Ubisoft(ユービーアイソフト)の『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』競技シーンでは、秋の世界大会「BLAST R6 Major Atlanta(以下、アトランタメジャー)」が開催中。11月6日には「フェーズ2 DAY3」の8試合が行われた。
『R6S』世界大会アトランタメジャー「フェーズ2」進行中
アトランタメジャーは、11月13日まで続くシージ界の大イベント。その第2部にあたる「フェーズ2(プレイオフ)」は16チームによるスイス式トーナメントで、先に3勝したチームが「フェーズ3(ファイナル)」に進出。3敗すると敗退する仕組みだ。
「フェーズ2 DAY3」の結果により、EUのチームG2 Esportsと、ブラジルのFaZeが最初に3戦3勝を達成。無観客スタジオを離れ、観客の待つ会場へと歩を進めた。
一方、日本チームSCARZは3戦3敗となり、大会敗退が決定。これでCAGとCGLを含め、日本を代表する3チームすべてが姿を消す結果となった。この日は北米チームM80も敗退決定。メジャーチャンピオンの座は、残り14チームによって争われる。
SCARZ敗退、インビテーショナルに向けた戦いへ
前日までに2敗し、後がない日本代表チームKAWASAKI SCARZ。3試合目の対戦相手は、奇しくも北米のSpacestation Gaming(SSG)となった。SSGは春のコペンハーゲンメジャーでもBO3を行った相手。このときはSCARZが劇的勝利を飾り、ベスト8を決定付けた。
もう一度メジャーの舞台でSSGに勝てるか。シンプルな争点となったこの試合は、第1マップ「ナイトヘイヴンラボ」からスタートした。ここはフェーズ2の初日でもSCARZが試合を行ったマップで、世界チャンピオンG2に1-7の大差で粉砕されるという、苦い記憶が残っている。
しかし、今回は悪夢が繰り返されることはなかった。リーダーのPyon選手が1v2クラッチを決めるなど、土壇場まで粘り強く戦いつつSCARZは5-1でリードして攻防交代。その後はSSGも6-4まで粘ったが、最終スコア7-4でSCARZが「ナイトヘイヴンラボ」を制した。
しかし、互いに手の内に慣れてきたこともあってか、第2マップの「クラブハウス」からは徐々に難しい試合になっていく。防衛有利の構造とはいえ、SSGからはFultz選手がSolis(ソリス)の遊撃で活躍するなどして、SCARZに最後のステップを踏ませない。前半は1-5と、第1マップとは逆に大量リードされての攻防交代となった。
第10ラウンドでは相手のパーフェクトラウンドに屈し、4-6で先にSSGがマッチポイント。タイムアウトで調整を試みるSCARZだったが、結局5-7で「クラブハウス」はSSGの手に落ちることとなった。
ディサイダーマップは「カフェ」。SCARZの好勝負が印象強いマップだ。スカウティングの情報も活かしつつ、序盤は2-1とリードに成功する。しかし徐々に対応され、スコア2-4と、SSGが優位な形で後半へと移る。
その後は、Pyon選手がクワッドキルの活躍で3-5とする場面もあった。しかしSSGも冷静に日本チャンピオンの攻撃に耐え、先に4-6でマッチポイントを獲得する。
5-6まで寄せることができたSCARZだったが、今回のメジャーでは運気にも恵まれなかった。第12ラウンド終盤を数的不利で迎えた中、SCARZはTaiyou選手の操るEcho(エコー)にわずかな望みを託す。しかし、ここでヨーカイドローンがオブジェクトに阻まれて天井にうまく貼り付かないという、仕様上の欠点がゲーム内に生じてしまう。
結局ディフューザー設置を阻止できず、せん滅されたSCARZは5-7で「カフェ」でも敗北。こうして全体マップスコアは1-2。SSGは少しずつ稼いだリードを結果につなげ、コペンハーゲンのリベンジを果たした。
3試合を行い、勝利が無いままアトランタの舞台から去ることとなったSCARZ。日本国内リーグを連覇したこともあり、今大会でも世界ベスト8の再現、あるいはそれ以上のものが期待されていた。結果は、思いがけず悔しいものとなった。近年はSCARZが日本シージ界をリードする構図であるため、日本全体にとってもショッキングな幕切れと言える。
しかし、今年度はまだ世界のチームを打ち破るチャンスがある。既にグローバルランキングのトップ20に入っているSCARZは、年をまたいで2024年2月にブラジルで開催される「シックスインビテーショナル2024」への出場が確定している。
あと3ヵ月。公式戦がない中で経験値を積む手段は限られているかもしれないが、シージ界最大の祭典に向けて、SCARZの急成長に注目したい。
フェーズ2もあと2日
その他の試合を見ていくと、チャンピオン級チームを連続撃破して注目を集めるサウジアラビアチームGeekayは、世界王者G2に惜しくも5-7で敗北。同じく、番狂わせを起こし続けてきたシンガポールチームBleedも、FaZeの前に4-7で倒れている。
韓国チームDplusは、今季のヨーロッパリーグをトップで通過したロシアのVirtusに3-7で敗北。Dplusはこれで1勝2敗となり、次の試合で負ければ大会敗退だ。翌日のWolvesとの試合で、まずは望みをつなぎたい。
「フェーズ2 DAY4」は日本時間11月7日午前1時30分からスタート。日本チームはいなくなってしまったが、引き続き大会の行方を見届けたい。果たしてこの秋は、どのような結末が待っているのだろうか。
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- PHASE 1 DAY 2結果:日本チームCAGとCGLは惜しくも敗退、SCARZはチャンピオンG2と激突
- PHASE 2 DAY 1結果:日本王者SCARZは世界王者G2に完敗 / 番狂わせ続発のスイス式トーナメントがスタート
- PHASE 2 DAY 2結果:日本代表SCARZは2敗で窮地、Spacestationと宿命の再戦へ
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- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: YouTube
コメント
コメント一覧 (3件)
SZでこんだけ言われんだからCAGとかクレストは存在価値すら無いって事だな、俺はそうは思わんが
全敗とか弱すぎわろた
日韓の枠を東南アジアとサウジにあげるべきやろなー