【世界大会】「自分が一番弱いと思え」日本代表を初勝利に導いた"暴君"司令官の哲学【Delta Force】

『Delta Force(デルタフォース)』の世界大会「2026 Delta Force Invitational: Warfare(2026 DFIW)」に、日本地域代表として出場した日本地域チームHYD(HYDRANGEA)。EAA!!は大会期間中、チームの司令官を務めるRccKMaYbe選手に会場で話を聞いた。
チーム名の由来やチーム作りの苦労、司令官としての役割、そして試合を終えての手応えまで、全9問で語ってもらった。大会のルールや対戦カードなどの概要は2026 DFIWまとめ記事を参照してほしい。
- 3行まとめ
- 日本地域チームHYDの司令官RccKMaYbe選手にインタビュー、チーム名の由来や司令官術、試合の手応えを語ってもらった
- チーム名「HYDRANGEA」は、20人が1つになるという意味を込めてアジサイから命名された
- 大会では『Delta Force』国際大会における日本地域チーム初勝利を挙げている
日本地域チームHYD RccKMaYbe選手インタビュー
Q1. チーム名「HYDRANGEA」の由来は?

RccKMaYbe選手:20対20で戦うゲームなので、普通のチームみたいに3人や4人だと物足りなくて、20人それぞれが集まって1つになるものは何だろうと、チームメイトのUMEBOSHI選手と話していました。
日本らしいものがいいという話になり、最初は桜も考えたんですが、桜だと「ブロッサム」のイメージが強くて違うなと。1人1人は小さいけれど、集まると大きな1つになる、というところでアジサイ(英名:HYDRANGEA)に決まりました。
Q2. チーム作りで大変だったこと、成長を感じたことは?

RccKMaYbe選手:大変だったのは、20対20のような大人数戦を戦った経験者がほぼいなかったことです。少人数戦だと役割がはっきり分かれますが、大人数戦ではゲームにどうアクセスして、どう試合を運ぶかというビジョンをチーム全員で揃える必要があります。それをみんなに落とし込むところに苦労しました。
良かったのは、結成当初は前回王者のTXDにも歯が立たない状態だったのが、スクリムを重ねる中で着実に成長を感じられたことです。
Q3. 司令官としてボイスチャットをどう管理している?

RccKMaYbe選手:チームは4人ずつ5個の分隊で編成されていて、各分隊長同士がまず会話します。私は司令官として、そこに残り3人の声も含めて聞ける体制で、実質20人全員と話そうと思えば話せる状態になっています。
マップを見ながら、空いている場所を空けたままにするのか埋めるのか、車両を使って相手を誘い出す動きをするのかなど、味方にも相手にも何を思わせて動くかを常に意識してVCで伝えています。
声が小さい選手もいれば大きい選手もいるので、聞き逃してクリティカルな判断ミスにつながることもあります。そこは音量を調整したり、重要な情報は全体に共有する形にしたりして、トライアンドエラーでスクリムから改善しています。周りからは「暴君の帝王」なんて言われることもあります(笑)。
Q4. 大会に本気で取り組む選手へのアドバイスは?

RccKMaYbe選手:まず、自分が一番強いと思わないことです。自分が一番弱くて、一番ダメな司令官だと思っておくくらいがちょうどいい。ゲームには結果論がつきものですが、結果だけを突き詰めてもそこから得られるものは少ないんです。だからこそ、まず自分に何がダメだったのかを問うことが一番大事だと思っています。
自分が何をしたかったのかをチームに示せていなければ、人のせいにする気持ちも消えていきます。自分は強いと思ってしまうと、どうしても他責になりがちです。そうならないように、常に自分を疑うことを意識しています。
Q5. チームの団結力やモチベーションを上げる秘訣は?

RccKMaYbe選手:第一に、チームが何を見て、どこを目指しているのかを共有することです。そのうえでチームをうまく機能させるなら、自分は絶対的な存在として振る舞うようにしています。僕は結構、暴君なエンペラーなので(笑)。
ただ、試合が終わったあとはしっかりフェアに接して、なぜその判断をしたのか理由をきちんと伝えるようにしています。それがないと、ただの暴言で終わってメンタルを下げるだけになってしまうので。モチベーションを上げるときは、できるようになったことを認めたうえで、「じゃあ次は何ができる?」と前向きな声かけをするようにしています。
Q6. 最も警戒しているチームは?

RccKMaYbe選手:中国地域チームLTです。本当に強いチームで、スクリムでもよく当たるんですが、国ごとにプレースタイルの違いが面白いんです。
カウンターを得意とする国もあれば、押し付けるのが好きな国、受けてから返すのが好きな国もある中で、LTは真っ向からぶつかってくるスタイルです。規模感もありますが、それ以上に純粋に怖いと感じるチームでした。
Q7. LTで印象に残っている選手は?

RccKMaYbe選手:相手側の司令官です。僕らと似たような体制で、司令官がマップを見ながら歩兵と一緒に前に出るスタイルなんですが、それに車両で合わせられる選手がとても多い。
僕らの場合、僕自身がほぼ全員を車両で動かしているような状態なんですが、LTは指示を出すより先に、選手たちが自分で動いて合わせてくる速さがありました。司令官の車両をどう守るか、どう活かすかをチーム全体が理解している。そこにやられることがよくありましたね。
Q8. 試合を振り返って、勝因や印象に残った場面は?

RccKMaYbe選手:AHRとの試合を振り返ると、日本地域として国際大会で勝ったことが一度もなかったので、公式戦の舞台で勝てたのは本当にうれしかったです。
勝ちにつながったのは、歩兵分隊の連携がしっかり取れていたことです。寄るところ、ローテーションするところがきちんとできていました。難しかったのは、連携が取れていても環境的にどうしても停滞してしまう場面があったことです。そこはもう一度立て直す、リグループの部分がまだ課題だと感じています。
Q9. 今後の意気込みは?

RccKMaYbe選手:次の相手はまだわからない状況ですが、今のこの勢いを保ちながら、課題を修正して勝ち切りたいと思っています。



20対20の大規模戦を率いる司令官として、チーム作りへの哲学から他地域への向き合い方まで、RccKMaYbe選手の言葉には芯の通った覚悟がにじんでいた。日本地域チームHYDが次の舞台でどんな戦いを見せるのか、今後の躍進に期待したい。
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Source: Delta Force
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