HyperXがFENNELとのスポンサー契約を締結

左から順に柳澤 真吾氏、森谷 智行氏、raki選手、堀田マキシム氏、Bruces選手、松浦 徹氏、宇野 洋平氏
HyperXは、日本市場でのブランド認知強化を目的に、プロeスポーツチームFENNELとのスポンサー契約を締結した。2019年に設立されたFENNELは発表会時点で10タイトルにわたるeスポーツ部門を展開しており、VALORANT部門の国内4度の優勝やPokémon UNITE部門のアジア大会優勝・2024年夏の世界一など、国内トップクラスの競技実績を持つチームとして知られている。
実はHyperXとFENNELの協業はこれが初めてではない。かつて日本HPがHyperXを傘下に収める以前にも両者の間でスポンサー関係が結ばれていたが、買収に伴う経緯から一度発展的な形で解消されていた。今回、改めて機会が巡り、日本HPのHyperXブランドとして新たにスポンサー契約を結ぶ運びとなった。
「2022年ごろ、HPがApex Legendsの大きなイベントにスポンサーとして参加した際にFENNELのブースを見かけまして、ファンの熱気の量と新しいファン層を開拓している様子にすごく驚いたんです。新しい時代が来ているなと強く感じた体験が記憶に残っていたので、今回の発表がものすごく嬉しいです」
— 柳澤 真吾(日本HP マーケティング本部 本部長)
この契約により、FENNELに所属する選手やストリーマーには、年間を通してHyperXのヘッドセット・マイク・マウス・キーボード・イヤホンの5カテゴリーにわたるゲーミングアクセサリが提供される。提供予定の製品ラインアップは以下のとおり。





- HyperX Quad Cast 2S コンデンサーマイク(USBマイク)
- HyperX Cloud III S Wireless ゲーミングヘッドセット
- HyperX Origins 2 シリーズ
- HyperX Pulsefire Haste 2S ワイヤレスゲーミングマウス
- HyperX Cloud Earbuds III 有線ゲーミングイヤホン
今後はFENNELとの共同プロモーションも展開予定とのことで、ゆくゆくはFENNELとのコラボモデルといった展開にも期待したいところだ。
FENNEL登壇者が語ったHyperXへの印象
発表会では堀田マキシム氏、raki選手、Bruces選手がHyperXへの率直な印象や思い出を語る場面があった。
「1番最初に購入したヘッドセットが実はHyperXのブランドで、そこからずっと長年使っていました。ゲームに熱中していて、味方がミスした時に怒りでヘッドセットをぶん投げてしまい、2つに割ってしまったこともあったんですが、次の日にはすぐ新しいものを購入しました(笑)。そんな青春の1ページに関わるブランドなので、かなり感慨深いです」
— 堀田マキシム(株式会社Fennel 創業者)
これに対して柳澤氏が「昨年出した新しいヘッドセットは、あるインフルエンサーさんに投げつけてもらったことがあるんですが、壊れませんでしたよ(笑)。万が一また同じことが起きても大丈夫かと思います」と返し、会場の笑いを誘った。
「学生の頃、市販のマウスが3〜6ヶ月で毎回壊れてしまって困っていたんですが、学生でも手の届く価格でゲーミングマウスを販売していたHyperXさんのデバイスに出会いました。耐久性も性能もすごく良くて、そこからちゃんとゲーマーとして1歩踏み出したという気になれました。そういう機会をいただけたことがありがたかったです」
— raki(FENNEL League of Legends部門所属選手)
「以前から、有名な配信者が使っているマイクがHyperXというイメージを持っていました。ただ、キーボードやヘッドセットなど幅広くデバイスを展開していることは今回の機会で初めて知りました。今後、自分に合ったデバイスを見つけることを楽しみにしています」
— Bruces(FENNEL League of Legends部門所属選手)
柳澤氏はBruces選手のコメントを受けて「HyperXは日本ではマイクのブランドというイメージが強いことは認識しています。FENNELの皆様と一緒に、キーボードやマウスといった製品の良さもお伝えしていけたらと思っています」と率直に語った。
For Future Projectとは

HyperXとFENNELに共通する「eスポーツの未来を育てる」というビジョンを形にするため、次世代支援プロジェクト「For Future Project」が共同で立ち上がる。仕組みとしては、FENNEL所属選手が公式大会で勝利するたびに「For Future Counter」にポイントが加算される。このポイントが100%に到達するたびに、eスポーツ選手を目指す子どもたちを公式大会へ招待したり、HyperXのゲーミングデバイスをプレゼントしたりといった支援活動が実施される。
For Future Counterの現在の進捗は、FENNELおよびHyperX Japanの公式Xアカウントで随時発信される予定。最新情報はFENNELパートナーシップ特設ページでも確認できる。
「ゲームやeスポーツというのは、ただ遊ぶものではなくて、人生のきっかけになるような場合もありますし、他人の人生を変えたいですとか、社会を変えるっていうパワーも僕は持っていると思うので、だからこそHyperXさんと一緒にeスポーツで誰かの人生のきっかけを作るという形で、このプロジェクトを立ち上げました。将来、あの時のFor Future Projectのおかげでプロになりましたとかeスポーツやゲームに関わる企業に就職しましたという若者が生まれるようなきっかけとなるプロジェクトにしていきたいと思っております」
— 堀田マキシム(株式会社Fennel 創業者)
HyperXはグローバルでもRiot Gamesとの戦略的パートナーシップのもと、世界公式大会へのデバイス提供などeスポーツの発展を支援してきた実績がある。今回の日本でのスポンサー契約は、その取り組みの一環として位置づけられている。
発表会 質疑応答
発表会の後半では質疑応答が行われ、メディアからさまざまな質問が寄せられた。
Q1:HyperX OMEN 16のFan Cleanerはどれくらいの頻度で動作するのか
森谷 智行:OMEN 16のFan Cleanerは、特定の時間間隔ではなく、冷却効果が落ちてきたと判断されたタイミングで自動的にファンを逆回転させます。ただし、この自動制御はインテル版のみの対応で、AMD版では手動でボタンを押して動作させる必要があります。なお、OMEN MAX 45Lに搭載されているファンクリーナーはインテルさんの技術とは別のもので、こちらは定期的に逆回転が行われます。
Q2:HyperX×FENNELスポンサーの提供カテゴリは今後さらに広がるのか
柳澤 真吾:今年度はまずヘッドセット・マイク・マウス・キーボード・イヤホンの5カテゴリーでスタートします。将来的にはお互いの環境が整えば拡大の可能性もありますが、今年度はこの5カテゴリーで進めてまいります。
Q3:For Future ProjectにおけるHyperX×FENNELの支援対象はどのように選ばれるのか
堀田マキシム:基本的には募集という形で、eスポーツへの思いの強さをレポート形式などでうかがっていければと考えています。一番熱量の高い子に機会を作っていきたいと思っています。対象は小中高生を中心に、なかなかeスポーツの機会にアクセスできない若い方たちをターゲットにしていく予定です。
Q4:HyperX OMEN MAX 45LとVictusの関係、VictusはHyperX Victusになるのか
森谷 智行:Victusは2026年度も引き続き販売してまいります。ただし、HyperX Victusという製品名での展開は予定しておりません。PCとモニターはすべてOMENシリーズ名のみとなります。
Q5:HyperX×FENNELの以前のスポンサー契約との関係、今回が再契約なのか
柳澤 真吾:当時のFENNEL様とHyperXの取り組みは、実は日本HPがHyperXを傘下に収める前のものになっておりまして、買収後に様々な経緯があり、一度発展的な形で解消させていただきました。その後また機会が巡ってまいりましたので、今回の契約に至っております。さらにパワーアップした形での再スタートだと思っております。
Q6:HyperX×FENNELスポンサー契約の期間は単年度か複数年か
柳澤 真吾:契約上はまず単年度という形で進めておりますが、書面上の問題でもあって、来年・再来年もさらに広げていくということをお互いに考えながら進めております。
Q7:OMEN Gaming HubのHeyGen連携はどのプランが無料になるのか
森谷 智行:Proと呼ばれるプランが3ヶ月間無料でご利用いただけるサービスを予定しています。他のプランとの詳細な違いについては、現時点ではお伝えするのが難しい状況ですが、Proプランというかたちになります。
HyperX新製品&FENNELスポンサー契約をまとめて振り返る
今回の一連の発表は、HyperXが日本市場で「周辺機器ブランド」から「総合ゲーミングプラットフォーム」へと本格的に変わろうとしていることを示している。RTX 5090搭載の最上位デスクトップや360Hz OLEDのウルトラワイドモニターはハイエンドを追求するゲーマーに刺さる内容で、FENNELとのスポンサー契約とFor Future Projectは競技シーンやコミュニティとの距離を縮める取り組みとして注目できる。
Bruces選手が「HyperXといえばマイクのイメージしかなかった」と語った言葉は、HyperXが日本で周辺機器全体の認知拡大という課題を率直に抱えていることを示しているともいえる。For Future Projectを通じてeスポーツに触れるきっかけを得た子どもたちがいつか業界に戻ってくる未来は、単純なPR以上の意味を感じさせるプロジェクトだ。今回の発表で、あなたが最も気になった製品や取り組みはどれだろうか。
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