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オーバーウォッチ2 S10 ミッドシーズンアップデート:タンクヒーロー大幅強化! 個別の8名にも強化傾向の調整

オーバーウォッチ2 S10 ミッドシーズンアップデート:タンクヒーロー大幅強化、個別調整対象8名には強化傾向の変更を実施
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本日2024年5月15日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch 2(オーバーウォッチ 2 )』 のアップデートを実施。全ヒーローが対象となる「パッシブ回復」や「アーマー」の仕様変更、ヒーローのバランス調整などが行われた。

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ヒーロー全般のアップデート

  • アーマーのライフを元に戻しました。今後は投射物ごとにダメージが一律5(最大で50%)に抑えられます
  • 戦闘離脱時のライフ回復量を変更しました。以前は1秒ごとにライフが20回復する仕様でしたが、今後は10にライフ最大値の5%を足した値が秒間のライフ回復量になります

1つ目の調整点は、アーマーの仕様を『オーバーウォッチ 2』のベータテスト(2022年4月)時点より前の仕様に戻すもの。上記の日本語版パッチノートの内容は少しおかしいが、英語版(+ベータ前)の情報をまとめると以下のように変更される。

  • S10ミッドシーズンパッチまでのアーマーの仕様
    • 1発あたり10ダメージ以下の攻撃:30%軽減
    • 1発あたり10ダメージ以上の攻撃:30%軽減
  • S10ミッドシーズンパッチ以降のアーマーの仕様
    • 1発あたり10ダメージ以下の攻撃:50%軽減
    • 1発あたり10ダメージ以上の攻撃:5ダメージ軽減

これによりこれによりアーマー持ちのヒーローは、リーパーやトレーサーといった「低火力連発系」の攻撃に対する耐性が高くなる(例:軽減後の“パルス・ピストル”基本ダメージは、4.2から3に)。

一方で、ジャンクラットやファラといった「単発高火力系」の攻撃に対する耐性は低下する(例:軽減後の“ロケットランチャー”の基本ダメージは、84から115に)。そのため今後は、強ヒーローでのごり押しが難しく、よりヒーローの相性が重要な環境になりそうだ。

2つ目の変更点は、全ヒーロー共通の効果で発動していた自動回復が、体力帯によって回復量が変化する仕様に変更されるというもの。ロールキューでのライフ帯別毎秒回復量は以下のとおり。

体力帯回復量(差)該当ヒーロー
17518.75(-1.25)トレーサー/D.Va(本体)
25022.5(+2.5)ソルジャー76など多数
27523.75(+3.75)キャスディ/ライフウィーバー
30025(+5)メイ/リーパー/トールビョーン
35027.5(+7.5)バスティオン
52536.25(+16.25)ドゥームフィスト/ジャンカー・クイーン/ラマットラ
55037.5(+17.5)ザリア
62541.25(+21.25)オリーサ/シグマ/ウィンストン
70045(+25)ラインハルト
72546.25(+26.25)D.Va/マウガ
77548.75(+28.75)レッキング・ボール
80050(+30)ロードホッグ

175族を除く全ヒーローの自動回復性能は向上するが、基礎体力の多いタンクヒーローが最も大きく恩恵を受けられる。ただし、タンクヒーローの基礎体力が減少するオープンキューでは、同時に回復量も減少するので注意。

タンクヒーローのバランス調整

  • ロール・パッシブ
    • ヘッドショット由来のクリティカル・ダメージの軽減率を25%に設定
    • ノックバックへの耐性が30%から50%に増加

1つ目は、ヘッドショットのダメージを軽減する新規効果。一般的な射撃のヘッドショットのダメージ倍率は2倍に設定されているが、これを実質1.5倍にまで低減する。あくまで「ヘッドショット由来の」クリティカル・ダメージであるため、マウガの“ヴォラタイル・チェーンガン”が発生させるものには機能しない。

2つ目は、既存のノックバック耐性の強化。体力量に関わらず1発キルが可能な環境キルに強い耐性を発揮するため、ポジション取りの自由度が大きく広がる。しかし“チェイン・フック”などノックバック以外の強制移動アビリティについては、これまで通りなので油断は禁物。

また、通常の立ち回りにおいても体力やシールドを消費しせっかく押し上げたラインを、ノックバックアビリティ1つでやり直しさせられるというシーンは大幅に減少するだろう。

ジャンカー・クイーン(強化)

  • “コマンディング・シャウト”
    • ほかのアビリティの使用中にも発動できるように
    • クールダウンが14秒から12秒に短縮

これまで“カーネイジ”や“ランペイジ”といった大振りモーションを経由するアビリティ中に発動できなかった“コマンディング・シャウト”の発動制限が撤廃。それらの発動中にもう少し体力や射程距離が欲しいという場面は、ジャンカー・クイーンを使ったことのあるプレイヤーは経験があるだろう。

ジャンカー・クイーンは、体力にアーマーを持たないため「アーマーの仕様変更」の恩恵を受けることができない。が、タンクの中では細身であることに加え“コマンディング・シャウト”のクールタイムが短縮されているので、そちらで十分に補うことができる。

以下で個別に紹介するが、アーマーを持たないヒーローの約半数には、このように何らかの強化が行われている。

シグマ(強化)

  • “グラビティ・フラックス”
    • 射線がさえぎられている状況下でも、狙った先で効果を発揮できるように

これまでの“グラビティ・フラックス”は「決定位置の中心から対象までの射線」が障害物によって遮られていると、範囲内であっても効果を適用できなかったが、この制限を撤廃

今後は足下にエフェクトが出現すれば、効果が適用されるようになる。位置決定の際は、これまでと同様に障害物を無視することはできないが、壁周りでの細かい駆け引きを無視して効果を適用できるようになるだろう。

この位置で発動しても、壁裏の敵(ルシオ)を巻き込めるように

また“スリープ・ダーツ”や“チェイン・フック”といったクラウドコントロール系のアビリティ持ちを障害物越しで捕まえれば強制終了されるリスクを大幅に低減できる。ただし障害物越しで“グラビティ・フラックス”をヒットさせた場合は、“ハイパースフィア”での追撃が難しくなるため、常に狙うものではない。

シグマもジャンカー・クイーンと同じくアーマー未所有組だが、相対的に評価を上げてくる「単発高火力系」ヒーローに対して“キネティック・グラスプ”で対抗できる点が魅力となる。

レッキング・ボール(強化)

  • “グラップリング・クロー”
    • 直撃ダメージが50から60に増加
  • “パイルドライバー”
    • 敵に与えられる移動制限の時間が0.5秒から0.75秒に延長
  • “マインフィールド”
    • ダメージが130から165に増加
    • 爆発によるノックバックが5から10に増加

調整内容自体は、リワーク後に不足していた部分の強化が複数といったところ。全体的な与ダメージ性能が向上し、シーズン9で実施された環境全体の体力増加に立ち向かえる性能に仕上がっている。“パイル・ドライバー”の移動制限延長や“マイン・フィールド”のノックバック強化などで、単独行動時のキル期待値もかなり高くなっている。

さらにレッキング・ボールは体力内にアーマーを持つため、アーマーの仕様変更の恩恵を受けることができる。加えて、共通パッシブの回復速度は全ヒーロー中単独2位となっており、これまでの2倍以上の回復効果を発揮する。共通パッシブ発動時には、シールドヘルスの自動回復条件も満たしているため、ライフ・パックを1つ回収しに行くだけでもかなりの合計回復量を見込めるだろう。

据え置きの圧倒的機動力に加え、単独での決定力を獲得。一時離脱から戦線復帰までにかかる時間も大幅に短縮され、展開次第では異常な粘り強さを見せてくれそうだ。

ザリア(強化)

  • “グラビトン・サージ”
    • 範囲が6メートルから7メートルに増加
    • 持続時間が3.5秒から4秒に延長

6v6から5v5への移行、全体的な体力増加などリリース以降、それ自体の決定力に向かい風傾向の環境変化が続いていた“グラビトン・サージ”がついに強化。引き続き連携の始動として強力なアルティメット・アビリティではあるが、単独での使用にも耐えうる性能に。

ダメージヒーローのバランス調整

ダメージヒーローは、予告されていたジャンクラット/エコー/ハンゾーの3名にバランス調整が行われている。

ジャンクラット(強化)

  • “フラグ・ランチャー”
    • 直撃ダメージが40から45に増加(合計ダメージは120から125に増加)

環境全体の体力増加によって、多くのヒーローがキルに必要なヒット数が増加したものの、特徴的な弾道ゆえに特にデメリットが色濃く表れていたジャンクラット。今回、直撃ダメージが125に増加したことで体力増加前と同じく、多くのヒーローが属する250の体力帯を2発でキル可能になった。

しかし、体力増加前に比べ「超過ダメージ」がなくなっているため、射撃間に少しでも回復が入るとキルできない点には注意。また“スティール・トラップ”や“コンカッション・マイン”とのコンボでは、相変わらず2確を取ることができない。

一方でアーマーの仕様変更やタンクの新規パッシブ獲得は「最高の追い風」と言える。アーマーの仕様変更は、ジャンクラット自身の強化と合わせ、見込めるアーマーへのダメージ量が84から120に大幅増加。タンクを攻撃し続けることでアルティメット・チャージをガンガンためていくことが可能に。

タンクの新規パッシブ「ヘッドショットダメージの軽減」は、そもそもヘッドショット不可のジャンクラットとは無関係。他のヘッドショット可能なヒーローが評価を下げる中、据え置きのジャンクラットは相対的に評価を上げる。また、ノックバック軽減の強化も見方によっては、攻撃手段のほとんどに少なからずノックバックを伴うジャンクラットの攻撃が連続でヒットしやすくなると考えることもできる。

ジャンクラットはもともとシールドに対する圧力がトップクラスのヒーローであったが、これら要因が引き起こす環境変化の波に上手く乗れるのか、今後注目したいヒーローの1人と言えるだろう。

エコー(強化)

  • “コピー”
    • “コピー”発動中のアルティメットのチャージ倍率が4から4.5に増加

“コピー”の発動はエコーに様々な恩恵をもたらすが、最たる魅力はコピー元では再現不可な高速アルティメット発動。しかし、環境全体の体力増加やそれに伴う弾丸サイズの拡大の影響で、旧環境では「追加ライフ獲得 + 構成外の通常アビリティ発動」に留まってしまう事も少なくなった。

ミッドシーズンアップデートでは“コピー”中のチャージ獲得量が増加。アルティメットを最低1回発動できる可能性は高まっているが、アップデート以前のピック率も特別落ち込んでいたわけではないため、増加量は0.5倍とそこそこの数値に落ち着いている。

ハンゾー(バランス調整)

  • “龍撃波”
    • 速度が秒速12メートルから15メートルに増加

“龍撃波”で出現する龍型の攻撃判定の移動速度が向上。遠方からでも攻撃目標地点までの到達がはやくなり、単独使用でも避けられにくくなっている。

と、同時に龍が一か所に滞在する時間は減少。バースト性能は低いが「特定のエリアにおける絶対的な優位性の確保」という特徴は少し薄れてしまっている。

かつては“グラビトン・サージ”と合わせた連携、通称「ドラゴンサージ」が環境トップの破壊力を発揮していた。今回のミッドシーズンアップデートで両者が強化され、再評価の流れが来るだろうか。

サポートヒーローのバランス調整

サポートヒーローのバランス調整は、ブリギッテのみ。しかし、多くのタンクヒーローに耐久性の向上が期待できるため、調整のないヒーローも今後は回復以外の行動を選択できるシーンが増加するだろう。

ブリギッテ(強化)

  • “ラリー”
    • 発動と同時に“シールド・バッシュ”のクールダウンをリセットできるようになりました

“ラリー”発動時に“シールド・バッシュ”がリチャージされる仕様に。これにより“ラリー”発動中の特殊“シールド・バッシュ”の2回使用が安定する。

少々地味な調整のみ(とは言え強力)だが、ブリギッテはサポートで唯一のアーマー持ちヒーローであり、今回の「アーマーの仕様変更」の恩恵を受けられる。“インスパイア”の性能的にもともと「連発低火力系」の攻撃に耐性を持つヒーローであったが、今後はその特色がさらに目立つヒーローになるだろう。

  • タイトル:Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )
  • 発売日:2022年10月5日
  • 対象機種:PC / Xbox Series X|S, Xbox One / PS5, PS4 / Nintendo Switch

Source: Overwatch


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