『レインボーシックス シージ』"野良連合"代表あきどっぐ氏インタビュー：大炎上事件の裏側 / アナリストの仕事 / チームの今後など

野良連合の大炎上事件の“真相”

EAA!!：なるほど。ちなみに炎上と言えば、聞きづらい話で恐縮なんですが、去年の8月に前チーム代表のKizokuさんが、不祥事をきっかけに野良連合代表を引退されていましたね。

あきどっぐ：前代表のKizokuが、野良連合の元所属選手を怒鳴りつけた件などは、社会人として問題があったことは事実です。それに、あの時期は公式戦での成績が振るわず、ファンの皆さんの期待に応えられなかったことについても非常に申し訳なく思っています。ですが、そこから私や私の家内を含めたチームの関係者まで誹謗中傷するのは理解しがたいことです。コミュニティの皆さんには、どうか少し冷静になっていただきたいと思っています。

EAA!!：あの炎上は、確かに出てきた情報がセンセーショナルで興味を引きやすかったですね。中には事実も含まれていたのかもしれませんが、今のところ逮捕者が出ていないのも一つの事実です。なので振り返ってみると、あれはやはり典型的な炎上騒動だったんだろうと思います。私は当時、シージコミュニティがこの日を最後にばらばらになるのではないかと恐ろしく感じていましたが。

あきどっぐ：私のことはともかく、まったく関係がないにも関わらず名誉を傷つけられたスタッフについては、私が代表としてしっかりケアをさせていただくつもりです。

EAA!!：当時の野良連合の内情をめぐってはSNSでもさまざまな憶測が飛び交っていました。せっかくなので、具体的なお話を聞かせていただくことは可能でしょうか。LAGのインタビューの中でも、Papilia選手もその時期のことを「潮時かな」と述べていたのですが、チーム内では何が起きていたのでしょうか。

あきどっぐ：選手たちが契約終了を決めたのは、純粋に金銭関係の問題からです。Kizokuの不祥事からSNSで騒動になったことで、当時のスポンサーの方々には大変なご迷惑をおかけしてしまいました。炎上騒動の後、スポンサーも離れて行ってしまい、野良連合はパイロットプログラム（現在のR6 SHARE）の収益以外に選手たちに賃金が払えない状態だったんです。選手たちからすれば、当然給料が出るチームの方が良いでしょうから、野良連合としてもチーム売却の方向で動いていたんです。

EAA!!：選手の移籍ではなく、チームそのものの売却だったんですか？

あきどっぐ：そうです。正確には、2020年の5月ごろから野良連合はチームを売却する方向で動いていました。Kizokuが不祥事を起こす以前から、さまざまな企業の方々とお話しをさせていただく機会があったんです。

EAA!!：5月から交渉を始めて、結局どこともまとまらなかったのは何故なんでしょうか？

あきどっぐ：選手の移籍交渉とは違って、チームの売却交渉はどんなものであれ簡単にはいきません。何ヵ月ないしは１年以上かかるのは普通です。もっとも、炎上事件が原因でほとんどの話し合いが破談に終わってしまったんですが、それでも以前から交渉をさせていただいていた、とある企業様との関係は続いていたんです。実際のところ、11月の入れ替え戦が終わった時点ではそちらに買い取っていただく方向でほぼ固まっていたんです。

EAA!!：つまり、最終的にはお互い合意に至らず、すべての選択肢がなくなってしまったものの、野良連合の方でもしっかり売却交渉は進めていた、という解釈でよろしいでしょうか。

あきどっぐ：そうです。しかしぎりぎりのところで、買い取っていただく予定だったその企業様が、野良連合の売却値段を下げるために半年にも渡って裏でさまざまな工作をして野良連合を炎上させ、詐欺まがいの利益相反をおこなっていたことが判明し、弁護士立ち会いの下、売却の話はなくなりました。

EAA!!：それは初めてうかがう話なのですが...事実なのでしょうか？

あきどっぐ：はい。この事実は、その企業様も弁護士立ち会いの下認めています。詳細はいずれ発表することもあるかと思います。

EAA!!：非常にショッキングなお話なのですが、もし発表があれば、また詳しくインタビューをさせていただければと思います。

あきどっぐ：もう一つ、誤解していただきたくないことがあります。2020年はさまざまなことがありましたが、今でもSouLBoi選手とはやり取りがありますし、私は個人としても5人の未来を応援しています。それについて嘘はありません。

次ページ：野良連合の代表になった経緯▼