BF1:DICEインタビュー「なぜミニマップに敵が映らないのか?」「WW1の再現とゲームのバランスは?」8つの質問

BF1:DICEインタビュー「なぜミニマップに敵が映らないのか?」「WW1の再現とゲームのバランスは?」8つの質問

オープンベータの国内開催日が8月31日に決定、大きな注目を集める『Battlefield 1(バトルフィールド 1)』ですが、ドイツはケルンにて開催されたgamescom 2016にて、Lars Gustovsson(ラース・グスタブソン)氏へ、がち芋氏、ダステル氏とともに合同インタビューすることができました。

DICEのデザインディレクターであるラース・グスタブソン氏は、『BF1』におけるすべてを俯瞰から統率する人物。バトルフィールドシリーズへの約17年にも及ぶ長い関わりと深い理解は、“Mr. Battlefield”とも称されています。なお90年代には日本に住んでいたこともある知日派でもあり、国内では「サムライドックタグ」の人としても知られているかもしれません。

DICEのデザインディレクターであるラース・グスタブソン氏

ゲームエンジンは『BF4』から進化してますか?「Frostbite Engine 3」?

まず、Frostbite Engineへナンバリングはもう使っていません。『バトルフィールド バッド カンパニー』(2008)あたりから使ってきたこのFrostbite Engineも、今やほとんどのEAタイトルで使われるようになりました。

FIFA、バイオウェア製タイトルなど様々なタイトルからのフィードインを受けています。バージョンはなくなりましたが、Frostbite Engineは常にすべての面で進化しています。

第一次世界大戦を舞台としたBF1ですが、全体のゲームデザインとしてもっとも大変だったことは?

良い質問ですね。そもそも、「第一次世界大戦という世界設定にするんだ」と決めることが重要でした。「新しいバトルフィールドの体験がどうあるべきか?」を決定してゆく必要があります。第一次世界大戦を研究するにつれ、武器やビークルだけではなく、新たな索敵方法やフェイクの木を使ったスナイピング手法など、さまざまな戦法が発明、投入された時代であることが分かりました。

もちろんそれらの要素のすべてをゲームに入れるのはナンセンスなので、どの要素を採用し、どれを省くのか。そうった取捨選択の実行は難しいポイントでした。

バトルフィールド1

ミニマップに映らない・映り難い仕様を採用した理由は?

そうですね。そこは意思を持って決定しています。ただし現時点ではコミュニティと話し合って調整している最中で、本当の本当、最後の製品版に採用するのかはまだ検討中です。ただし、そうしたい(採用したい)

なぜなら『BF4』の際はスポッティング機能もあり、現代戦という世界観にマッチしていました。気になるのは、「プレイヤーが敵を探しだして撃つわけではなく、そのアイコンを見て撃っている」ことです。

あの時(BF4の時代設定)ならそれでも良かったかもしれませんが、『BF1』ではそういった機能がない世界観(第一次世界大戦)になっています。スポットしてアイコンを撃つのは、我々が提供したい世界観ではありません。ミニマップに敵が表示されるのは、今回提供したい世界観とゲームプレイにマッチしていないのではないかという思い、意図があります。

できるだけ楽しみを損なわないように注意しながらも、『BF4』とは違った対戦を楽しんでもらえるよう、今はその方向でチューニングを進めています。

関連記事:BF1:『バトルフィールド 1』では発砲してもミニマップに映らない

まさにこれからオープンベータを開催し、世界中の人に体験してもらい、さまざまなフィードバックをいただきたいと考えています。それによって(ミニマップの仕様が)変更されるかもしれません。ぜひ日本の皆さんにも、「これは良かった」「あれは悪かった」といったフィードバックを送っていただきたいです。

近年、コミュニティのサポート体制が非常に良いとの評判がありますね

みなさんのフィードバックこそが重要なので、これからも精進いたします!

バトルフィールド1 火炎放射器

eSportsの機能として取りいれてるものは?

「eSportsの機能」そのものについては今はまだ具体的にお答えすることはできませんが、少し全体的なお話をさせていただきます。

我々はコミュニティが参加できるCTE(コミュニティテスト環境)をBF4から始めています。限られたユーザーではあるものの、さまざまなことを試しながら一緒にゲームを制作しています。その中のひとつの要素として、やはりバトルフィールドそのものが競技的なゲームだということがあり、「もっとも良い対戦の体験(Best Competitive Experience)」を提供することに、今はCTEと共に集中して取り組んでいます。

BF1-battlefield1-tank

ダイナミックウェザーの発生要因は?完全にランダム?

ダイナミックウェザーは完全にランダムですね。ダイナミックウェザーももちろんそうなんですが、BF4の際の環境変化(Levolution)はプレイヤーがとても気に入ってくれました。『BF4』では発生にルールがありましたが、『BF1』では完全にルールなしで、ランダムかつさまざまな要素が発生します。

(残念ながらここで報告が入り、残り時間はあとわずかに)

残念です!

ごめんなさい。今日は時間が短くて。

とんでもありません。ではあのすばらしいアイデア「統合UI」はいつ頃になりそうですか?サーバーブラウザに変更は?

実はまだ決まっていません。いまこれ(gamescom)をやりながらもさまざまな人と話し合っています。「この日までにリリースしちゃおう」といったものではなく、本当に重要なものなので、検討に検討を重ねながら「もっとも優れたUI」を考えています。もう少しお時間をください。

みなさんがこの方向性を喜んでくれるのは、わたしもとても嬉しいです。

関連記事:『BF』シリーズ3種の包括的な「新UI」発表、ゲーム内から別タイトルへの切り替えも可能(BF4,BFH,BF1)

バトルフィールド1

(強引に)「当時の武器や兵器の再現」と「ゲームの楽しさのバランス」をとった具体的な箇所はなんですか?

あまり具体的なことは言えませんが、全体的なことをお話します。これまでもゲームを作る際はリサーチをしていましたが、BF1ではこれまでにないほどリサーチを重ねに重ねました。まずは本当にリサーチあるのみで、「どのような武器があるのか?どのような兵器があるのか?」まずはそれを探り、知ることです。

みなさんに観てもらったとおり、『BF1』には飛行機は出てくるし馬は出てくるし装甲列車は出てくるし、あの当時の世界はあらゆる方位の「戦場」を作り上げたことを分かっていただけたのではないでしょうか。

Battlefield 1 Official Gamescom Gameplay Trailer

まだまだ聞きたいことはありましたが、残念ながら今回はここまで。最後に、EAA!!読者に向けてメッセージをいただきました(字幕付き)。

「Mr バトルフィールド」からEAA読者へのショートメッセージ | gamescom

イースターエッグや迷彩アンロックシステム、レンタルサーバー、チックレート、FOVなどなどまだまだ気になる質問がありますが、いずれ公開されるであろう新情報に注目しましょう。

『Battlefield 1(バトルフィールド 1)』の発売日は2016年10月21日で、対象機種はPlayStation 4、Xbox One、PC。

  • asap

    BATTLEFIELDに世界観なんていらないんだよ。

    現代戦だけ作ってりゃあいいのになんで過去にしたの?