CoD:BO6『コールオブデューティ: ブラックオプス6』のキルタイムは早すぎ？ 遅すぎ？ 過去作との比較で驚きの事実

CoDシリーズ最新作『Call of Duty: Black Ops 6（コールオブデューティ: ブラックオプス6）』ではベータテストが開催中。「CoD NEXT」配信で披露されたゲームプレイを体験できる機会だが、参加者からはいわゆる「キルタイム」について懸念が。過去作もよりも「早すぎる」「遅すぎる」、どちらの意見も見られる。

データ上、『CoD:BO6』のキルタイムはどうなっているのだろうか。海外クリエーターが具対数を添えて詳細に解説している。

『CoD:BO6』のキルタイムは早すぎ？遅すぎ？

RedditのBO6サブレでは、最新作『BO6』のキルタイムについて「早すぎる」、「遅すぎる」、どちらの意見も数多く目にする。

• 「『BO6』のキルタイムは間違いなく早くなってる」
• 「BO4（コールオブデューティ: ブラックオプス4）よりも早い。これは心配だ」
• 「昔の『CoD:MW2』とかプレイしたことあるやついないんだな。あれは2発キルだったんだから」
• 「MW2で育ったけど、そんな早くなかっただろ」
• 「また始まったよ。新しいゲームが出るとこの話を繰り返すんだから」

キルタイムは『BO6』のベータにおける論点の1つ。「CoD NEXT」の時点で、『Call of Duty: Black Ops Cold War（コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー）』よりもやや早めであることが発表されていた。プレイヤーたちはそのプレイ感を自分で試しているところだ。

実際のところ『CoD:BO6』は『CoD:BOCW』よりも早いのか。そもそも『CoD:BOCW』のキルタイムは他作品と比べてどの程度のものだったのか。クリエーターのTheXclusiveAceが、具対数とともに真相を明かしている。

『BO6』は『BOCW』よりも少し早い

一口にキルタイムといっても武器種によって異なる。ベータでは選択肢も限られている。そこでXclusiveAceは今回、アサルトライフルとサブマシンガンにデータをしぼった。

• XM4：300ms
• AK-74：276ms
• AMES 85：320ms
• 平均：299ms

アサルトライフル3種の平均キルタイムは299ms。シリーズで比較すると4番目に遅い。

比較対象となっていた『BOCW』のアサルトライフルは平均322msで、確かにTreyarchの言う通り『BO6』の方が「やや早め」。『CoD:MW3』よりもわずかに早い。

メタ武器JACKAL PDWよりC9が強い？

• C9：246ms
• JACKAL PDW：264ms
• Tanto 22：272ms
• 平均：261ms

次にサブマシンガンをチェック。キルタイム最速はC9で、「ベータのメタ武器」として高く評価されるJACKAL PDWを上回る。

C9よりPDWの方が使われる理由は諸説あるが、XclusiveAceはダメージの距離減衰が関係していると分析。近距離最強はC9だが、中～遠距離での交戦も含めるとPDWの方が使いやすいという。

なおTanto 22はプレイヤーレベル30でアンロックする武器で、データはリーカー勢によるもの。「3発キルできるが、連射速度が遅めのサブマシンガン」であるとRedditなどで伝わっている。ウィークエンド2になったら早速試してみよう。

サブマシンガンのキルタイムも歴代4位の遅さ。『BOCW』は268msで、僅差だが『BO6』の方が確かに早い。

これらはあくまで武器2種での話。しかしデータ上はやはり、『BO6』のキルタイムは『BOCW』よりもやや早め。CoDシリーズ比較では遅めであることが判明した。

ラピッドファイアの影響は？

補足として、『CoD:BO6』では武器アタッチメントに「ラピッドファイア」が登場（復活）。連射速度が向上するので、キルタイムも短縮される計算だ。

このラピッドファイアによる影響についても考察されている。動画を作った時点でXclusiveAceはPDWのラピッドファイアのみアンロックできたそうだが、これを装着すると連射速度が約7％アップ。245msになった。

確かにSMG内では最速。しかし全体で見たときは「イカれているということはなく、理論上のキルタイムとして標準的な範囲にとどまっている」としている。

一方でリークされたBO6のプレイに自主参加したプレイヤーは以前、このラピッドファイアの存在を懸念していた。最終的に「全員ラピッドファイアをつけて高速移動するだけになる気がする」という予想だが、果たして的中するのだろうか。

それでも「早く感じる」のはなぜ？

データ上はそうだと分かっても、それでも「キルタイムが早すぎ」という意見は多い。「早すぎ」と感じる理由について、XclusiveAceはさらに以下のように解説している。

• 身体部位のダメージ倍率
  • 『BO6』では、敵の体のどこに弾を当ててもダメージが同じ。ヘッドショットも同じ
    • （ヘッドショット倍率はあるが「1.1倍」など非常に小さい値になっているという説もある。スナイパー系とショットガンはおそらく別計算）
  • たとえばベースで「4発キルの武器」が、距離減衰を考慮しない場合、当てた部位によって5発キルになるようなことが起きなくなる
  • スキルのあるプレイヤーは、「CHF バレル」のようにヘッドショットダメージ倍率をブーストできるアタッチメントを装着することで優位性を得られるしくみ
  • この仕様によって、キルタイムが早いと感じている可能性

• 技術の進化したおかげ
  • ゲームエンジンが進化し、過去作よりも弾のすり抜けが低減
  • またサーバー内で「自分のデス」が決まってから、自分の画面にデスが表示されるまでのラグも低減
  • このおかげで、逆にキルタイムが早くなったと感じている可能性

いずれにせよ、以上はすべてベータ時点の話。今まさにデータを集めているTreyarchの手により、今後また調整されてプレイ感が変わっていくのは間違いない。PDWが支配的とされている武器メタについても、全武器のアタッチメント解除が終わって研究が進んだり、サーチ＆デストロイなどタクティカル志向のモードが増えれば異なる意見も見られるようになると思われる。

日本でベータに参加中のプレイヤーは、『BO6』のキルタイムをどう感じただろうか。思うところがあればぜひコメント欄に書き残していってほしい。

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