Activisionのチート撲滅作戦が、さらにギアを上げてきた。『Call of Duty』公式が日本時間9月5日、チートを作る者・売る者そのものを標的にする包括的な対策を宣言。合言葉は「チートを作って売れば、その報いがある。法的措置もそのひとつだ」だ。
- 3行まとめ
- Activisionがチート製作・販売業者を直接標的に。運営妨害と利益の切り崩しを継続
- 約28,400ライセンスを売ったZenith・Devwareの開発者が、訴訟後にコミュニティへ謝罪しサービスを完全停止
- 『CoD:MW4』ベータでRICOCHETがデータ収集。PC版はTPM 2.0とセキュアブートが必須
チートを作る者・売る者を狙い撃ち、法的措置もカードのひとつ
今回の宣言のキモは、狙う相手がハッキリしていることだ。BANするのはチートを使うプレイヤーだけじゃない。公式はその上流、つまりチートを「作って売る」人間とビジネスそのものに矛先を向けると明言した。
公式Xによれば、狙いは業者の運営を妨害し、利益に食い込み、チートツールがマッチに届きにくくすること。そのうえで「チートの製作・販売には報いがある。法的措置はそのひとつだ」と釘を刺している。単なる技術的なイタチごっこではなく、ビジネスの息の根を止めにいく姿勢だ。
訴訟の末にZenithとDevwareが謝罪、サービスは完全停止
口だけじゃない。公式は具体的な戦果も並べてきた。ZenithとDevwareの背後にいたチート開発者たちを相手取った訴訟の結果、彼らは『Call of Duty』コミュニティに謝罪し、チートサービスの恒久的な停止を認めたという。
訴えを起こしたのは2026年2月6日。Activisionはカリフォルニア州中部地区連邦地方裁判所に、DMCA(デジタルミレニアム著作権法)違反などを理由として提訴していた(事件番号2:26-cv-01286)。被告はZenithの開発者Julian Angel Valenzuela(ハンドル名「Wolfy」)と、共同開発者の「Noziex」。2人は2023年から、Zenithの前身にあたるDevwareで組んでいたとされる。なおNoziexは訴状で未成年として扱われており、氏名は伏せられている。
訴状によると、売れたライセンスは約28,400本にのぼる。機能はエイムボットやESP(壁越しに敵位置を把握する機能)にとどまらず、有料コスメの解除、さらには他プレイヤーを強制切断したりマルチプレイのサーバーをクラッシュさせたりする「rage」機能まで含まれていたという。ゲームバランスを壊すどころか、対戦そのものを成立させなくする代物だ。
さらに、この開発者たちは他のチートメーカーに向けた「助言」まで残したとのこと。開発チームが引用したコメントはこうだ。
Call of Dutyコミュニティ、そしてActivisionへ。ゲームを傷つけ、正直なプレイヤーに不当な影響を与えるチートの開発・販売に手を貸したことを深くお詫びします。Activisionに捕まり、私は自分のチートサービスをすべて恒久的に停止しました。二度とチートを開発・配布することはありません。チートを作っているなら、今すぐやめることを強く勧めます。さもないと、Activisionはあなたも捕まえます。
訴えられた側が白旗を上げ、同業者に「やめとけ」と言い出す。これはActivisionにとって、かなり効いた一撃だと言っていい。
この攻勢はここ最近ずっと続いている。少し前には悪名高いチート製作者Elocarryの自宅へ法務担当者を送り込み、活動停止通告を手渡す一部始終を撮影・公開する荒業も見せた(詳細記事)。作って売れば、いずれ玄関先まで来る。冗談じゃなく、そういうフェーズに入っている。
『CoD:MW4』ベータでRICOCHETがデータ収集、ローンチ時の防御を底上げ
今回のスレッドは、10月23日に発売を控える『Call of Duty: Modern Warfare 4(コール オブ デューティ:モダン・ウォーフェア4 / CoD:MW4)』のローンチに向けた布石でもある。公式いわく、オープンベータはアンチチート担当の「Team RICOCHET」にとって貴重な実戦データの宝庫になった。
2週にわたったベータ期間中、RICOCHETは検知の調整を重ね、実際に対処を行い、チートメーカーがどうゲームを攻めてくるのかを学んだという。この作業に「終わり」はなく、常にテストと改善を続けると強調している。ベータで得た知見が、そのまま製品版の守りに乗る形だ。
ベータ初週のチート感染率が低下していたのは関連記事でも触れた通り。今回の発表は、その手応えを製品版へ地続きで持ち込む宣言でもある。
PC勢は要注意、TPM 2.0とセキュアブートが必須
PCプレイヤーへのリマインドも改めて入った。『CoD:MW4』をPCで遊ぶには、TPM 2.0とセキュアブートの有効化が必須だ。これらはプレイヤーを守るもう一層の防御壁として機能する。
BIOSの設定だけでは有効にならず、マザーボードのファームウェア更新が要る環境も残っている。Activisionはサポートページで、プレイヤーからの不具合報告が「対応BIOSファームウェアのリリースに向けてハードウェアメーカーと作業する助けになる」と説明している。有効化の手順や要求スペックはベータ開幕ガイドにまとめてあるので、開幕前に必ず自分の環境を確認しておこう。
チートを作れば謝罪と閉鎖、売れば法的措置。ZenithとDevwareの一件は、その「報い」が絵空事じゃないことを示した。『CoD:MW4』の発売は10月23日、PC勢はTPM 2.0とセキュアブートの有効化を開幕前に済ませておこう。守りは、すでに動いている。
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Source: x.com
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コメント
コメント一覧 (3件)
次はコンバーター製造販売してる業者も吊し上げてほしい
購入した人まで特定して永久BANして欲しい
基本いたちごっことはいえActivisionはチート対策に関しては力を入れてくれてるのがわかる
あとはCoDの制作スタジオに対する気配りにももっと力を入れてくれればなぁ……