次世代Xboxの開発コード名「Project Helix」が、単一の機種ではなく複数機種の「デバイス群」として展開されることを、Xbox CEOのアシャ・シャルマ(Asha Sharma)氏がGamescom 2026でのBBCの取材で明かした。現行のXbox Series X|Sのように、性能や価格の異なる複数モデルを用意する構えだ。ディスクドライブの有無は伏せたが、手持ちのディスク版1,000タイトルにデジタルの権利を付与する施策も同時に公表している。
- 3行まとめ
- Xbox CEOが「Helix向けのデバイス群」に言及、複数機種で展開へ
- ディスクの有無は伏せつつ、ディスク版1,000本にデジタル権利を付与
- RAM高騰の「Rampocalypse」下で効率と手頃さを最優先、値上げ懸念も
Project Helixは「1台」ではなく「デバイス群」
シャルマ氏はBBCのインタビューで「私たちは素晴らしい次世代機と、Helix向けの素晴らしいデバイス群に懸命に取り組んできた。詳細は近く共有する」と発言。次世代Xboxが単一のハードではなく、複数機種で構成されることを本人の口から明かした形だ。
Project Helixは、Microsoftが2026年3月のGDCで正式に開発を公表した次世代Xboxの開発コード名。XboxのコンソールゲームとPCゲームの両方が動くハイブリッド機で、カスタムのAMD製SoCを積み、開発者向けのアルファ版ハードは2027年から配布が始まる予定になっている。
現行世代でハイエンドのXbox Series Xと廉価版のXbox Series Sを併売してきたのと同様に、性能や価格帯で差をつけた複数モデルを並べる戦略と読める。個々のモデルのスペックや形状には踏み込んでいないが、「デバイス群」という言葉自体が複数構成を裏付けている。BBCの取材に対する本人の発言で、リーク情報ではない点も押さえておきたい。

ディスクの有無は明かさず、代わりに「ディスク版1,000本にデジタル権利」
Project Helixにディスクドライブが載るのかとBBCに問われると、シャルマ氏はフルスペックはまだ共有していない段階だとして回答を避け、「この次世代では、性能と並んで効率と手頃さを考えなければならない」とだけ述べた。ディスクレスの可能性を否定も肯定もしていない。
一方で「プレイヤーが物理メディアを愛していることは知っているし、デジタルメディアに多くの利点があることも知っている。だから人々に選択肢があるようにしたい」と強調。現行世代でもディスクレスのSeries Xデジタルエディションを出しており、ディスクありモデルとディスクレスモデルの両立を含みとした発言と読める。
そのうえで新施策として、「誰の棚にもゲームが山積みになっている。物理ディスク版の1,000タイトルについて、プレイヤーがデジタルの権利を持てるようにすることを発表する」と明かした。対象タイトルのディスクをXbox本体に挿入すると、デジタル版の権利が付与される仕組み。ディスクを中古で売れば、デジタルの権利も買い手に移るという。
シャルマ氏は「私たちは長く後方互換を切り拓いてきた。世代が進んでもそれは続く」とも語っており、手元のディスク版を将来のXboxでディスクなしで遊べるようにする布石とみられる。BBCによると、Sonyは2028年1月以降の新作PlayStationタイトルをディスクで発売しない方針を打ち出しており、『GTA6』も物理ディスクなしで発売される。物理メディアの扱いが各社で割れるなか、Xboxは「選べる」側に立った格好だ。
「Rampocalypse」のさなか、効率と手頃さを最優先に
インタビューの主題は次世代機の価格だった。BBCによると、ゲーム機が発売から数年経って一斉に値上げされたのはゲーム史上初めてで、その一因はAI企業がデータセンター向けに部品を買い占め、RAMなどの価格が急騰していることにある。Xboxを抱えるMicrosoft自身がAIインフラに最も多く投資している企業の1つでもある。
シャルマ氏はこの状況を「業界として、私たちは『Rampocalypse』の真っただ中にいる」と表現した。RAMとapocalypse(終末)を掛けた造語だ。そのうえで「業界全体が手頃さと効率でイノベーションを始める必要がある。これまではやらなくてよかったことだ」と述べ、次世代機ではストレージとメモリの使い方、1台あたりの価格、部品といった面でハードの効率を考えなければならないとした。
シャルマ氏はMicrosoftのAI部門から移って就任6か月。BBCによると、就任後に「Xbox史上最も重大な再編」を掲げて数千人規模の人員削減を実施しており、インタビューでは「Xboxの内側は健全ではなかった」と認め、今後数年は「厳しい」としつつも、ゲームは今後100年で最も重要なエンターテインメントになる寸前だと長期の見方を示した。
ただしKitGuruは、SSDとRAMの価格高騰により、次世代機は方向性を問わず従来世代より高価になる可能性が高いと指摘している。2つの価格帯を狙ったとしても、「安いほう」の次世代Xboxですら想定より高くつくのではないか、との見立てだ。
現時点で分かっていること
- コード名:Project Helix(次世代Xbox。XboxのゲームとPCゲームの両方が動くハイブリッド機)
- 構成:複数機種による「デバイス群」。Series X|Sのような多層展開
- メディア:ディスクドライブの有無は未確定。ディスク版1,000本にデジタル権利を付与する施策を発表
- 方針:性能と並んで効率と手頃さを重視。フルスペック・価格・発売時期は未公表(開発者向けアルファ版は2027年から)
次世代Xbox「Project Helix」は複数機種での展開が固まり、ディスクドライブの有無と価格はまだ伏せられたまま。手元のディスク版がHelixでも生きるかは、1,000本のデジタル権利付与の対象リスト次第だ。リストが出たら、棚のソフトが対象かを確認しておこう。
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Source: BBC News, kitguru.net
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コメント
コメント一覧 (1件)
真面目な話、シリーズSは当初次世代機のお荷物としてブーイングされてたけど終盤になった現在
AAA(GTA6)の最安値として君臨するSの意義は大きいので最低動作として10万切るぐらいのハードがあると凄く有難いのは確かよね