーローも存在する。以下では、その点に注目しながら対象のヒーローを一部紹介する。
ラインハルト
- 一般
- 体力を200から275に増加
- “ロケット・ハンマー”
- ダメージを85から100に増加
- “チャージ”
- ピン状態で壁に叩きつけた際のダメージを225から275に増加
物理攻撃を扱うヒーローの筆頭は、やはり巨大なハンマーを主体に戦う「ラインハルト」だろう。ラインハルトの“ロケット・ハンマー”は、旧200族基準でキルに必要なヒット数(3回)を維持する調整が行われている。
しかし、1ヒットあたりの旧200族に与えるダメージの割合は、全体力の42.5%から40%に低下しており与ダメージ効率としては若干の弱体化となっている。具体的には、2回ヒット後の不足ダメージが30から50に増加し、3回ヒット後の超過ダメージは55から50に低下している。そのため、他ヒーローの干渉を考慮するとマイナスに作用するシーンの増加が予想される。
同じ物理判定の“チャージ”についても、旧200族に与えるダメージの割合が全体力の112.5%から110%に低下しているが、100%を超えているため通常のゲームモードであれば影響は表れない(引き続き確定キル)。ライフ増加量の多いタンクに対して使用する場面では、若干の与ダメージ性能低下を感じるだろう。
ブリギッテ
- 一般
- 体力を150から200に増加
- “ロケット・フレイル”
- ダメージを35から45に増加
ラインハルトと同じく、旧200族基準でキルに必要なヒット数(6回)を維持する調整が“ロケット・フレイル”にも適用される。
ラインハルトの場合、与ダメージ効率が低下してしまっていたがブリギッテは逆に向上。1ヒットあたりの旧200族に与えるダメージの割合は、全体力の17.5%から18%に上昇している。具体的なケースを挙げると、5回ヒット後の不足ダメージ量は25で共通しているが、6回ヒット後の超過ダメージを見ると15から20に増加する。
ウィンストン
- 一般
- 体力を200から225に増加
- アーマーを200から250に増加
- “テスラ・キャノン”(メイン)
- ダメージを60/秒から75/秒に増加
- “プライマル・レイジ”
- パンチのダメージを40から50に増加
エイム依存度の高いビーム攻撃に関しては投射物と同様にヒットさせやすいよう「幅拡大」の強化が行われているが、そうでないビーム攻撃に関しては物理攻撃と同様に別の強化調整が行われている。
“テスラ・キャノン”(メイン)は後者に該当しており、物理攻撃と同じように旧200族基準でキルに必要なヒット時間を維持する調整が行われている。もともと物理攻撃である“プライマル・レイジ”発動中の近接攻撃についても同様。
与ダメージ効率については、両アビリティともに調整の前後で完全に同じ数値であり、キルタイムや確定ヒット数は据え置きとなっている。
モイラ
- 一般
- 体力を200から250に増加
- “バイオティック・グラスプ”(サブ)
- ダメージを50/秒から65/秒に増加
- ターゲットの捕捉半径を0.6mから0.7mに拡大
「ヒットさせやすいビーム」と「エイムが必要なビーム」の中間に位置する“バイオティック・グラスプ”(サブ)は、両方の強化を受けている。
与ダメージ効率については、旧200族に与える1秒あたりのダメージ割合が全体力の25%から26%に上昇、キルタイムは約0.15秒短縮される。
弾丸のサイズ縮小が行われたヒーローについて
一部ヒーローには、弾丸のサイズ縮小調整が実施される。これは、多くのヒーローのに適用される「投射物のサイズ変更」と同時に適用されると予想される。
対象ヒーローは「ジャンクラット」「ソジョーン」「キリコ」の3名だが、その縮小幅は最も大きいジャンラットで-0.05mとなっており「投射物のサイズ変更」の最小値である+0.05mと相殺。また、“フラグ・ランチャー”は+0.05m対象の「高速連射が可能または拡散範囲の広いヒットスキャン」と「ショットガンの弾や超高速連射が可能な投射物」に該当しないと考えられるため、トータルで投射物のサイズはプラスになると考えられる。
サイズ縮小の対象となっている攻撃手段は、いずれも「当てるのが難しい分、単発火力が高いメイン武器」として設定されているため、そのまま拡大しては危険と判断しての調整だろう。
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コメント
コメント一覧 (1件)
前の記事含めて細かい仕様変更や考察を余さず出してくれるの助かる