エーペックスレジェンズ：待望の"クロスプログレッション"実装決定！ シーズン19より有効化

Respawn Entertainment（リスボーン・エンターテインメント）は『Apex Legends（エーペックスレジェンズ）』の次回大型アップデート「シーズン19イグナイト」の最新情報を公開中。

新シーズンでは新レジェンドとしてコンジットが登場するほか、ストームポイントのマップ改変も実施。そして大きな注目ポイントとして、プラットフォーム間の「クロスプログレッション」がついに実装される。

『APEX』にクロスプログレッションが実装

「クロスプログレッション」は、プラットフォーム間でプレイヤーデータが共有されるシステム。たとえば、Playstation版の『エーペックスレジェンド』をプレイし、そこで経験値を得たり、アイテムを獲得した場合、PC版アカウントでもデータが共有される便利な機能だ。

これまでは、たとえばPS版からPC版に移行したいなら、アカウントは最初から育て直す必要があった。しかし「クロスプログレッション」により、今後は移行がスムーズになる。プラットフォームによって、一緒にエーペックスで遊ぶフレンドが異なるという人にも便利だろう。

クロスプログレッションは長らく予告されていたもので、当初は2022年内の実装が期待されていた。結局そのまま2023年を迎え、2月の時点で「絶対に出す」と約束されていたが、シーズン19「イグナイト」でついに現実のものとなる。

クロスプログレッションの概要

（※エーペックス公式サイトの内容を反映し追記）

• 各プラットフォームのアカウントが、自分のEA IDを中心にリンクされる
• シーズン19より、全プレイヤー強制でログイン時にクロスプログレッションが適応される
  • ログインしなかった場合は、移行期間後に自動的に移行される
• 各プラットフォームのうち、レベル最大のアカウントが自分の「プライマリー・アカウント」となる
• アカウントが1つしかない場合、それがプライマリー・アカウントとなる
• 戦績も、プライマリー・アカウントのものが反映される
• どのプラットフォームでプレイしても、進行状況は同一のものとなる
• プラットフォーム間で同じアイテムを持っていた場合、単に1つとなる。購入したアイテムが重複していても、返金や、何らかの還元はない
• プラットフォーム限定のコンテンツは共有されない
  • PlayStation版：PlayStation®Plus パックアイテム
  • Xbox版：Xboxファウンダーズエディション、Xbox ゴールドアイテム
  • Switch版：P.A.T.H.レジェンダリースキン
• ゲーム内通貨：1つのウォレットに統合される
  • SwitchのAPEXコインのみSwitchでしか使えず、他プラットフォームとは残高の表示が変わる。Switchでアイテムを購入した場合は、それが各プラットフォームで共有される
• クラフト材料、レジェンドトークン、スーパーレジェンドシャード：統合される
• プラットフォームごとの実績：各プラットフォームでのみ有効。ただし、進行状況に応じたものは、アカウント連携時にアンロックされる
• ランク：各プラットフォームでのみ有効
• チャレンジ、報酬トラッカー、XP：統合される

クロスプログレッションにより、さらに『エーペックス』をプレイしやすくなる環境が整う。PC版への移行を考えているプレイヤーにとっては、シーズン19がうってつけの乗り換えタイミングとなるだろう。

完成に時間がかかった経緯

開発スタッフで、デザインディレクターを務めるEvan Nikolich氏に、実装の背景についてうかがった。

発表されてから、クロスプログレッションの実装までに予想外なほど時間がかかった点については、『エーペックス』が元々クロスプログレッションを予定していなかったことに原因があるとしている。

ライブサービスをしつつの実装作業となったことで難度が上昇。さらに「プラットフォームを横断する機能」であるために、SIE（ソニー・インタラクティブエンタテインメント）や任天堂といった各プラットフォームを提供する企業とも連携していく必要もあった。この企業間でのやりとりにも時間が費やされた。

Nikolich氏の話からは、やはり舞台裏では数多の困難があったことが察せられる。いずれにせよ、ついに完成したことはコミュニティにとって間違いなく朗報だ。

Source: Pressrelease