「何を描こうとしているのか」という自覚が重要
ここまで聞いて、Dulay氏の分析に疑問を持った方もいるだろう。全身ほぼ一色だったり、シルエットが平凡だったりという特徴を持っていながら、人気のあるキャラクターはいくらか頭に浮かぶからだ。
たとえば『レインボーシックス シージ』には色もシルエットもほぼ同じキャラクターたちがいる。今回のチェックポイントを振り返るなら減点対象だ。しかしこのデザインは決して手抜きではなく、特殊部隊員としてのリアルさを追求した結果だ。リリース時から、プレイヤーは彼らを「クール」と歓迎した。
では最終的に、何がキャラクターデザインを魅力的に感じさせるのだろうか。Dulay氏は「CONCORD VS Overwatch」の動画冒頭では、作り手が抱くべき意識の重要さについて強調していた。
「絶対的に重要なのは『意図』。つまりアートを通じて、自分は何を言おうとしているのかということです。私はAIのことを決してアートとは呼びません。なぜならアートには、自分が何を表現しようとしているのかという『意図』がこもっているからです。AIにはそれができません」
ここでの「意図(intent)」を日本風に言うなら、「作り手の思い」になるだろうか。「intent」には「目的」や「真意」、さらに「決意」の意味もある。デザイナーが「これを描きたい」という意図を明確にし、受け手にもそれが伝われば、たとえ教科書的な問題点があっても魅力を感じてもらえるはず。
『CONCORD』のスタッフも人間なので、「何を作りたいのか」という意図はあっただろう。開発期間は4年、6年、8年など色々言われているが、いずれにせよ作品に費やした彼らの思いは計り知れない。
結果的にゲーマーの心には響かないデザインと判定されてしまったが、『CONCORD』は果たして何を作ろうとして、なぜそれが伝わらなかったのか。今回の「事件」とも言うべき失敗には、分析して教訓にする価値がありそうだ。
ゲーマーが気にかけるのは、あくまでゲームとしての面白さだと思われる。しかし自分が「良い」と思ったキャラクターのどんなところに惹かれたのか、時には作り手の意図にも意識を向けてみるのも面白いだろう。
『CONCORD』は完全終了したわけではない
『CONCORD』はオンラインサービスを中止して返金したものの、「別の方法を模索」とのことなので完全に終了したわけではない。
『CONCORD』の全体としては、さすがSIEだけあって完成度は高かった。リアルなグラフィックや整理されたUI、フォントや日本語吹き替えもハイクオリティ。ボリュームも初日からたっぷりで、マップに残り続ける任意のオブジェクトなどの新規性も見られた。
デザインを刷新しての再リリースは、いくつかの理由で非常に難しい挑戦になるとは思うが、それでも期待したい。もし上手く行けば、こちらもゲーム史に残る出来事となるだろう。
Gaming Device Power Tune for FPS
Source: YouTube
コメント
コメント一覧 (44件)
このゲームに限らずポリコレを導入したがる人達って「自分のセンスが悪い事に気付いていながら、センスを磨く努力をせず、新たな基準を設けることで優れた人達に後退を促そう」みたいな心理も働いてるのかもなと感じた。
その基準を守らない人達には差別主義やら配慮が出来ていない、と優れた人達に文句まで付けられる一石二鳥と来てる。
自分も創作を齧ってるが、嫉妬から来るとんでもない行動ってのはよくある事で
それが今ポリコレという形で表に出てきているのかなと感じました。
自分を上げるより、上の人を引きずり下ろすほうが楽なんだろうね
さらに一部の人(dei推進派)がそれを応援してくれて、自分を正義であるかのように持ち上げてくれる
所詮、便利な棍棒兼盾としか扱われないのに
ポリコレガー!!単にデザインが悪いだけなのにすーぐ頭の悪いキモオタは
ポリコレがどうとか鳴きだすよな
記事でも取り上げられている「Rainbow Six Siege」はポリティカル・コレクトネス的価値観を取り入れたキャラクターを出し続けて現在サービス9年継続中です。
また、記事には取り上げられていませんが、「APEX LEGENDS」はポリティカル・コレクトネス的価値観を取り入れたキャラクターを出し続けて居ますが一時期はFPS業界の覇権を取り現在もサービス継続中です。
RAINBOW SIXもTITANFALLも顧客受けありきで大切なものを喪ってしまったからなぁ
過剰なポリコレも面倒だけど
こういう的外れな事言ってるアンチポリコレもダルいんだよな
顔です!笑笑
見れば見るほどなんだろう…このデザインのなんとも言えない感じ
シージはSAS やFBI でデザインに統一感があるし(制服なんだから当然だが)
リアル特殊部隊がモデルだから硬派な感じにもなる
宇宙っぽいの舞台ならガーディアンズオブギャラクシーでも参考にすればよかったんじゃ
デザインが上手になりたいなら、ポケモン151でも1000でも全部真似して描けばいい。
シルエットだけでも、配色だけでも誰だかわかる。
デザイナーが最初に描いた絵と完成形の3Dが全然違っててかなりダサく改悪されてるって話題も出てる
黄緑の鎧のキャラの比較画像見ると
3Dはこの人が言うように配色が締まってなくてクソダサいけど
元絵の方はだいぶマシなデザインに見えるんだよね
https://www.reddit.com/media?url=https%3A%2F%2Fi.redd.it%2F5jq7xedd3old1.jpeg
形の問題で、色の問題じゃない
もしOWと色を入れ替えても、OWは魅力的、Concordは魅力ないだろう
それが証拠
美術的な論点を説いた所で最終的にはエンドユーザーが気に入るかどうかが全てだから
そういう意味ではキャラは万人向けにつくらにゃだめでしょ
全てを美男美女に作れとは言わないけど一切出さないのも極端すぎ無理って感じ
(ただ海外の美的感覚自体が日本人の感性とは異なるから日本人的には最終に好み五月蠅くなるんだけどさ)
あとR6SのSAS隊員を引き合いに出すのはお門違い
特殊部隊は突入時に敵に精神的ショックを与える目的で
黒系を着る事が多いってMGS3のシギントも言ってたで
つまりどこがデザインしても色合いは同じになるし見た目も近い
とくにSASは初期メンバーで2014年E3映像の流れを汲んだデザインに
されてるはずだから初期メンバー達は猶更黒い物が多い
対象がSFなんだし持ってくるんならApexとかデスティニーとかにしといた方がいいよ
まともなキャラの中に変なキャラが2,3人居ればネタ的に愛されそうな感じもするけど、変なキャラだけを集めるとマジでクソゲー臭しかしないんだよな。
>あとR6SのSAS隊員を引き合いに出すのはお門違い
>特殊部隊は突入時に敵に精神的ショックを与える目的で
>黒系を着る事が多いってMGS3のシギントも言ってたで
>つまりどこがデザインしても色合いは同じになるし見た目も近い
よく文章を読みな ↓
>たとえば『レインボーシックス シージ』には色もシルエットもほぼ同じキャラクターたちがいる。今回のチェックポイントを振り返るなら減点対象だ。しかしこのデザインは決して手抜きではなく、特殊部隊員としてのリアルさを追求した結果だ。リリース時から、プレイヤーは彼らを「クール」と歓迎した。
読んでもわからんのなら解説してやるが、色とシルエットが同じでも条件次第では魅力的なキャラは作れると言ってるんだ。色と形を差別化しろって話の段落じゃない。「色合いは同じになるし見た目も近い」って本文に書いてあるのにドヤ顔で同じこと指摘してるのってヌケサクだぞ。
逆に、この人が思うOWキャラデザインの悪い点とか、まだ人気か不評かの判断もつかない段階の新作FPSのキャラデザインの評価が聞きたい。
ひねくれた見方かもしれんが、既に成功してる例のどこが良いのかを挙げたり、既に失敗した例のどこが悪いかの批判ばかりをするなら、なんか安牌ばっかり打ってるように見えるんだよな。
顔だよ顔!
顔が批判されてるんだよ!
顔や〜〜〜〜〜〜(直球)
5つも何もまず大前提としてブスだからだろ
味変とか個性としてブス枠が何人か居るならともかく全員ブスってただ醜いだけじゃん
せやねん、ブス操作してる時にふと「ブスががんばっとんなぁ」って思ったらもうゲーム続行不可よな