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『Destiny 2』シーズン15「彷徨のシーズン」プロデューサーインタビュー:遂に復活する「ギャラルホルン」は有料、「30周年記念パック」を含む4つのコンテンツイベントを予定など

Destiny 2: シーズン15「彷徨のシーズン」プロデューサーとインタビュー、遂に復活する「ギャラルホルン」は有料、シーズン15は「30周年記念パック」を含む4つのコンテンツイベントを予定
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シーズン15「彷徨のシーズン」が開催中の『Destiny 2(デスティニー 2)』ですが、シーズン15開発プロデューサーのRachel Levine氏とインタビューの席を設けていただきました。 このインタビューでは筆者が一人のプレイヤーとして疑問に思ったことや知りたかったことを尋ねてみました。

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『Destiny 2』シーズン15「彷徨のシーズン」プロデューサーインタビュー

EAA: 本日はよろしくお願いいたします。まずは自己紹介をお願いします。

Rachel氏: こんにちは、私はRachel Levineです。 これまで『Destiny 2』のシニア・プロデューサーとして「暁旦のシーズン」、「絢爛のシーズン」、「到来のシーズン」、「選士のシーズン」、そして今シーズンの「彷徨のシーズン」を手掛けてきました。 

シーズン15開発プロデューサーのRachel Levine氏。 前作『Destiny』では一人のプレイヤーでしたが、『Destiny 2』がリリースされた後にBungieに入社。スタジオ内で頭角を現し、5つのシーズンを手掛けてきたプロデューサー。

シニア・プロデューサーの仕事は、各制作チームと密接に協力して期限以内に予算内で開発を仕上げて皆様にお届けすることです。 特に私は彷徨のシーズンのエキゾチッククエスト開発チームと、星の同調開発チームのプロデュースを担当しました。

EAA: ありがとうございます。 先日行われた「漆黒の女王」のお披露目配信では、Twitterでトレンド入りするほどの大きな評判となりました。Bungie内部での反応はいかがでしたか?

Rachel氏: 私はTwitterを愛用しているので、トレンド入りしたことにとても感動しました。 日本のコミュニティからの情熱も目の当たりにして、私が手掛けたゲームがこれほどの反響をおよぼすなんて信じられない思いです。 他のBungieスタッフも皆大喜びしていましたよ。 

『Destiny 2』5年目コンテンツとなる「漆黒の女王」では、ガーディアン最強の武器の「光」をサバスンも扱えるようになる。 その他に新しい武器カテゴリ「グレイブ」の追加やサブクラス3.0、武器クラフトといったQoLの変化も用意されています。

EAA: 私も一人の視聴者として観ていてとても楽しみになりました。 それではここからはシーズン15についてお伺いしたいと思います。 まずはシーズン15のメインストーリーについて教えて下さい。

Rachel氏: シーズンが始まったばかりなので、ネタバレを避けるために詳細については触れませんが、大まかな流れを説明します。 

彷徨のシーズンではついにマラ・ソブ女王が帰還しました。 ガーディアンは女王に協力して、行方不明となったテクナ・ウィッチたちを見つけ出します。 テクナ・ウィッチたちの力を合わせることでマラ女王はサバスンと結んだ契約を成就させようとします。 

サバスンは実はオシリスの体を乗っ取っていて、サバスンから虫の神を摘出するかわりにオシリスを返すのがその契約です。 もちろん誰が見てもリスクが高い契約です。 

4年目拡張コンテンツの「光の超越」が配信されてからこの瞬間に至るまで、様々な伏線を用意してきました。 

2年目拡張コンテンツ「孤独と影」ではマラ女王の兄のユルドレン・ソブは死亡しました。しかし、ユルドレンはガーディアン「クロウ」として復活しましたが、復活した際に記憶を失っているので別人同然です。 そんなクロウとマラ女王が対面します。 もともとは双子だった二人の関係がどのように変わっていくのか。またどれほど深く繋がっていたか描かれていくのに注目です。

クロウの視点からは、オシリスはガーディアンとしての師匠でもあったのですが、実は初めて会った瞬間からオシリス本人ではなくずっとサバスンだったという衝撃を受けます。

さらに、サバスンがオシリスとしてシティを徘徊していたというのは、オシリスと関わったすべての人々に影響を及ぼします。 これはとても興味深いシーンだと思います。  

以上がシーズン15の大まかな流れです。 

EAA: オシリスがサバスンなのでは?、という予想はありましたが、あの答え合わせのシーンは大きなサプライズでした。 サバスンはこの事態をまるで『Destiny 2』リリース当初から計画していたかのようにも見えますが、開発側としてはいつから今シーズンはサバスンを描くと決めていたのでしょうか?

Rachel氏: Destinyシリーズのタイムラインを構築していく上で、それぞれ大きなゴールを設定しており、サバスンのストーリーはその一つでした。 そのため、かなり早い段階からサバスンについての伏線を用意していましたが、コミュニティからのフィードバックや、開発上部からの指示などもあわさって、時期がだいぶズレてしまいました。 

しかし、ズレが生じた分、この1年はより多くの布石を散りばめることができたわけです。これらの全ての伏線が次期大型拡張コンテンツの「漆黒の女王」で全て回収されます。

EAA:「漆黒の女王」はもともとは2021年中のリリースを予定していましたが2022年2月23日まで延期になりました。 その結果、彷徨のシーズンは延長されて約半年以上も続くシーズンとなりましたが、シーズン15のストーリーはだいたい何週間で完結するのでしょうか?

Rachel氏: 基本的にはこれまでのシーズンと変わりません。 毎週ごとに6人用アクティビティの「星の同調」と週間ミッションの「砕け散った領域」では各キャラクターのやり取りが進展していき、ソーシャルスペースのHELMではストーリーを深く掘りさげる通信装置の情報が更新されていきます。  これらのストーリー展開が全て「漆黒の女王」に繋がっていきます。

さらに、年末にはBungie30周年パックが配信され、彷徨のシーズンのストーリーと直接的な関わりはありませんが、Destinyシリーズにとってとても重要なストーリーが展開されます。

30周年パックの他にも、「死者の祭り」、「暁旦」、「勝利の瞬間」といったイベントも予定しています。 

彷徨のシーズンは延長しましたが決してコンテンツが不足するわけではありません。

「Bungie30周年パック」ではあの「ギャラルホルン」が復活!  その他に、新しい「迷宮」が追加されたり、Bungieの過去作『マラソン』や『Halo』にインスパイアされた防具セットも追加。

EAA: 実はそれらのイベントが計画されているのか質問を用意していましたが、もう答えが出てしまいました(笑) それではバレンタインデーイベントの「真紅の日々」の復活の予定はいかがでしょうか?

Rachel氏: それはすみません(笑) 真紅の日々は現在は予定はしていませんがもしかしたら復活するかもしれません。

EAA: 「光の超越」が配信前と後では、シーズンのストーリーの描き方が変わりましたね?

Rachel氏: 私たちは各シーズンでより深くストーリーを描きたいと思い、どのようにするのが良いかを模索していました。 その結果、シーズンアクティビティでは各キャラクターに会話をさせて全体的なストーリーをプレイヤーに伝えつつ、HELMの通信装置ではメインストーリーに深く関わるシーンがないキャラクターたちでもその瞬間の状況を描くことで、ストーリーに深みをあたえるというフォーマットを製作しました。

EAA: ストーリーに関していうと、彷徨のシーズンではゲーム内にそれまでのストーリーをまとめた「タイムライン」を追加しましたね。 あれはとても素晴らしい仕組みだと思います。

Rachel氏: 私も「タイムライン」はシーズン15で最も気に入っている新要素の一つです。 実は私は『Destiny』をプレイしていましたが、私がBungieに入社したのは『Destiny 2』がリリースされた後でした。 そのため、『Destiny』から築き上げられていた設定と情報量に圧倒されてしまいました。 

「タイムライン」が追加されたことで、新規プレイヤーはこれまでの歴史を学ぶことができますし、復帰プレイヤーたちも休止中にどのようなストーリーが語られたのかを理解したり、忘れていたストーリーを復習できます。

『Destiny 2』が発売されてから現在までの各DLCのあらすじをまとめた「タイムライン」がシーズン15から実装されました。

EAA: 過去のストーリー展開を伝えるという点は、私自身プレイヤー個人としても、メディア側としても苦戦している部分でした。 だからこそ「タイムライン」の実装は嬉しく思います。ところで「タイムライン」に過去のムービーを追加する予定はありますか?

Rachel氏: 現時点でお伝えできることはありませんが、私たちは常にプレイヤーがもっと手軽にストーリーを学べるようにしたいと思っています。

EAA: では元々は『Destiny』のプレイヤーから始まり、開発スタジオに入社し、遂には開発を統括するシニア・プロデューサー職にまで駆け上がっていた変化はどのようなものでしたか?

Rachel氏: まるで…非現実ですね。 私は自分自身のことを常に学び続ける人間と考えています。 そんな私が1ファンから『Destiny 2』のように愛されているフランチャイズを開発する責任ある立場に就くことは少し怖くもありました。その上で私はうまくできていると信じています。  これも開発チームのおかげですね。

Bungieに在籍しているスタッフの方々は皆すばらしく才能に溢れていて、これまで共に仕事をしてきた人たちの中でも特に秀でている方々だと思います。

現在、Bungieはスタジオを大規模拡張中たくさんの求人を出しています。 Bungieで仕事をしたいと思っている方はぜひ応募してみてください。

EAA: 1シーズンを開発するにあたって、何人くらいのチームを組むのですか?

Rachel氏: 開発の初期段階は少人数のチームですが、開発が進んでいくにつれて人数が増えていきますね。 ただ開発しているシーズンによって人数が変わりますが、どのシーズンも開発の最終段階になるとまるで1つの村のように大人数が開発に関わるようになります。

EAA:「漆黒の女王」の延期が決まったことで彷徨のシーズンの開発に影響はありましたか?

Rachel氏: 元々決めていた開発スケジュールに影響がでないよう調整できたので、実は影響はそれほどありませんでした。 

延期により彷徨のシーズンの期間が半年に伸びてしまいましたが、逆にプレイヤーはじっくりと「漆黒の女王」に向けて準備ができると考えています。 また、先ほどもお伝えした30周年パックやイベントのおかげで、コンテンツが不足するわけではありません。 皆さんが思っているよりも延期の影響はありませんでした。

EAA: 本当はインタビュー前に30周年パックについては質問できないと説明されたのですが、このタイミングなのであえて質問させてもらいます。 ずばり、30周年パックを購入していないプレイヤーでもギャラルホルンは入手できますか?

Rachel氏: ギャラルホルンは30周年パック購入者限定の武器となっています。入手するには購入が必要です。 購入者はギャラルホルン以外に迷宮へのアクセス権や、新装備セットが手に入ります。 

その他に6人用マッチメイキングありのアクティビティが追加されますが、そちらは30周年パック非購入者の方もプレイできます。

EAA: それではエキゾチック繋がりで今シーズンのエキゾチック武器「アガーの杖」について説明をお願いします。

Rachel氏: 「アガーの杖」はエキゾチックトレースライフルです。 この武器を制作する上で、武器開発チームとストーリー開発チームが協力してエキゾチック武器クエストが誕生しました。 そのため、「アガーの杖」はシーズン13の「デッドマンズテイル」のようにミッションをクリアして入手するわけではありません。 「アガーの杖」の設定はマラ女王がもともとはユルドレンのために砕け散った領域に隠していたものでした。 アガーの杖のクエストを進めていくとマラ女王とユルドレンの双子の関係性が描かれていきます。

EAA: 実は彷徨のシーズンのストーリーでどうしても頭から離れないことがあります。 私たちは「漆黒の女王」でサバスンが光を手にするということを知っています。 つまり現在の我々はただサバスンを手助けしているだけなのではと思ってしまうのです。

Rachel氏: そう思われてしまうのは「漆黒の女王」のストーリーをお披露目したので仕方ありません。 ですが、ガーディアンたちはまだ「漆黒の女王」の情報を知りません。 

彷徨のシーズンはマラ女王とサバスンという二人の女王の賭けを描いています。 この賭けがどうなるのかが「漆黒の女王」ではとても重要になります。 彷徨のシーズンの最大の目的は「漆黒の女王」をより盛り上げるための舞台を整えているとも言えます。 

そのため、プレイヤーの皆さんにはぜひ彷徨のシーズンをプレイしてもらい、「漆黒の女王」にむけて備えていただきたいと思います。 本当はもっと語りたいのですが、これ以上はネタバレになってしまうのでお話できません。

EAA: 彷徨のシーズンのシニア・プロデューサーとして、コミュニティ側と開発スタジオ内部それぞれからどのようなフィードバックを期待していますか?

Rachel氏: コミュニティ側からはあらゆる意見を聞かせてもらいたいですね。現時点でも様々な意見が寄せられています。 コミュニティからのフィードバックは公式サイトやReddit、Twitterなどいろいろなプラットフォームから届きます。 そういった意見をコミュニティマネージャーが優先順位別に整理して私たちに届けてくれます。 そうして受け取った意見を意味のあるものとして今後にどう活かせるかを考えたいです。 

開発スタジオ内部ではプレイテストを頻繁に行っています。コロナ禍が始まって以来はずっとリモートワークですが、そんな状況でも開発者それぞれの意見を記録しています。 また、コンテンツクリエイターの方々も開発に参加してもらうこともあります。

(例として、筆者がゲーム内で所属しているクランのメンバーも「漆黒の女王」テスターとして参加していたり、コンテンツクリエイター達と開発スタッフが直接対談するなど、Bungieはコミュニティからの意見と繋がりを大切にしています。)

それと、Bungieのスタッフの多くは熱狂的な『Destiny 2』プレイヤーでもあるのでフィードバックはたくさん届きます。 彼ら/彼女たちのおかげでフィードバックが足りないという事態は起きないですね(笑)

これら全ての意見を活かし、出来る限りの最高の体験をプレイヤーの皆さんにお届けしたいです。  

EAA: 最後に日本の『Destiny 2』ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

Rachel氏: 私は大学時代に日本語のクラスを取っていたのでぜひ日本語でお伝えさせてください。 長い間喋っていなかったので錆びついていると思いますが…。

(ここからは流暢な日本語)皆さん、 『Destiny 2』を楽しく遊んでいただきありがとうございます。

皆さんがこのゲームに情熱を注いでくれることを誇りに思います。私はTwitterなどで日本のクリエイターの方々の作品を見ることも好きで、このように皆さんがゲームに触れてくれることを本当にただただ素晴らしいと感動しています。  

EAA: 日本語は全く錆びついていないですよ! 本日はありがとうございました。

以上がRachel氏とのインタビューでした。 シーズン15「彷徨のシーズン」では過去のストーリーを復習できるタイムラインが追加され、クロスプレイも実装されました。 次期大型コンテンツが配信されるまで半年近くある今こそ『Destiny 2』を初めてプレイする、もしくは復帰してみる最高のタイミングとも言えます。 この機会にプレイしてみてはいかがでしょうか?

基本プレイ無料FPS『Destiny 2』の対応機種はPS5 / PS4 / Xbox Series X | S / Xbox One / PCで、5年目拡張コンテンツの「漆黒の女王」は2022年2月23日発売。

Destiny 2: シーズン15「彷徨のシーズン」プロデューサーとインタビュー、遂に復活する「ギャラルホルン」は有料、シーズン15は「30周年記念パック」を含む4つのコンテンツイベントを予定

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 光の超越以降のシナリオの進み方は好き、以前は全然話進まなかったもんな
    気になるのは次の拡張以降もエンドコンテンツはチャンピオン討伐ゲームなのかな?2年も同じ事やるのあまり楽しくない、チャンピオン倒すための武器のために持っていく武器が限定されてシーズン毎に特殊武器が変わるだけでやること同じなのがなぁ
    ギャラルは持っていくヘビー武器の2番手位の強さは維持してほしいな、最強だと金払わない奴は来るなになるだろうし、せめてシーズン毎にヘビー最強は変わるけど2番手はギャラルみたいな感じで居てほしい

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