Battlefield Studiosが『Battlefield 6(バトルフィールド6)』のアンチチート強化策を発表した。基本プレイ無料モード「REDSEC」のランクマッチ初シーズン終了を受け、シーズン3で緩和していたTPM 2.0の厳格な強制を日本時間8月29日から再開する。
あわせて禁止ハード/ソフト一覧の拡大、軽微な違反向けの新警告「ナッジ」、そしてマッチ感染率(MIR)の算出見直しまで、フェアプレイ関連の変更点が一挙に発表された。各要素の詳細を以下にまとめる。
- 3行まとめ
- ランクマッチ初シーズン終了を機にアンチチートを刷新、TPM 2.0の厳格強制を8月29日に再開
- XIMやCronus Zenなど禁止デバイスを再定義、軽微な違反に新警告「ナッジ」を導入
- マッチ感染率(MIR)の算出を見直し、リトルバード乗りら熟練者への誤通報を除外
『BF6』ランクマッチ初シーズンで見えたもの
開発元の公式投稿によれば、REDSECのランクマッチ初シーズンが終了し、競技環境への理解が一段深まったという。シーズン4で新たな遊び方が増える一方、チートの新手法も観測されており、現在それを分析・対処中とのことだ。
公式が改めて強調するのは「意味のある進行要素と競技的な賭けが導入されると、チートコミュニティが活発化する」という繰り返し見てきた教訓だ。
ランク実装でプレッシャーがかかった環境下で、チート挙動がどう進化するかに加え、プレイヤースキルや突出した記録がどこで意外性を見せるかについても、貴重なデータが取れたとしている。
『BF6』禁止ハード/ソフトを再定義、XIMやCronus Zenを名指し
シーズンを通じてチートコミュニティで人気化した製品群が複数見つかり、以前は評価のうえ許可していたものも再評価を経て禁止リストに追加される。禁止製品でBF6を起動しようとすると、警告が表示される仕組みだ。

過去にリマッピングソフトのreWASDが禁止入りした経緯は、JavelinチームによるEA公式フォーラムの解説で確認できる。なお、アクセシビリティ目的で使われるXbox Adaptive Controller、PlayStation Access Controller、Steam Inputは禁止対象外だと明言されている。
ソフト側の判断基準と対象例
禁止判断の軸は3つ。「他者より競技的優位を得られるか」「アンチチートの検知や警告を回避・妨害するか」「悪意ある第三者に攻撃経路を与えるか」だ。ソフト側で禁止される例は以下。
- 仮想デバイスを介して入力機器を偽装・エミュレートし、アンチチートの検証を回避するリマッピングソフト
- 設定を適切に開示しないまま、反動打ち消しやターボなど入力自動化を許すリマッピングソフト
- 種類・方向・音量以上の情報(ミニマップ風オーバーレイ上の正確な発生地点など)を可視化するサウンドレーダー
- 足音などゲーム内キューに応じて自動で切り替わるサウンドイコライザー
- 実行中に色や状態が変化するクロスヘアオーバーレイ、人工的なズームや標的ハイライトを付与するオーバーレイ
ハード側の対象デバイスとモニター規制
ハード側では、マウス&キーボードにエイムアシストを効かせるなどアシストの均衡を崩す入力機器や、マクロ・MOD・コンボと呼称を問わず複数入力をスクリプト化できる機器が対象となる。さらに検知回避を狙う機器としてXIM、Cronus Zen、Strikepack、Titan Twoを名指しした。ターボやリコイルアシスト、フルオート化などを加えた改造パッドも同様の扱いだ。
加えて公式は、フラッシュや暗視、ズームといったゲーム内効果を無効化・改変する機能を持つモニターも禁止対象に含めている。ただし具体的な検知方法や、市販モデルに標準搭載される画質モードとの線引きについては言及がなく、この点は現時点で不明だ。
「互換モード」表示の真偽判定
一部の製品は、Javelinアンチチートに対応する「互換モード」を搭載していると謳う場合がある。公式によれば、正規にサポートされる使用方法はアンチチート警告内で明示される仕様だ。
この互換モードが本物かどうかは、モードをオフにした状態でゲームを起動すれば確認できるという。表示された警告が「モードを有効にするように」と促せば正規対応、促されないまま起動がブロックされる場合はその製品自体が禁止対象と判断できる。
攻撃経路になり得るかという視点
3つ目の軸「悪意ある第三者に攻撃経路を与えるか」は、製品そのものではなく、土台となるドライバーやライブラリといったソフトウェア依存関係にリスクが潜んでいないかを問う視点だという。多くのプレイヤーに信頼され広く使われているツールほど、悪意ある第三者にとってはセキュリティ上の弱点を突きやすい標的になるとしている。
公式は、一見似たような機能に見える製品でも、単純な機能を大きく拡張することでグレーゾーンから禁止領域へ踏み込む場合があるとも説明している。入力のリマッピング、クロスヘアオーバーレイ、画面拡大の段階、足音や銃声を過度に強調・可視化するサウンドイコライザーなどがその代表例で、似た機能でも製品ごとに扱いが異なる点には注意が必要だ。
『BF6』軽微な違反に新警告「ナッジ」を導入
モデレーションとアンチチート強制に関する新しいゲーム内通知「ナッジ」が追加された。表示されるのはメインメニューやプリゲームロビー、試合中は死亡してリスポーン待ちのときだけ。プレイの邪魔にならないタイミングに限定されている。


狙いは、より重い警告や制裁に至る前に「軽微な違反」を本人に気づかせて引き返させること。アンチチート関連では、マップ外への意図的な侵入といった行為に加え、ストリームスナイプ・分隊間の共謀・嫌がらせなどのマッチメイキング操作、修正前の限度を超えたエクスプロイト悪用が適用検討例として挙がっている。
テキスト/VOIP面では、サイレンや銃声、足音などの音源を再生して他者の聴覚情報を妨害する行為や、Positive Play Charterに反するメッセージへの早期警告も対象だ。
EAA FPS News(イーエーエー)をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。



コメント