キックスターターにて、目標額の3倍以上の資金を調達するほどの注目を集める第二次世界大戦FPS『Battalion 1944』ですが、その開発と配給を独立系ゲーム支援プロジェクトである「Square Enix Collective」を通して、スクウェア・エニックスが全面的にサポートすることが明らかになりました。
スクエニがパートナーに!
開発元のBulkhead Interactiveによると、2017年5月を予定しているクローズドアルファに向けて着実に開発を進めながら、複数の大手パブリッシャーと話をしていく中で、同社が開発した前作『The Turing Test』でも付き合いがあり、創作の自由を100%確保できる「Square Enix Collective」をパートナーにすることを決めたとのこと。
これにより、Bulkhead Interactiveはスクウェア・エニックスからの全面的なサポートを獲得。そのメリットは配給だけではなく開発にも及ぶことになります。
- スクウェア・エニックスの巨大なネットワークを使用しての配給・プロモーション
- 更なる開発リソースの獲得(金銭的なサポートがあったのかは明らかにされていません)
- 『CoD』や『Battlefield』シリーズのマーケティングを担当しているPetrol Avertising社によるマーケティングキャンペーン
これは『Battalion 1942』がただのインディーゲームとしてではなく、AAAクラス級のタイトルとして配給することも可能になったことを意味します。さらに開発リソースが増えることでゲームの品質はもちろんのこと、キックスターターで設定されるも同社が達成できていない一部のストレッチゴール実現にも好影響を及ぼすと予想されます。
GDC 2017とLANイベント
同社は先日開催されたゲーム開発者の祭典「GDC 2017」にも参加。そこでUnreal Engine 4を使用している同作において、ローエンドPCでもより高いパフォーマンスを発揮するためのノウハウや、ハイエンドPCでグラフィックを犠牲にせずに安定性を向上させるテクニックなどを学んだとも報告しています。
その後、ドイツにて開催されたLANイベントでは本作がインスパイアされた作品でもある『CoD2』のトッププレイヤーを集めてのプレイテストを実施。移動や操作感などのフィードバックを集めると共に、作品の方向性を再度確認する場所になった報告しています。
今後の予定
5月のクローズドアルファに向けて、支援者を対象にしたサーベイが行われるほか、数週間以内にお披露目トレーラーの公開を予定。お披露目トレーラーは開発の進捗やゲームの状態が確認できるようなものになるとのこと。
キックスターターを飛び出しついに大手パブリッシャーをも味方につけた『Battalion 1944』。時代に逆行し武器のアンロック、パワーアップ要素、キルストリーク、アイテム課金などを廃したオールドスクールFPS体験が、今のFPS市場にどのようなインパクトを与えていくのか、今後も目を離せそうにありません。
- 近年のFPS要素を省いた、ピュアな第二次世界大戦FPS『Battalion 1944』(PS4,XB1,PC)
- WW2 FPS『Battalion 1944』のキックスタータープロジェクト、僅か3日で目標額到達
- 第二次世界大戦FPS『Battalion 1944』、“太平洋戦争”や“キャンペーン”追加も
- 第二次世界大戦FPS『Battalion 1944』が3倍の目標額を調達 、『CoD』や『BF』並のクオリティーへ
VLOG_009: Battalion Publisher Announcement & First Screenshots Revealed!
『Battalion 1944』の対象機種はPS4、Xbox One、PCで、クローズドアルファのリリースは2017年5月を予定。
Source: KickStarter
コメント
コメント一覧 (16件)
なおユーザーへのサポートはお察し
いや、ここ最近のスクエニのローカライズは凄くしっかりしてるじゃん。昔のクソローカライズネタを延々引っ張るのは止めよう
今更ネタを本気にしてる人はいないとは思うけど、当時のあの衝撃は語り継がれてもいいんじゃないだろうか