専用ソフトまわり
PCと接続した場合に限り、PC専用ソフト「SteelSeries GG」にてArctis 7P+のイコライザーとマイク音量を調整できます。「 32 / 64 / 125 / 250 / 500 / 1,000 / 2,000 / 4,000 / 8,000 / 16,000 」の10バンドからイコライザー調整可能で、ヘッドセットとワイヤレストランスミッターのファームウェア更新も行えます。
Arctis 7+または7P+が登録されたSteelSeries GGは、アーリーアクセス機能「Sonar」の体験が可能になります。「Sonar」はゲームとボイスチャットを分けるミキサー機能から上位のイコライザー調整。サラウンド設定などより深いサウンドクオリティの追求ができます。過去のArctisシリーズに備わっていたChatMix機能などが専用ソフトとして独立し、どのヘッドフォンでも使用できるようになりました。個人的に嬉しかったのが、Sonarで行う音量調整が動画収録の音声に影響しなかったことです。
ゲーミングの項目ではイコライザーを「20~20000」の好きな所に10ヵ所の調整が可能。さらに音のスペクトル全体をParametric EQで微調整できます。7.1サラウンドは反響の調整もできるほか、バスブーストや音を正規化する機能などが盛り沢山。サラウンドの定位は背後の音量が小さく感じました。
あまり試せていないのですが慣れれば目をつぶっても前後が手に取るように分かる気がします。まだ登場したばかりで使いこなせてる人は少ないですが、正直この専用アプリが多機能すぎて恐ろしいほどです。
ちなみにチャットとマイク音声もイコライザーやノイズ除去などフィルターをかけられます。Discord上でキーボードのカチャカチャ音やノイズまみれの友人とボイスチャットしても、アプリが自動で騒音を除去してくれるのはとても優秀。スタビライザーや衝撃音の吸収で叫びたがりな友人と遊んでも鼓膜を負傷しません。
イコライザーは、音楽を流しながら遊ぶゲーマーにうってつけ。音楽の出力先をチャットに設定してイコライザー調整することで、ゲーム音に影響せず楽器の細かい音まで拾いやすくすることも可能です。マイクの項目はチャットの項目と内容が同じなので画像は割愛します。
バッテリーはフル充電で30時間、15分の急速充電すれば約3時間稼働できます。バッテリー残量はArctis 7P+の電源ボタンのランプ色「緑(100-50%)→黄(49-20%)→赤(19-10%)→赤点滅(9-1%)」か、「SteelSeries GG」上で判断できます。充電したい場合は、Arctis 7P+のType-C端子から充電できます。
ワイヤレスヘッドセット市場全体に比べ、バッテリー持ちは平均より少し上ぐらいだと思います。特にType-Cによる急速充電に対応した点は優秀だと言えます。
電源ボタンはメディアコントロールに対応しており、1タップで再生と停止、2タップで次のトラック、3タップで前のトラック操作が可能です。Windows標準のGrooveミュージックなどゲーム中の音楽再生で画面を切り替えずに済みます。なお電源のオンオフは約2秒の長押しで行います。
Arctis 7P+はゲーム用途で困ることがまずない万能のゲーミングワイヤレスヘッドセットで専用ソフト「SteelSeries GG/Sonar」は非常に優秀です。
余談ですが筆者は学生時代に初めて購入したゲーミングヘッドセットがSteelSeriesの「5H v2」でした。当時はパーツ毎に分解して持ち運びできる革新的な有線ヘッドセットでしてFPSのネットカフェイベントに持ち込み愛用していました。数年後にこうした形で最新のSteelSeriesヘッドセットに再会できたと思うと胸熱です。
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