『ARC Raiders(アークレイダーズ)』は、現在『THE FINALS(ザ・ファイナルズ)』を手がけるEmbark Studiosが開発中の最新作。ジャンルはPvPvE脱出シューター。10月にはSteamにてユーザーを招いてのテクニカルテストが開催された。
開発中であることから、テスト参加者にもゲーム内容の共有は禁止されていた『ARC Raiders』だが、Embark Studiosが初めてそのゲームプレイ映像を公開した。ライバルの多い脱出シューターの世界で、果たして新たな人気作となれるか。ゲームの内容をチェックしてみよう。
『ARC Raiders』ゲームプレイ映像が初公開
(以下、画像はすべて開発中のもの)
『ARC Raiders』の舞台は遠い未来の地球。人類は宇宙からやって来る機械の軍団ARC(アーク)によって地上を破壊され、Rust Belt(ラストベルト)という限られたエリアで地下での生活を強いられていた。実在のラストベルトと同じ地域だろうか。
プレイヤーは、ラストベルトにある数少ない街Speranza(スペランザ)を拠点とするRaider(レイダー)となる。ラストベルトで生きる数千の人々には常に物資が不足しているため、危険な地上に出て必要なものを探しに行くのがレイダーの仕事であり、ゲームの主な目標でもある。
地上に出て必要物資を探しに行く
レイダーたちはトンネルネットワークを使い、最大3人チームで地上へと出発する。だが、彼らは常にリスクにさらされる。地上は既にARCによって支配されており、さらに他のレイダーたちに攻撃される恐れもあるからだ。
映像の中でレイダーたちは、都市の奥にある研究施設から「Seed Vault(種の貯蔵庫)」というものを持ち替えるクエストを課されている。道中には目標物の他にも、プラスチック部品や化学薬品など、探索して収拾できそうなアイテムも散らばっている。
探索していると、フレアが打ち上げられることがある。これは、その地点でレイダーがダウンした目印だという。
そこで何があったのかは、実際に行ってみるまで分からない。ARCに襲われたのか、それともレイダー同士の小競り合いか。街にはジップラインが架かっており、目的地まで素早く移動できるギミックもあるようだ。
敵対レイダーと戦闘
薬局内で慎重に物資を漁った後、知らないレイダーに遭遇する。互いに協力しようとしたものの、遠距離から他のレイダーに襲撃されてしまう。ここでガンファイトの模様が披露されるが、迫真の銃声と弾道、開けた空間に響き渡る爆音には思わず見入ってしまうものがある。UIを見た限り、複数の武器を携行可能で、レベル別のアーマーシステムがある。
脱出シューターは無事に帰ることが重要
目的の建物は最初から具体的に分かっているわけではなく、マップでガイドを見つつアタリをつけていく必要があるようだ。正しい建物にたどり着くとクエストが進行。そこで目標アイテム「Seed Vault」の入手に成功した。
脱出シューターの宿命として、任務の達成だけではなく、無事に帰還することが重要だ。『ARC Raiders』でも、途中でデスするとアイテムはすべてロストしてしまう。映像でも、帰り道で他のレイダーたちとの戦闘に陥ってしまう様子が描かれていた。
直接戦闘でもトラブルを解決できるが、身を隠して行動するという選択肢もある。映像を見た限り、戦闘は他の脱出系と同様にリアル志向。敵プレイヤーにシルエットやネームプレートを表示してくれるようなこともなさそうだ。意図的に敵の視認性が悪くなっているのなら、やはりステルスが有効な手段になるだろう。
2025年リリース予定
全編を見て、何よりも『ARC Raiders』のグラフィックの美麗さに驚かされる。『The Finals』のファンならEmbark Studiosの洗練されたアートスタイルはご存知の通りだが、『ARC Raiders』でも引き続き楽しめそうだ。
とはいえハイスペックPCでなければ動かないわけでもないのかもしれない。リリース版の要求PCスペックは未定だが、テスト版でも最低CPUはIntel Core i5-6600K、最低GPUはNVIDIA GeForce GTX 970であり、身構えていたほど高くはない印象を受ける。
PvPvEサバイバルシューター『ARC Raiders』は2025年リリース予定。対象プラットフォームはPC、Play Station 5、Xbox Series X | S。緊迫感あふれる脱出ものが好きなプレイヤーにとっては、間違いなく来年の注目作となるだろう。Steamストアページでウィッシュリストに登録し、続報を待とう。
Gaming Device Power Tune for FPS
Source: YouTube
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