Riot Games(ライアットゲームズ)は、無料タクティカルFPS『VALORANT(ヴァロラント)』で適用予定のパッチ8.11の内容を一部公開。デュエリストを中心とした5名のエージェントに対するバランス調整が発表されている。
VALORANT パッチノート 8.11(一部)
パッチ8.11は持ち前の機動力とスピードで、チームのスペースを作る能力に長けたジェットやレイズなどのエージェントと、他のデュエリストが競えるようにする事を目指した変更が中心となっている。
今回公開された内容は、あくまで一部となっており完全版のパッチノートは2024年6月11日(現地時間)の公開が予定されている。
アイソ(バランス調整)
- “ダブルタップ”
- 発動時に銃を使用できない1秒間のアニメーションが発生するように
- アニメーション終了後シールドを付与
- シールドが有効化されると生成時と同じサウンドが発生
- チャージ数を2から1に減少
- キルリセットを追加(2キルでリチャージ)
- シールドの被弾によって発生するスロー効果を「通常の被弾」から「壁貫通での被弾」に(軽減)
- シールドを破壊した敵の方向にダメージインジケーターを表示するように
- 既に“ダブルタップ”が有効な状態での使用を可能にし、持続時間をリセット可能に(リチャージ後)
- 発動時に銃を使用できない1秒間のアニメーションが発生するように
現在、全スキル帯で低いパフォーマンスが記録されているアイソ。今回発表された“ダブルタップ”の調整は、一部弱体化として働く点も存在するが、総合的には大幅な強化と考えて良いだろう。
現在“ダブルタップ”でシールドを獲得するには「“ダブルタップ”の起動 → フロー状態で敵をキル → 出現したオーブを射撃」の手順が必要だが、8.11以降は「“ダブルタップ”の起動」のみで獲得が可能に。初動やアルティメット発動時に、心強い存在となりそうだ。もちろんこれまで通りのオーブによるシールド獲得も可能。
ネオン(バランス調整)
- “ファストレーン”
- 視覚的ノイズを最小限に抑えながらネオンの戦闘をカバーするため、背後から消失するように
- サウンドが壁の消失と合わせて移動するように変更
- 壁の持続時間を6秒から4秒に短縮
- 壁の消失時間を1秒から2秒に延長
- “ハイギア”(スプリント)
- 発動中の横移動で速度が低下しないように
- 発動中の横移動の最高速度を6.73m/秒から9.11m/秒に変更
- 燃料が空の状態から100%になるまでにかかる時間を60秒から20秒に短縮
- “ハイギア”(スライド)
- スライドのチャージ数を1から2に増加
- 2つ目のスライドのコストは150クレジット
- スライド中の武器エラーを削除
- スライドから武器装備までの時間を「高速」から「即時(0.2秒)」に変更
- スライドのチャージ数を1から2に増加
- “リレーボルト”
- チャージ数を2から1に減少
- キー入力から発射までの時間を1.1秒から0.8秒に短縮
- スタンの持続時間を3秒から3.5秒に増加
今回かなりの変更点が発表されたネオンだが、最も注目したい点はやはり“ハイギア”関連。横移動の速度低下とスライド中の武器エラー撤廃、武器装備時間短縮など操作時のストレスが大幅に軽減されている。加えて、燃料のリチャージ速度も3倍と大幅に増加しており、ネオンの特徴であるスピード感を活かした立ち回りに磨きがかかる。
レイナ(バランス調整)
- “デバウアー”
- 回復量を100から50に減少
- 回復にかかる時間を3秒から2秒に短縮
- 時間経過によるオーバーヒールの減少効果を削除
- “ディスミス”
- 移動の最高速度を9.1m/秒から12m/秒に増加
- 最長持続時間を2秒から1.5秒に短縮
- “エンプレス”
- 効果時間のタイマーを削除
- レイナがキルされる、またはラウンドが終了するまで持続するように
レイナの調整は、低~中ランク帯での圧倒的な優位性を低下させ、高ランク帯や競技シーンで活躍しやすくすることが目的であると予告されていた。
“デバウアー”と“エンプレス”は「時間制限」が撤廃されたことで、チーム単位でのプレイが行いやすくなっている。一方で“デバウアー”の回復量は低下しており、ワンショットキルが発生しにくい低~中ランク帯での脅威度は低下、といった具合に予告通りの調整となっている。
“ディスミス”の変更からも予告通りの方針を読み取ることができ、最長移動距離はほぼ据え置き(厳密には微弱体化)。持続時間が短くなったことで素早い判断が求められるようになったが、純粋な性能(速度)自体は向上しているため、上手く扱えば駆け引きの面などでより有利に働くだろう。
レイズ(弱体化)
- “ブラストパック”
- 相手によって破壊された時に、ノックバックとダメージが発生しないように
- ノックバックを利用した水平移動の速度を低下
- 爆発音がより遠くまで聞こえるようにし、連続使用時にも1つ目の使用を聞き取れるように
競技シーンで高い選出率を維持し続け、ジェットの弱体化以降はその座を確固たるものにしていたレイズ。今回は“ブラストパック”を利用したエントリーに手が加えられている。
現在の“ブラストパック”は相手の与ダメージによって破壊できるものの、ノックバックとダメージは必ず発生する。パッチ8.11以降はこれが発生しなくなるため、相手の妨害によって跳べないという事が出てくる。
しかし任意のタイミングで起爆できるため“ブラストパック”の破壊がそれほど容易ではなく、水平移動の速度は低下しているものの、これまでのようなトリッキーなエントリー自体は可能。あくまで強力すぎる部分をマイルドにする調整となっているが、他デュエリストが強化を受けたことで相対的な評価がどのように変化するのか最注目のエージェント。
クローヴ(弱体化)
- “ピック・ミー・アップ”
- コストを100クレジットから200クレジットに増加
- 持続時間を10秒から8秒に短縮
- ダメージアシストの発動時間を10秒から6秒に短縮
- “ノット・デット・イェット”
- 発動に必要なアルティメットポイントを7から8に増加
- 装備解除までの遅延時間を0.7秒から0.8秒に短縮
- 発動中のスモークアシストで復活が完了しないように(不具合修正)
現時点での最新エージェント「クローヴ」は早速ランク戦で存在感を示しており、開発はプレイヤーが楽しんでいる事を喜ぶ一方で、彼女のパフォーマンスが想定を上回っていると記載。そのため、本調整ではクローヴのコンセプトである「デュエリスト寄りなコントローラー」を維持しつつも、現状からコントローラー側に寄せる調整が行われるようだ。
- タイトル:VALORANT(ヴァロラント)
- 発売日:2020年6月2日
- 対象機種:PC(Riot Games)
Source:VALORANT
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