オーバーウォッチリーグ昨季MVPが『VALORANT』へ転向を表明

『オーバーウォッチ』界に衝撃が走りました。公式eスポーツリーグ「オーバーウォッチリーグ」の昨シーズンMVPのジェイ・“Sinatraa”・ウォン選手が突如引退。2020年夏リリース予定の『VALORANT』への転向を表明しました。

『オーバーウォッチ』トップ選手が『VALORANT』へ

2019 Season | MVP: sinatraa | Overwatch League
https://youtu.be/iFowldcirYI

Sinatraa選手は2017年からDPSとしてサンフランシスコ・ショックに所属。2019年シーズンでは主にザリアとドゥームフィストを担当し、リーグ優勝とワールドカップ優勝の両方を果たしました。

彼が『オーバーウォッチ』引退を表明した数時間後、eスポーツチームSentinelsが獲得を発表。『VALORANT』部門を設立すると明らかにしました。

Time to write the next chapter.

We are excited to announce details about our Valorant team consisting of @sinatraa, @ShahZaMk, @zombs and @SicK_cs.

?: https://t.co/sQ6hDFtvtZ pic.twitter.com/wsxlXCOqF7

— Sentinels (@Sentinels) April 29, 2020

恒例となっているMVP選手に合わせたデザインの限定スキン販売に関しては、Sinatraa選手は引退してしまったものの、予定通りリリースされると発表されています。

彼の転向は『オーバーウォッチ』の危機か？

彼は引退宣言の中で『オーバーウォッチ』への情熱を失い、スクリムやランクを楽しめなくなっていたと語りました。もちろん簡単な決断ではなく、長らく悩み抜いた末の発表。ファンやチームメイトへ感謝の言葉を綴っています。転向の一番の原因はロールロックや、ヒーロープールかもしれないとも書いています。

両システムは新しいメタを強制させるために導入されましたが、（少なくとも筆者からは）競技環境がより悪化したように感じられます。禁止ヒーローは毎週変化し、メタの予測が難しい中での適応を余儀なくされます。マクリーのようにピック率が高いヒーローは週によってアタリハズレがあります。ヒーローを極めても週によって用無しになるのでは、選手もたまったものではないでしょう。

ヒーロープールの仕様は何度か変更されていますが、根本的なメタの解決には至っていません。選手ファーストで取り組まなければ、競技シーンの大きな衰退に繋がってしまうかもしれません。

オーバーウォッチ2への期待

Blizzard Entertainmentもそんな現状を良しとしているわけではなく、現在も様々な可能性を模索しており、つい先日ヒーローローテーションに変更を加えることを発表しています。

また、すでに開発発表が行われている『オーバーウォッチ2』では、複数の新規ヒーローや新しい対戦ルール「プッシュ」の追加、細かいところではクラウドコントロールアビリティに対する大幅な調整など様々な変化が予定されています。

その他、PvEによって展開されるストーリーモードの実装やヒーローのデザイン変更が行われ、新規プレイヤーがオーバーウォッチに触れる機会も増えると考えられます。

発売から間もなく4年が経過しようとしている『オーバーウォッチ』。これらの変化が選手やプレイヤーにとって良い印象を与えることを願います。

『Overwatch（オーバーウォッチ）』は絶賛発売中で、対象機種はPS4 / Xbox One（海外のみ）/ PC / Nintendo Switch。

[wpap service="with" type="detail" id="B017QSSHXU" title="オーバーウォッチ オリジンズ・エディション - PS4"]