EA決算：『BF1』や『FIFA』が牽引し売上高新記録、『SWBF2』は2017年ホリデーシーズン発売

Electronic Arts（エレクトロニック・アーツ）は1月31日、2016年の第3四半期決算報告を行い、各タイトルの展望や『Star Wars バトルフロント（スター・ウォーズ バトルフロント）』続編の発売時期などを発表しました。

純売上高で新記録

EAが1月31日に行った決算報告によると2016年第3四半期の収益は約11億ドルとなり、昨年同時期の10億7000万ドルより僅かに上昇。一方の損失は当初見込まれていた数値よりもはるかに小さい約400万ドルとなっており、これは昨年同時期の約3,000万ドルの損失と比較すると大幅な改善となっています。

純売上高は約20億7000万ドルでこれは同社の新記録。この数値には特に『Battlefield 1（バトルフィールド 1）』と『FIFA 17』が貢献しており、両作品共にシリーズ最高峰の売り上げを記録したともコメントしています。

デジタル販売比率

今四半期の全体の売上はデジタル版が60%で、リテールでの販売が40%でした。第2四半期の63% / 37%からは若干デジタル版の数値が下がったものの、この差異はホリデーシーズンでリテール版が巻き返した表れとなっています。

各タイトルについてのコメント

用意されたコメントや実際に行われたやりとりから、各FPSタイトルと最も売れた『FIFA 17』について抜粋しました。

• Star Wars Battlefront: 続編の発売時期は2017年のホリデーシーズン
• バトルフィールド 1: BFシリーズで最高のローンチを達成。BF4が発売された当時の四半期に比べ、約50%以上のユニークユーザーを取り込んだ。 全体の1/3以上のユーザーは『BF1』が初のBF作品というだけでなく、初のEA作品となった。
• タイタンフォール 2: 売り上げは予定数には達しなかったがユーザー評価は極めて高い。今後も新マップ、新モード、新コンテンツのアップデートで愛されていくだろう（関連記事）
• マスエフェクト: アンドロメダ: 3月21日から発売開始で、3月末までに300万枚の売り上げを見込んでいる。
• FIFA 17: 2016年最も売れたコンソール向け作品となった。 新ストーリーモード「The Journey」の追加コンテンツによりユーザー数が増加し、1000万人以上のファンが「The Journey」をプレイ。 FIFA Ultimate Teamのユーザー数は前年比10%増。

EAのモバイル部門から浮き彫りになる日本との違い

今期の決算でのモバイル部門の売上高は前年比7%増の1億7400万ドルとなり、新記録となる四半期だと報告。映画「スター・ウォーズ」を題材としたロールプレイング・アクション『Star Wars: Galaxy of Heros（スター・ウォーズ／銀河の英雄）』（iOS/Android）が牽引力の中心となりました。

『モンスターストライク』や『マーベルツムツム』などを擁するミクシィの2017年3月期第1四半期のエンターテイメント事業の売り上げと比較してみたところ、EAが約195億5000万円に対し、ミクシィは440億2200万円と記録しています。ここに「モバイルアプリの日本、コンシューマーの海外」という図式が改めて浮き彫りとなりました。 コンシューマー最大手のEAも、モバイル部門ではまだまだ成長の余地があるということでしょうか。

2017年のEAは3月の『アンドロメダ: マスエフェクト』と『BF1』第一弾拡張パック「They Shall Not Pass」を皮切りに、『SWBF2（仮）』までどのような動向を見せるのか、今後も注目です。

• 関連記事：EA「新作バトルフィールドは今後2-3年出さない」、2017年は『SWBF』新作を発売予定

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Source: EA, mixi