チート対策を強化した『ウォーゾーン』新シーズンにゾンビの新ワンダーウェポンで暴れるチーター登場、プレイヤーぼう然（動画）

『Call of Duty: Black Ops 6（コールオブデューティ: ブラックオプス6）』および『ウォーゾーン』ではシーズン02がスタートした。新コンテンツと並んで注目されていたのが、アンチチート「RICOCHET（リコシェ）」の強化アップデートだ。チーター被害がとりわけ顕著な『ウォーゾーン』の、体験改善が見込まれていた。

ところが、アップデートされたアンチチートはあっさり回避されてしまったのかもしれない。新たなチーターの暴走が、新シーズン初日から目撃されている。

『ウォーゾーン』新シーズンから暴れ回るチーター

インフルエンサーのbob.経由で、CharlieIntelが新シーズン初日の『ウォーゾーン』の模様を紹介している。

ricochet anti-cheat is working really well!!!! pic.twitter.com/idLAm6ACFF

— CharlieIntel (@charlieINTEL) January 29, 2025

見ての通りの有様で、ゾンビモードの新ワンダーウェポンである「Staff of Ice（氷の杖）」がなぜかウォーゾーンに密輸入。チーターが氷の呪文で暴れ回っている。なお、これはbob.自身の視点ではなく、TikTokで拾ったのだとか。

実は隠し要素としてウォーゾーンでも「Staff of Ice」が拾える...のなら良かったが敵のシルエットが壁越しに映っているのでダメ。クリップには都合良くアカウント名が映っておらず、通報できないのが残念だ。

CharlieIntelもこのクリップに対し、「RICOCHETアンチチートはうまく機能しているね！」と皮肉を述べる。リプ欄でも「これが新メタか？」、「チート業者はアンチチートのアプデを1時間で突破したんだな」と呆れたコメントが寄せられている。

新シーズンでアップデートしたはずのRICOCHET

アンチチートRICOCHETは、シーズン02で強化されたはずだった。2024年末の時点で、アンチチート担当チームからその要点が先行解説されていた。

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まず、新シーズンの前に既にシステムをアップデートしており、アカウントBANを1時間ごとに実施する強化を。さらにアンチチートの反応時間も向上し、以前よりも迅速な対応が可能になったという。

新シーズンではこれに加え、カーネルレベルのドライバをアップデートし、サーバー側に新たな不正防止機能を導入した。セキュリティ的な都合で技術の詳細は共有されていないものの、シーズン01で特に海外コミュニティをうんざりさせていたチーター問題が、これで緩和されると期待されていた。しかし今回のクリップは、コミュニティの懸念を逆に煽ることになりかねない。

とはいえ、チーターとの戦いは「いたちごっこ」によくたとえられる。どのみち現在の技術では、チーターを完全に排除することは難しい。今回のように極端な事例が目立っているだけで、実際には全体的な不正の数は減っている可能性もあるだろう。RICOCHETチームからの次の報告を待ちたいところだ。

バグも多く「シーズン01と変わっていない」？

チーターとは別件で、プレイに影響するバグも引き続き報告されている。クリエーターのBennyCentralは、乗り物でテレポートしてしまうバグを紹介。

Warzone Season 2 has brought with it a brand new feature - Teleport.

Use it in ranked to flank the house, 100% not a bug. pic.twitter.com/YXuRcFVDzb

— BennyCentral (@BennyCentral) January 29, 2025

Redditでは購入ステーションに隠れる怪しい小技や、「敵の蘇生サウンドが聞こえない不具合がまだ修正されていない」などの指摘が見られる。

総じて「シーズン01とまったく変わっていない」というコメントに共感の声が寄せられている。コミュニティでは以下の不具合報告を目にしている。

• 「ゲームが最新版ではないため参加できない」といった各種のエラーメッセージが出る
• ジップラインから音が出ない。サウンドが全体的に変
• ガス内でボックス類を置けなくなった、という変更が反映されていない
• 復刻されたPERK「マウンティニア」が機能していない
• 自分が建物の外にいるとき、屋内にいる敵の走る音が聞こえない。逆も同じ
• スモグレを持っているのにゼロ個と表示される
• ロードアウトを拾うとき、スペースキーで取れない

大規模ライブサービス運営の難しさ

ゲームが破綻するほどの大きなバグではないが、細かく拾っていくとキリがないほどだ。Call of Duty Updatesによると、現在も小規模な修正アップデートがリリースされ続けている。しかし、そのリプ欄にはさらに多くの不具合が報告されるという修正地獄だ。

新シーズン開始時のこうした流れを、「いつものことじゃないか」と前向きに捉えているプレイヤーも多いだろう。一方で、クリエーターのJGODは「今日はゾンビモードをやる」と言って初日にウォーゾーンをプレイしておらず、直近の動画では「今度こそ終わりかも」と悲観的になっている。

チーターも不具合も、ライブサービス型のゲームにはつきものの問題だ。特にAAAタイトルではある意味仕方がないことだろう。

とはいえ、最終的には開発側の対応力が問われるてしまう。世界のCoDコミュニティをどう納得させるのか。TreyarchやRavenなど開発サイドのコメントに注目したい。

Source: X, Reddit