本日2026年9月13日、Blizzard Entertainmentは「BlizzCon 2026」にて、『Overwatch(オーバーウォッチ)』の54番目となる新サポートヒーロー「ドクトリン」を発表した。ドクトリンはドゥームフィストの古くからの友人で、10月7日に開幕するシーズン5で正式実装予定。9月15日までの期間限定ヒーロー・トライアルも実施されており、現在は一足先にプレイできる。
- 3行まとめ
- ドクトリンは54番目の新サポート。9月15日までのトライアルで先行プレイできる
- 核は次の射撃・アビリティを強化する〈強化〉で、強化版〈ヴァイタル・ドローン〉が特に強力
- パークは〈強化〉のクールタイムを縮める「トランスフュージョン」が現時点では優秀
OW 新サポートヒーロー「ドクトリン」
| ロール | サポート |
| サブ・ロール | サバイバー |
| ライフ | 250 |
| ライフ自動回復までの時間 | 6秒 |
| ライフの継続自動回復 | 毎秒22.5 |
| 近接攻撃ダメージ | 40 |
| 移動速度 | 毎秒5.5メートル |
| ダメージによる回復阻害 | -30%回復 |
以下では、トライアル期間中の検証をもとに、ドクトリンの基本性能を紹介する。
「ドクトリン」アビリティキット
〈強化〉

| チャージ数 | 2 |
| クールタイム | 8秒 |
〈強化〉はドクトリンを象徴するアビリティであるため、最初に紹介する。アルティメット・アビリティを除くドクトリンの「射撃・アビリティ」を、チャージを消費することで文字通り強化するアビリティ。チャージは最大2つまで保持でき、それぞれ8秒でリチャージされる。
強化版アビリティを発動するには、〈強化〉の対応キー(デフォルト:右クリック)を長押しして待機状態に移行し、そのまま強化したい射撃またはアビリティのキーを入力する。〈強化〉の待機状態は敵味方双方から視認可能で、ドクトリンの周囲を飛ぶドローンが発光し、紫色のエフェクトが出現する(上画像)。
〈エターナル・ステッキ〉

| ダメージ | 60(基礎) 18(最大減衰) |
| 回復 | 60(基礎) 18(最大減衰) |
| 最小・最大減衰距離 | 30 - 50メートル |
| 強化時ダメージ | 90(基礎) 27(最大減衰) |
| 強化時回復量 | 120(基礎) 36(最大減衰) |
| 最小・最大減衰距離(強化時) | 40 - 60メートル |
| 弾薬数 | 18 |
| リロード | 1.5秒 |
| 強化時の効果 | 弾が大きくなり、貫通するようになる |
| 能力キーワード | 1.ヒットスキャン 2.小クリティカル 3.貫通 |
〈エターナル・ステッキ〉は、アナの〈バイオティック・ライフル〉のように、味方に当てれば回復、敵に当てればダメージを与える射撃。ヒットスキャンなので扱いやすい反面、距離減衰の影響を受けるため、立ち位置には気を配る必要がある。
ヘッドショットの扱いについては「小クリティカル」となっており、倍率は1.5倍。なお、回復についてはクリティカルの対象外となっている。

強化版の〈エターナル・ステッキ〉は、ダメージが1.5倍、回復量が2倍に強化される。加えて敵・味方ヒーローを貫通する効果を獲得し、弾のサイズも大幅に拡大。上記画像では、照準中心のドットが通常弾、周囲の円が強化弾のおおよそのサイズとなっている。
一方、強化弾ではクリティカルヒットが発生しなくなるため、1発で与えられる最大ダメージは90。通常弾のクリティカルも60×1.5=90となるため、単体への最大ダメージ自体は増加しないものの、当てやすさや貫通性能、射程面では大きく強化される。
〈クリムゾン・ヴェール〉

| 発動直後の最大速度 | 毎秒12メートル(基礎) 毎秒15メートル(強化時) |
| 移動速度ボーナス | +60%移動速度(基礎) |
| 時間経過で減衰する移動速度ボーナス | +50%移動速度 |
| 最大持続時間 | 1.8秒 |
| ダメージ軽減量 | -50%被ダメージ |
| クールタイム | 7秒 |
| 強化時の効果 | 自由に飛行できるようになる |
| 能力キーワード | 1.クリティカル無効 2.飛行 3.移動 4.ダメージ軽減(上限あり) |
〈クリムゾン・ヴェール〉は、発動から最大1.8秒間、移動速度アップと被ダメージ軽減の効果を獲得するドクトリンの移動アビリティ。
通常版は比較的オーソドックスな移動アビリティだが、無敵ではないものの50%という高いダメージ軽減に加えてクリティカル無効の効果も持つため、逃げアビリティとしての信頼性は高め。他の動作との併用はできないが、途中でキャンセルすることは可能となっている。
強化版では「飛行」が可能となり、縦方向への機動力を獲得。移動速度自体の変化はそれほど大きくないものの、高所への移動や射線切りにも利用できるようになるため、アビリティの運用自由度は大きく向上する。
また、サブ・ロール・パッシブ「サバイバー」の起動アビリティでもあるため、状況によっては自己回復を目的として使用するケースもあるだろう。
〈ヴァイタル・ドローン〉

| 攻撃速度上昇 | +35%攻撃速度 |
| 継続回復の総量 | 120 |
| 最大持続時間 | 6秒 |
| 付与可能な範囲 | 30メートル |
| クールタイム | 14秒 |
| 強化時の効果 | ドローンの効果が自身にも付与される |
| 能力キーワード | 1.バリア無視 2.強化投射物 |
〈ヴァイタル・ドローン〉は、味方1人に攻撃速度+35%のバフと、合計120の継続回復を6秒間付与するアビリティ。
クールタイムは14秒と長めではあるものの、通常アビリティで35%もの攻撃速度上昇を付与できるのは非常に強力。相性の良いヒーローや、これから仕掛ける味方に付与できれば、その長めのクールタイムに見合う以上のリターンを期待できる。
そして、個人的に特に強力だと感じたのが強化版だ。味方に付与する本来の効果はそのままに、同じ攻撃速度上昇と継続回復をドクトリン自身も獲得できる。
〈ヴァイタル・ドローン〉自体のクールタイムは14秒のままだが、追加コストは8秒でリチャージされる〈強化〉1チャージのみ。それだけで攻撃速度+35%と合計120の継続回復を自身にも追加できるため、〈強化〉の使用先としては破格のコストパフォーマンスと言えるだろう。
さらに、後述するメジャー・パーク「トランスフュージョン」では、ダメージや回復を与えることで〈強化〉のクールタイムそのものを短縮できる。ドクトリンに慣れるまでは、迷ったら〈ヴァイタル・ドローン〉を強化しておけばよいと言えるほど、安定して強力な選択肢というのが現時点での印象だ。
単純な自己回復として強力なのはもちろん、攻撃速度上昇によって〈エターナル・ステッキ〉の射撃レートも向上するため、自身の攻撃性能だけでなく味方への回復効率まで同時に底上げされる。攻守の両面に作用するという点でも、強化先として非常に腐りにくい。
欠点としては、先述した長めのクールタイムと、対象不在の場合に強化版を発動できないという点が挙げられる。後者については、自己回復を目的とした運用に制限が生じ、周囲に付与対象となる味方がいない状況では、〈強化〉を消費して自身だけに効果を付与するといった使い方はできない。
〈デリヴァランス〉

| ドローンごとのダメージ量 | 5 |
| ドローンごとの回復量 | 5 |
| 最大持続時間 | 6秒 |
| 効果範囲 | 12メートル |
| 敵のライフ減少 | 最大ライフの50%(合計) 最大ライフの5%(ドローンごと) 8秒後に減衰開始 |
| 味方の追加ライフ | 150(最大追加ライフ) 15(ドローンごとの追加ライフ) 8秒後に減衰開始 |
| 投射物の最大射程 | 12メートル |
| コスト | 2,800 |
| 能力キーワード | 1.範囲 2.キャリアー投射物 3.浄化可能 4.固定 5.バリア無視 6.追加ライフ |
〈デリヴァランス〉は、向いている方向にドローンの大群を放つドクトリンのアルティメット・アビリティ。
ドローン群からは単独のドローンが次々と飛び出し、範囲内の敵味方に効果を及ぼす。味方には回復と追加ライフを付与し、敵にはダメージと最大ライフ低下のデバフを与える。

ドローン群そのものは、モイラの〈バイオティック・オーブ〉のように直進し、障害物に接触すると反射する。各種バリアを貫通するうえ、ドローン群そのものを反射・吸収することはできず、そうしたアビリティで対処できるのは、群から飛び出してくる単独のドローンに限られる。
回復阻害の効果こそ持たないものの、最大ライフ低下と追加ライフ付与を同時に広範囲へばら撒くうえ、ドローン群そのものへの直接的なカウンター手段も限られている。最大ライフ低下は最大50%に達し、250ライフのヒーローであれば125まで減少。〈心頭滅却〉のような高出力の回復系アルティメットを発動されている状況でも、高いバースト火力で残りライフを削り切れる状況を作り出せるため、かなり対処の難しいアルティメットとなっている。
一方で、ドローン群はバリアを貫通するものの、メイの〈クリオフリーズ〉〈アイス・ウォール〉やハザードの〈ジャギー・ウォール〉など、障害物判定を持つものに接触すると反射してしまう。
これらを避けたい場合は、敵を効果範囲内に収めつつ、障害物を越えるよう上向きに発射することも選択肢となる。ただし、その場合は一度通過した後のドローン群が再び敵集団へ戻ってくるかどうかを反射軌道に依存しやすくなるため、発動位置と角度には注意したい。

加えて、水平に発動した場合はドクトリンから少し離れた位置にドローン群が出現するため、自身や間近の味方にすぐ影響を及ぼしたい場合は、少し下を向いて発動する必要がある。
最大ライフ低下は付与から8秒後に減衰を開始するため、ドローン群が消滅した後もしばらくは有利な状況を維持できる。一方、ドローン群の移動速度はそれほど速くないため、そのまま範囲外へ逃げられないよう、発動する位置やタイミングにも注意が必要。
また、「浄化可能」のキーワードを持つため、キリコの〈鈴のご加護〉やザリアの〈バリア・ショット〉など、最大ライフ低下を解除できるアビリティの存在にも気を配りたい。
選択可能パーク
- マイナー・パーク「セービング・グレース」
- 〈ヴァイタル・ドローン〉を付与されたターゲットのライフが40即時回復する
- マイナー・パーク「ブラッド・ドレイン」
- 〈エターナル・ステッキ〉で与えたダメージの50%分回復する
- メジャー・パーク「トランスフュージョン」
- ダメージまたは回復を与えると〈強化〉のクールダウンが減る
- メジャー・パーク「生命の代償」
- 最大ライフが25減る代わりに〈エターナル・ステッキ〉の回復量が20%増える
ドクトリンのパークは、メジャー・パーク「生命の代償」を除き、デメリットのない純粋な強化となっている。マイナー・パークはいずれも回復能力を強化するものだが、「セービング・グレース」は〈ヴァイタル・ドローン〉を付与した味方、「ブラッド・ドレイン」は攻撃したドクトリン自身を回復するため、対象を味方か自身かで選択する形となる。
メジャー・パーク「トランスフュージョン」によるクールタイム短縮量は、与えたダメージや回復量に依存する。距離減衰によって〈エターナル・ステッキ〉の効果量が落ちれば短縮効率も低下する一方、各種の回復量・攻撃力強化を受ければ、その分〈強化〉をより効率よくリチャージすることも可能となる。
「生命の代償」は明確なデメリットを持つパークだが、ドクトリンは機動力の高いサポートでありながら基礎ライフが250に設定されているため、選択後も225ライフは残る。20%の回復量増加も決して小さくないため、〈強化〉を回復目的で〈エターナル・ステッキ〉に回す場面が多いのであれば、十分な選択理由になるだろう。
ただし、対となる「トランスフュージョン」はデメリットが存在せず、短縮によって回転率を高めた〈強化〉は攻撃・回復を問わず、その時必要な射撃・アビリティに回せるため、非常に汎用性が高い。現時点では「トランスフュージョン」の方が優秀という印象だ。
ドクトリンの評価(トライアル時点)

ドクトリンを数回使用し、プレイや検証を行った感触としては、射撃・アビリティ共に癖が少なく、継続回復やバフ、機動力補助と一通りの能力がそろっているという印象。そこに〈強化〉を加え、状況に応じて性能を補ったり、プレイヤーごとの個性を出していくのがドクトリンの面白みと言えそうだ。
射撃系サポートの宿命として、バリアによって味方への射線を遮られる状況は苦手。射撃レートもそれほど高くないため、単独でバリアを破壊するには時間がかかる。そうした場面では無理に付き合わず、強化版〈クリムゾン・ヴェール〉で素早く位置を変えてしまうのが丸い選択肢だろう。
また、強化対象となる〈クリムゾン・ヴェール〉と〈ヴァイタル・ドローン〉には、それぞれ少し長めのクールタイムが存在し、〈強化〉を使用してもそのクールタイム自体は短縮されない。そのため、強化版アビリティを狙って使うには、〈強化〉のチャージ状況だけでなく、強化先アビリティのクールタイムも同時に管理する必要があり、この点は慣れるまで悩みになりそうだ。
そうした性質上、アビリティサイクルが噛み合わない場面では〈強化〉を〈エターナル・ステッキ〉に回す機会も多い。ただし、強化版〈エターナル・ステッキ〉も攻守ともに十分強力なため、最善手でなかったとしても悪手になりにくい点は大きな魅力。
アルティメット・アビリティ〈デリヴァランス〉は、多少雑に発動しても十分な効果を発揮しやすい。ドローン群の移動速度が遅く、発動後もしばらく戦場に残るため後から恩恵を受ける余地もあるが、効果を最大限活用するには発射角度や地形を意識する必要がある。
パークに関してはいずれも強力。しかし、ドクトリンをプレイするのであれば、一度はメジャー・パーク「トランスフュージョン」を選択してもらいたい。パフォーマンス依存の効果ではあるものの、自身の理解度が深まるにつれて〈強化〉の回転率が高まり、ドクトリン最大の個性を存分に楽しめるようになるだろう。
総評としては、初心者でも比較的扱いやすく、トライアル期間中に基本的な強みを掴みやすいヒーローという印象。一方で、ある程度ドクトリンを理解してからは、〈強化〉の使い分けやパーク選択によって、戦況や構成に応じた幅広い立ち回りが可能になる。扱いやすさと奥深さを両立し、プレイヤー自身の判断で個性を出していける魅力的なヒーローと言える。
ヒーロー・トライアルは9月15日まで。正式実装は10月7日開幕のシーズン5となるので、気になる人は期間中に一度触っておこう。
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Source: Overwatch
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