エーペックスレジェンズ：マッチメイキングの不満点が改修へ、スマーフ対策や野良ランクの状況改善など

Respawn Entertainmentの『Apex Legends（エーペックスレジェンズ）』は、基本のバトロワモードをはじめとする多くのモードで何十人ものプレイヤーが激闘を繰り広げる。そのせいか、「不自然なほどスキルの高いプレイヤーたちと戦わされた」といった不満の声がリリース時から絶えない。

実際のところシーズンごとにマッチメイキングの改善は行われているものの、プレイヤーからの声に応え、今後さらなる改善がなされるようだ。日本のコミュニティマネージャーからその詳細が発表されている。

『APEX』の「マッチメイキング改修」について発表

今回は珍しく、本格的に始動した日本の公式コミュニティ運営からの一報。記事執筆時点でRespawnはこの件に触れていないものの、間もなくこれに呼応した、開発サイドからの詳細発表が見られそうだ。

皆さまのご意見に基づいたマッチメイキングを改修を行います。

明日詳細をお知らせしますが、以下の2点を改善します：
・スマーフィング対策の導入（意図的でないケースも含む）
・野良とパーティのランク計算の改変により、ソロプレイヤーの不利な状況を改善… pic.twitter.com/BFism3yGiJ

— Apexコミュニティ運営 (@ApexCommunityJP) December 17, 2024

「皆さまのご意見に基づいたマッチメイキングの改修を行います。

明日詳細をお知らせしますが、以下の2点を改善します：

• スマーフィング対策の導入（意図的でないケースも含む）
• 野良とパーティのランク計算の改変により、ソロプレイヤーの不利な状況を改善

マッチメイキングのシステムはかなり複雑であり、すべての問題を一度に解決することは難しいですが、継続的に改善に取り組んで参ります。

沢山のご意見、ありがとうございました」

スマーフや不平等マッチング対策の詳細に期待

スマーフ（スマーフィング）とは、何らかの手段で、自分よりもスキルの低いプレイヤーばかりを狙ってマッチングをかけようとする行為、およびそのプレイヤーのこと。

5v5のゲームとは異なり、60人集まるエーペックスのバトロワでは、圧倒的な強さを誇る1チームが対戦を完全支配してしまうことも珍しくない。純粋な努力の差が出たのなら仕方がないが、そのチームが"わざと"そのロビーに入ってきたのなら、コミュニティにとってのストレス要因になる。

これとは別件で、「野良とフルパの不平等マッチ」も度々問題視されている。理論上は、野良のトリオよりもフルパの方が連携面で有利なので、野良プレイヤーはフルパの多いロビーには入りたくない。「野良だけのロビーを作って欲しい」という要望はエーペックスに限らず多くのチーム制ゲームでよく見られるものの、現実にはマッチメイキングの効率を保つことなどを理由に実現しないのが常だ。

今回の発表は、詳細次第ではあるものの、多くのプレイヤーにとっての朗報となるだろう。

人口減（の可能性）に対処できるか

Apex Legends player count on Steam in 2024 pic.twitter.com/gGgzKCW5yY

— Apex Legends News (@alphaINTEL) December 16, 2024

海外コミュニティはここのところ、Steam版の人口減を毎月のように気にかけている（※あくまでPC Steam版のみの数字であることは要注意）。

Apex Legends Newsが議論の叩き台にしている通り、この一年は「最大プレイヤー数」、「月間プレイヤー数」ともに減少傾向。10月からは平均が10万人を下回っている事態となっている。記事執筆時点では、30日間の平均は8万人程度。平均20万人いた2022年～2023年ごろと比べると、まるで別のゲームのようだ。

プレイヤーらは原因について、「ランクのシステムと報酬」、「マッチメイクのシステム」、「進行コンテンツの不足」、「アイテムが高額 / 魅力に欠ける」などなど、思いつく限りの項目を並べて開発側に提案すべきことを話し合っている。

もちろん、エーペックスの中で起きていることだけを原因にする必要はないのかもしれない。

Steam Chartsのランキングを見ても分かる通り、現在は『マーベル・ライバルズ』、『Path of Exile 2』、『Delta Force』、『黒神話：悟空』などの新作、話題作がプレイヤーを呼び集めている。こうしたゲームを試しにプレイしてみたくなるのは自然なことで、一時的なプレイヤー移動が起きているだけかもしれない。

ポイントはやはり、これが一時的な人口減少なのか、今後も減少し続けるのかという点だ。現時点では結論は出せず、やはり運営・開発側次第と言える。

この冬については、ホリデーイベント「ウィンターホーント」に始まり、「ASTRAL ANOMALY（アストラル・アノマリー）」、「LUNAR REBIRTH（ルナ・リバース）」の3つのゲーム内イベントが開催。2025年1月には日本初のオフライン世界大会「ALGS YEAR 4 チャンピオンシップ」が札幌で開催される。

コンテンツは充実している。コミュニティの人々がエーペックスを改めてやり込みたくなるような、あるいは新規プレイヤーを集められるような盛り上がりが、果たしてここから再び見られるのだろうか。2024年から2025年にかけても、世界的バトロワタイトルの行方に注目していこう。

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