ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が、PC向けシングルプレイヤータイトルの単独リリースを終了することを認める発言をした。SIEのStudio Business GroupのCEOであるHermen Hulst(ハーメン・ハルスト)氏が、5月18日の午前中に社内の全体説明会(タウンホール)の場でスタッフに向けてこれを明言。Bloomberg記者のJason Schreier(ジェイソン・シュライアー)氏がBlueskyを通じて伝えた。
3月にBloombergが関係者の証言をもとに報じた「PC展開を打ち切る方針」が、今回の発言によって裏付けられた形だ。当サイトでも3月に速報をお届けしたが、今回はその続報として新たに明らかになった点を整理する。
- 3行まとめ
- SIEのハルスト氏が社内で明言、PC向けシングルプレイヤーゲームの単独リリースを終了
- 『Ghost of Yotei』『Saros』など内製シングルプレイヤータイトルは今後PS5独占に
- 『Marathon』などオンラインタイトルと、外部スタジオ作品のPC展開は継続
SIEトップがPC向けシングルプレイヤー配信の終了を明言

関係者証言をもとにした報道から約2カ月半、今回はSIEの幹部が社内で直接言及したことで、方針転換の確度が一段と高まった。ハルスト氏の発言はタウンホールという社内向けの場でのものであり、SIEとしての正式なプレスリリースや公式声明ではない点には留意が必要だが、実質的な方針の確認と見てよいだろう。
PC版が終了する内製タイトルと継続される作品

今回の方針が適用されるのは、SIEが内製で開発するシングルプレイヤータイトルだ。2025年にリリースされたオープンワールド時代劇アクション『Ghost of Yotei』や、Housemarqueが開発中の『Saros』はPS5独占となる見込みで、今後発表予定の『God of War Trilogy Remake』や『Intergalactic: The Heretic Prophet』なども同様に独占扱いになると見られている。

一方、対象外となるカテゴリも明確になっている。オンラインタイトルはこれまで通りPCでも展開される。Bungieが開発中のオンラインFPS『Marathon』や、アークシステムワークスと共同開発の対戦ゲーム『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』はPC版の提供が継続される。また、外部スタジオが開発した作品のパブリッシングにも方針変更は及ばない。Ember Labが手がける『Kena: Scars of Kosmora』は引き続きPC版の発売が予定されている。
| カテゴリ | 今後のPC展開 |
|---|---|
| SIE内製シングルプレイヤー(例:Ghost of Yotei、Saros) | 終了(PS5独占) |
| オンラインタイトル(例:Marathon、MARVEL Tōkon) | 継続 |
| 外部スタジオ作品のパブリッシング(例:Kena: Scars of Kosmora) | 継続 |
3月報道からの流れ、なぜソニーはPC展開を見直すのか

今回の発言が注目される理由のひとつは、3月の報道からここに至るまでの経緯にある。詳細は当サイトの前回記事でまとめているが、簡単に振り返ると、シュライアー氏の取材では「PC展開がコンソールのブランド価値を毀損し、PS5やその後継機の販売に悪影響を与える」という懸念が社内に存在したと報告されていた。
PC版の売上が年間全体の2%未満という現実

SIEは2020年のPC版『Horizon Zero Dawn(ホライゾン ゼロ ドーン)』を皮切りに、『God of War(ゴッド・オブ・ウォー)』(2018年版)、『Ghost of Tsushima(ゴースト・オブ・ツシマ)』、「Marvel's Spider-Man(マーベル スパイダーマン)」シリーズなど、かつてのPS独占タイトルをSteamへ順次展開してきた。ただし、いずれもコンソール版から数年遅れての発売が多く、旬を過ぎた状態でのリリースになるケースが目立っていた。
3月報道の時点では、こうしたPC版タイトルの売上がSIEの年間売上全体の2%未満にとどまると指摘されていた。投資に見合ったリターンが得られていなかったとすれば、方針を見直す経営判断として一定の合理性はある。
今後のPlayStation戦略への影響

SIEがPC展開を絞る背景には、PS5本体の販売維持という観点も働いているとみられる。ライバルのXboxがマルチプラットフォーム路線を選んだことでハードとしての存在意義が問われるようになった経緯は記憶に新しく、ソニーとしては「PlayStationでしか遊べないゲームがある」という差別化軸を改めて強化する狙いがあるのだろう。
ただし、ハルスト氏の今回の発言はあくまで社内向けのものであり、今後の状況次第で方針が調整される可能性が完全にないとは言い切れない。また、既存のPC版タイトルのサポートや将来のセール展開がどうなるかについては、現時点では不明な点も残っている。
PCゲーマーにとっては痛い決定だが、ソニーがハードの価値を守ることを優先したという判断は、ビジネス的な文脈では理解できる部分もある。あなたはソニーのこの方針転換、どう受け止めている?
FPS POWER TUNE
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Source: Jason Schreier(Bluesky)



コメント
コメント一覧 (7件)
次世代XBOX絡みの問題とかもあるだろうけど、単純にシングルゲーはガチで売れてないんやろな
マルチゲーのPC展開は継続ってのもヘルダイバー2とか売れまくったタイトルの実績があるからだろうし
あんま知られてないけどXboxがPvPを独占にして失敗を複数繰り返してるからねー
初代Titanとか初期PUBGとかクロスファイヤXとか(これ知ってる人いる?)
んでSonyはバンジー含めてPvP系作るのド下手なのでソロゲー特化マッシーンにするのは一石なん鳥の話になる
コンソールのゲーマーってこのサイト見るんだ
コンソールの記事なのに見ちゃ駄目なの?あんたここの管理人か何かか?
まぁ、そこまで言われるならこれからは見ないわ。
なんでそんなピキってるの?
そりゃ CS機は各ソフトがビジネス的に無視できないユーザー数いるからな
シージなんて表に出る投稿者がPCだから人口もそっちが多く見えるけど、実態はCS機の方が人口は多いと言われてる steamと違って数字がでないから表面化し辛いだけよ
PC版の開発にリソース割かれてもとは思ってたし良かった。