『Deadlock(デッドロック)』はValveが開発中のPC Steam向けシュータータイトル。TPSの6v6ガンファイトに、MOBA要素を盛り込んだ注目作だ。
現在はまだアルファテスト中であり、プレイできる人間が限られているはずの本作。しかし早くもチーターが目撃されており、プレイヤーたちは違反者への厳罰を求めている。
『Deadlock』アルファ時点で同接17万の人気ぶり
そもそも『Deadlock』は正式リリースされていない作品だ。これまでは噂のみの存在だったが、8月に情報解禁されたことでどんなゲームか知られるようになったばかり。
Steamストアページがあることを除いて、『Deadlock』にはまだ公式サイトも公式Xアカウントもない(それらしいアカウントはある)。リリースに向けたメディア展開なども行っておらず、トレーラー映像どころかキーアートさえ出ていない。
それにも関わらず、『Deadlock』は現在も平均で約10万人にプレイされている。同接も17万人に到達するという、リリース前ゲームとしては非常に稀な光景が見られる(アルファの招待者経由で他のプレイヤーも参加できるしくみ)。
クリエーターたちはさまざまな解説動画を投稿し、Redditではメタ議論が盛ん。さらにAurora主催の賞金付きトーナメントまで発表されており、まるで既にサービスが始まっているかのようだ。
この後ベータから正式リリースに向けて、どのくらい勢いがつくのか期待が高まる。
チーターも『Deadlock』アルファテストに参加
そんな『Deadlock』の人気に水をさすのが、やはりチーターの存在だ。アルファテストのマッチに侵入して、マップ内を自在に跳躍。オートエイムで敵をなぎ倒していく様子が確認できる。
新しい話題作の出現は、チート業者にとってもビジネスチャンスなのだろうか。あまりの仕事の早さにRedditユーザーたちは怒りつつも呆れている。
- 「テストプレイでチートとはね…(溜め息)」
- 「俺のソウル(敵を倒して得られる経験値と資金)を奪いまくってたのはこいつかよ」
- 「ここのところ、チート業者がゲームをハックする早さはおかしいんじゃないか。『Deadlock』はリリースさえされてないのに、もうチーターたちがプレイヤーの体験をぶち壊してる。チートの使用にはより厳しい制裁が必要だ(中略)。チートを作って広めるやつらには、IP BANやハードウェアBAN、法的措置もしないと」
- 「『Counter-Strike 2』と同じエンジン(Source 2)だから、チートを出すのも簡単なんじゃないか」
- 「エンジンの問題じゃないな。エイムボットのアルゴリズムってどんなゲームでも同じだし(中略)。1日か2日あれば作れるよ」
- 「IP BANじゃ解決しないし、対症療法にもならない。簡単に回避されるし、たとえば大学のネットだと共通のネットワークを使ってる他の人たちまでBANされてしまう(中略)。ハードウェアBANも同じで簡単に回避される。法的手段に訴えるのは一部では成功してる。ただそれでも確実にチーターが消えるわけじゃない。ロシアみたいな、ゲーム企業のある国と法的な関係をもたない国にいるチート業者は訴えられないんだ」
チーターはオンライン対戦ゲームの世界で長らく続く問題だ。片や、ベータテストが開催中のCoDシリーズ最新作『Call of Duty: Black Ops 6(コールオブデューティ: ブラックオプス6)』でもチーターが目撃されている。
Redditユーザーたちの見立て通り、ツールを作ること自体は容易であることが察せられる。もちろん開発側も無策ではなく、CoDシリーズをはじめとして『エーペックスレジェンズ』や『レインボーシックス シージ』など、人気タイトルの開発者たちはアンチチートの取り組みを盛んにアピールしている。
今のところは、チーターが絶滅したゲーミング環境は想像しがたい。しかしゲーム内の通報機能などを使ってデータを提供することで、自分が好きなゲームに搭載されたアンチチートの機能が、少しでも向上していくよう努めていきたい。
Gaming Device Power Tune for FPS
Source: Reddit
コメント
コメント一覧 (3件)
販売も利用も厳罰化しないと対策したところで無駄よ
またチーターの記事か
同接からして分かるように、アルファって言っても公式コミュなりredditなりで簡単に招待して貰えるからなぁ
参加するハードルは無いに等しいから、まぁ環境としてはリリースされてるゲームとさして変わらん