Frostbite(フロストバイト)エンジンを使って作られた初めてのゲーム、『Battlefield Bad Company(バトルフィールド・バッドカンパニー)』から10年以上が経過し、美しく激しい映像を持つ数々のゲームがこのエンジンから生み出されてきました。ここでは、その10年の歴史を振り返ってみましょう。
Frostbite 10週年とその系譜
フロストバイトエンジンとは
フロストバイトはEA(エレクトロニック・アーツ)の子会社、EA DICEによって開発されたゲームエンジン。元々は『Battlefield』のために作られたものですが、アップデートを重ね『Need for Speed』や『FIFA』など種々のEA製ゲームに於いて使用されるようになりました。フロストバイト公式はその歴史を祝うと共に、エンジンを開発するスタジオとチームについて紹介しています。
Frostbite Studios | Tour the Studio
『Battlefield V』や『Anthem(アンセム)』など、最新の作品でもその性能を発揮しており、その高品質なグラフィックやエフェクト、破壊表現は凄まじいの一言。特にBattlefield Vでは、新たな建築要素やリアルな戦車の挙動、それらが全て圧倒的な爆発で吹き飛ぶ表現、NVIDIAと連携した迅速なリアルタイム レイ トレーシングへの対応など、フロストバイトが3Dゲームグラフィックスの最先端と言っても過言ではない活躍を見せつけてくれました。
フロストバイトの歴史
Frostbite 1
記念すべき初のフロストバイトであるFrostbite 1.0は『Battlefield Bad Company』にて初めて使用され、HDRオーディオやオブジェクトの破壊表現を特徴としていました。後にアップデートされFrostbite 1.5となってからは、『Battlefield 1943』や『Battlefield Bad Company 2』、『Medal of Honor』などのDICE製シューターを多数輩出することになります。
Frostbite 2
『Battlefield 3』の開発に伴いFrostbite 2.0にアップデート。進化した破壊表現や制圧効果などの新要素を引き連れ、歴史的な大ヒットを巻き起こすことになります。この作品に青春を費やした読者も多いのではないでしょうか。また、『Need for Speed』などのDICE製でもなく、シューターでもないゲームに活用され始めたのもこの頃からです。
Frostbite 3
次なる大型アップデートはFrostbite 3.0。Frostbite 3.0。と言えば『Battlefield 4』でしょう。進化した水の表現やビルが崩壊する大規模破壊表現「Levolution」の衝撃はPS3を破壊するほど革新的なシステムでした(関連記事)。コンシューマーの世代がPS4、XboxOneに移ってからは念願の64人対戦も出来るようになり、『Battlefield』が家庭用機向けに一歩踏み出すことが出来たのもフロストバイトの負荷の軽減があってのことでしょう。
その後、『Need for Speed』や『FIFA』、『Mirror's Edge Catalyst』などの多くのEA製ゲームでフロストバイトが採用されていくに連れ、3.0以降のナンバリングはされなくなりました。もちろんシンプルに「Frostbite」となった後も確かな進化を続けており、『Battlefield 1』や『Star Wars Battlefront II』ではそれぞれの前作からさらに綺麗になった映像を見せてくれました。
これからのフロストバイト
シリーズ最新作『Battlefield V』や、Biowareが送る新規タイトル『Anthem』でも、フロストバイトは絶賛活躍中。どちらも継続的な無料追加コンテンツの提供を特徴としており、『Battlefield V』は3月中にバトルロイヤルモード「Firestorm」が配信予定。また、フロストバイトにとっての原点回帰、『Battlefield Bad Company 3』の噂もありました。今年もフロストバイトから目が話せない一年となるのでしょうか、期待ができそうです。
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コメント
コメント一覧 (3件)
PS3破壊は草ww ビルが倒壊した後に人数が数人減ってるとかあるあるだったなー・・・
BF3のリマスター出して♡(提案)
「進化した水の表現やビルが崩壊する大規模破壊表現「Levolution」の衝撃はPS3を破壊するほど革新的なシステムでした。」…確かにBF4は発売初期は酷かったですね。