2025年1月29日、Blizzard Entertainmentは、『Overwatch 2(オーバーウォッチ 2)』の新たな公式短編小説「受益」を公開した。本作では、タロンの中枢人物であるマクシミリアンと、復讐者ヴェンデッタの直接対峙が描かれ、タロン陣営の再編と内部崩壊を示唆する重要なエピソードとなっている。
短編小説「受益」あらすじ
- モンテカルロのカジノ最上階にて、マクシミリアンはヴェンデッタの襲撃を受ける。
- ヴェンデッタは、父の死後に自分を切り捨てたタロン評議会。そしてドゥームフィスト(アカンデ)への復讐のため、幹部の粛清を進めていた。
- マクシミリアンは命乞いではなく、「取引」を持ちかけることで生存を図る。
マクシミリアンの「取引」材料

ヴェンデッタとの取引に際し、マクシミリアンが差し出したのは、評議会メンバーや関係勢力の弱点を記録したデータチップだった。チップには、以下のような情報が含まれている。
- モイラ・オデオレイン
- 遺伝子改変研究への資金提供者なら誰にでも従う
- ウィドウメイカー
- 能力維持とトラウマ抑制のため薬物に依存
- ヴィシュカー
- 表向きの評判は揺らいでおり、利害次第で操作可能

またマクシミリアンは、ドゥームフィストが進めたヌルセクターとの同盟を「失敗」と断じ、ドゥームフィストの腹心を離反させるための協力など、情報提供以外での協力も併せて提案する。
取引の成立とマクシミリアンの本質
マクシミリアン側の要求は、「今と同じポジションの用意」のみであった。ヴェンデッタは彼を対等な存在としては認めなかったものの、利用価値はあると判断し、取引は成立する。
ヴェンデッタは忠告を残して夜の闇へと消え、急場を脱したマクシミリアンは再び一人、デスクの椅子に腰をかける。
マクシミリアンは過去にも、
- 今回と同じ場所でタロンのトップを狙っていたドゥームフィストに命乞いをして配下に下る
- オーバーウォッチに追い詰められた際、ドゥームフィストの情報を渡して自己保身に走る
といった行動を取ってきた。

彼の根底にあるのは、「己を守るためなら、常に状況へ即応し、相手より一歩先を行く。たとえ他人を犠牲にしてでも」という生存思想。
オムニックでありながら、理念や正義を掲げるヒーローたちよりも、強く人間臭い存在であることが、本作では改めて強調されている。
タロン陣営とマクシミリアンの今後
短編小説は、以下の一文で締めくくられている。
「駒がようやく揃った今、彼の真のゲームが始まろうとしていた。」
表向きにはヴェンデッタへの忠誠を誓ったように見えるマクシミリアンだが、その裏では彼自身の目的が進行中であることが示唆されている。
今回の一件に加え、先日公開されたオフィシャルコミック「サーチ・アンド・デストロイ」、タロンによるオーバーウォッチジャックなど、マクシミリアンを含めタロン陣営は大きく動き始めている。
なお、2月5日には、今後のアップデートスケジュールが発表される「スポットライト」配信が予定されている。昨年のスポットライトでは「パーク」や「スタジアム」の実装発表など、約1年分のロードマップが公開された。
今回のスポットライトでは、新要素の発表はもちろん、昨今のタロンの動きがどのような形でゲームやストーリーに影響してくるのかといった発表にも期待したい。
Source: Overwatch



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