新作シューターが次々と倒れる中、Bungieの『Marathon(マラソン)』がSteamで好スタートを切った。ローンチ初日にSteam同接ピーク88,337人を記録し、ユーザーレビューは「非常に好評」の90%を獲得。週末には同接が77,000人台まで回復しており、安定した滑り出しを見せている。
新作シューターが生き残れない時代
2025年から2026年にかけて、新作マルチプレイヤーシューターを取り巻く状況は極めて厳しい。ソニーの『CONCORD(コンコード)』はわずか14日でサービス終了に追い込まれ、元Apex Legends開発者らが手がけた『Highguard(ハイガード)』もローンチからたった45日で3月12日にサーバーが閉鎖される。野心作『STEEL HUNTERS』は半年でサービス終了、ヒーローシューター『Heart Electric(ハートエレクトリック)』に至っては、4年の開発期間を経てリリース前に資金難で開発終了となった。
いずれも数百万ドル規模の開発費を投じながら、プレイヤーの定着に失敗したタイトルばかりだ。『Highguard』はローンチ時にSteam同接約10万人を記録したものの、わずか数週間でSteam同接が数百人にまで激減。開発スタジオWildlightはローンチ16日後に大規模レイオフを実施し、事実上の崩壊となった。
こうした「新作シューター墓場」とも言える状況の中で、『Marathon』の数字は際立っている。
『Marathon』のSteamデータ
『Marathon』は3月6日(日本時間)にPC / PS5 / Xbox Series X|Sでリリースされた。SteamDBのデータによると、主要な指標は以下の通り。
- Steam同接ピーク: 88,337人(ローンチ初日)
- Steamレビュー: 「非常に好評」90%(15,000件以上)
- 週末の同接: 77,000人台まで回復
- 価格: スタンダード版 4,480円

サーバースラム(事前テスト)時のピークが143,000人超だったことを考えると、有料版ローンチで88,337人という数字はむしろ大成功といえる。サーバースラムは無料で誰でも参加可能だったため、有料化後にこの水準を維持していること自体が評価に値する。
特筆すべきはレビューの高さだ。15,000件を超えるレビューで90%の好評率を維持しており、ユーザーからはBungieらしい重厚感のあるガンプレイや独特のアートスタイルが高く評価されている。一方で、30時間以上プレイしてもUIの読みにくさに慣れないという声や、マイクロトランザクションの価格設定(きりよく買えない)には批判も寄せられているが、Bungieは早くも改善パッチの配信を発表しており、迅速な対応姿勢を見せている。
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脱出シューター市場での立ち位置

同ジャンルの先行タイトル『ARC Raiders』はSteam同接オールタイムピーク481,966人を記録しており、ローンチ約5か月が経過した現在もSteam同接200,000人前後を維持する化け物級の成功を収めている。純粋な数字だけで見れば『Marathon』は『ARC Raiders』に及ばないが、ジャンル全体で見ればかなりの好位置につけている。
『Escape from Tarkov』のSteam同接が約17,000人であることを踏まえると、『Marathon』の数字は脱出シューターとしては上位に位置する。さらにPS5やXbox Series X|Sでのプレイヤー数は含まれていないため、全プラットフォームを合算した実際のプレイヤー数はこれを大きく上回ると考えられる。
なお、同日にリリースされたローグライクデッキ構築ゲーム『Slay the Spire 2』がSteam同接557,054人という驚異的な数字を叩き出して話題になったが、これはジャンルも価格帯(Early Access 24.99ドル)も異なるため、単純比較には適さないだろう。
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今後の展望
『Marathon』が他の新作シューターと一線を画しているのは、ゲームとしての品質がしっかりとプレイヤーに認められている点だ。『Highguard』や『Concord』がレビュー評価でも苦戦したのとは対照的に、『Marathon』は高いユーザー満足度を獲得している。
Bungieはシーズン制のロードマップを公開しており、3月後半にはランクモードの実装やエンドゲームゾーンマップの追加が予定されている。有料DLCはすべて無料提供されるとの方針も明言されており、ライブサービスとしての継続性にも期待が持てる。
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『Marathon』製品情報
- タイトル: Marathon(マラソン)
- 開発元: Bungie
- 対応プラットフォーム: PS5 / Xbox Series X|S / PC(Steam)
- 発売日: 2026年3月6日(日本時間)
- 価格: スタンダード版 4,480円
- ジャンル: PvPvE脱出シューター(エクストラクションシューター)
新作シューターが即死する時代に、90%の好評率と安定した同接数で船出した『Marathon』。Bungieの名に恥じないガンプレイを武器に、この勢いを維持できるか注目だ。あなたはもうタウ・セティIVに降り立っただろうか?
FPS POWER TUNE
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コメント
コメント一覧 (2件)
癖強だけど普通に面白い
おもろいからもっと流行ってほしい