Ubisoftの『Rainbow Six Siege X(レインボーシックス シージ エックス)』は、2025年12月のリリースが見込まれる次回大型アップデート「イヤー10シーズン4」でめでたくリリース10周年を迎える。
果たしてどのようなシーズンになるのだろうか、予定の概要部分は2月の時点で共有されているが、今回は確定した内容が開発側から公開された。
『シージエックス』イヤー10シーズン4新コンテンツが確定
イヤー10シーズン4(Y10S4)の全情報は、日本時間11月17日に行われる世界大会「ミュンヘンメジャー」こと「BLAST R6 Major Munich 2025」の最終日に公開予定だ(午前2時より)。
ミュンヘンメジャーには日本チームCAG Osakaを含め、世界の16チームが集結。日本時間11月8日から約1週間にわたって激闘が繰り広げられる。
- 「BLAST R6 Major Munich 2025」配信サイト
- 日本語公式配信(Twitch、YouTube)
- 英語公式A配信(Twitch)
- 英語公式B配信(Twitch)
- 日本語での配信試合はシージX日本公式アカウントをチェック

公開イベントに先駆けて発表された今回の開発ブログは、2月の時点で共有されていたイヤー10ロードマップの内容を確定させ、さらに補足するものとなっている(予定が延期されたコンテンツについても触れている)。
オペレーターリマスター(攻撃側)
攻撃側オペレーター1名が、Y10S4でリマスターされる。
シージ用語でいう「オペレーターリマスター」とは、キャラクターとしてのオペレーターの設定は保ちつつ、固有ガジェットをはじめ、ゲームコンテンツを丸ごと別物に変えることを指す。
Tachanka(タチャンカ)やBlackbeard(ブラックビアード)のリマスターのように、実質的な新オペレーターとして対戦環境に影響を与えることが期待される。
具体的に誰がリマスターされるかは未発表だが、2月の公開パネル配信では「初期の攻撃オペレーターの1人(one of our pathfinder attackers)」と述べられていたので、Sledge(スレッジ)からGlaz(グラズ)までの10人のうちの誰かとなるのだろう。
新たな「クロス・オペレーター」武器
オペレーターリマスターに並行して、新武器1種が登場。これは複数のオペレーターに配られる。
Y10S3でReaper MK2が5名のオペレーターに配られたのと同様に、ショットガンをメインにするなど、ロードアウトのバリエーションを広げる効果をもつと思われる。
なお、『シージエックス』に関する、開発側の現在の方針は明確に語られている。
現在の「イヤー10シーズン3」が始まった9月から10月にかけて、オペレーターや武器の弱体化が多いことがコミュニティで不満の種となっていた。競技向けタイトルとしての公平性を保つためとはいえ、ゲームとしての面白さを損なっていたのだ。
不満を受け、開発側は「たとえ予想外のメタが生まれても、楽しい体験を優先する」ことを明言した。新オペレーターDenari(デナリ)や、防衛オペレーターSolis(ソリス)への弱体化を差し戻すなど、プレイヤーにプレイのきっかけを与えようとしている。

こうした流れが、Y10S4でも継続することが予想される。プロやランク最上位層で戦うプレイヤーたちが仰天するような発表もあるかもしれない。11月17日の新シーズン公開パネルを楽しみに待とう。
マップの完全リワーク
『シージエックス』時代では初となる、マップの完全リワークが行われる。このマップは新シーズンのランクマッチに早速加わる予定。
最新化マップ2種
ビジュアルとオーディオの強化、消火器やガス管の追加など、『シージエックス』のギミックを搭載するマップの最新化作業も継続中。2月の時点で公開済みだが、Y10S4では「高層ビル」と「テーマパーク」が対象になる。
ランクのマッチメイキング改善
具体的な部分はまだ不明だが、フィードバックにもとづいて、ランクの「公平性」と「一貫性」が保たれるようにマッチメイキングのシステムが改善される。
テストグラウンド・プレイリスト
「テストグラウンド」がいよいよ始動。開発側が検討している変更点のうち、プレイヤーからの意見が必要なものがここで実験される。最初はシージの「スピードとアーマー」のシステムに関するものとなる。
ハードブリーチャー強化
ハードブリーチャーたち(Thermite、Hibana、Maverick、Ace)が強化される。前回の発表では「Ace(エース)はより激しい競争にさらされるだろう!」と述べられていたので、残りの3人がさらに使いやすくなるのだろうか。
EMPシステム見直し
ハードブリーチャーに関連して、新たに「DSEGシステム」という用語も登場した。これは「電子機器の停止状態(Disable State for Electronic Gadgets)に関するシステム」のことで、Y10S4ではこれが全面的に見直されるという。
初期のシージだと、EMP効果を受けた電子機器は即座に破壊されるしくみだったが、現在は単に一時停止することになっている。ここからどのように調整されるのか気になるところだ。
アンチチートの取り組み「シールドガード」の改善
アンチチートについては、アップデートの頻度が向上する。技術的な詳細はセキュリティの都合で説明されないと思われるが、基本プレイ無料化の副作用でチートが増加していることは開発側も認めている。環境の改善につながるだろうか。
訓練とチュートリアル機能:AIチームメイトと練習
AIの敵と戦う練習モード「エンリステッド」(※クリアランスレベル18未満のプレイヤーがアクセスできる機能)と、「フィールドトレーニング」が機能強化。AIがチームメイトとして加わるようになる。
ターゲットドリルの「動くターゲット」

ターゲットドリルに「動くディフェンダー・ターゲット」が追加される。音を聞く練習にも使えそうだ。
2月の時点だと、ダミー人形からケレスリージョン兵士へとモデルが置き換わる点が紹介されていた。かつてのテロハントに近い体験が得られそうだ。
訓練モードに「ミニマップ」追加

訓練用プレイリストには、HUDにミニマップが表示可能になる。シージ初心者の鬼門である「マップの構造が分からない」問題が、これで一気に改善されるだろう。
イヤー11に延期された内容
「途中抜けペナルティ」の改善(延期)
ゲームのクラッシュや回線切断など、「意図せず途中抜けをしたことでペナルティを受けた」という不満に対するリワークが予定されている。
「1回の途中抜けへの処罰は軽くし、途中抜けの常習犯に対する処罰を強化する」ことになっていたが、このシステムの実装はイヤー11に延期となった。
プレイヤー評価システムに影響する行動検出の追加(延期)
こちらもイヤー11に延期。プレイヤーの評価に関係するゲーム内行動の項目を増やし、より正確な評価システムにする予定だった。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
FPS POWER TUNE
Source: R6S Official







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