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『CoD:ウォーゾーン』開発者インタビュー:ザカエフの“究極の計画” / 『CoD』らしさを維持した理由 / 大規模チーム戦の予定など

CoD:MW :ウォーゾーンで5万アカウントがBAN、Infinity Ward「チーターには一切容赦をしない」
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3月11日にローンチして以降、爆発的に人気が伸びている『CoD:MW』の無料バトルロイヤル『Call of Duty: Warzone(コール オブ デューティ ウォーゾーン)』。今回EAA!!はその開発を担当したInfinity WardとRaven Softwareに独占インタビューする機会をいただきました。『CoDウォーゾーン』のストーリーやその開発秘話などを語ってくれました。

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CoD:ウォーゾーン:EAA!!独占インタビュー

EAA:アレックスが生きていて嬉しいです!ホッジさんとクロサキさんを知らない日本のファンもいると思うので、簡単に自己紹介をお願いします。

アモス・ホッジ氏(以下、ホッジ氏):アモス・ホッジです。Raven Softwareでクリエイティブ・ディレクターをしています。

テイラー・クロサキ氏(以下、クロサキ氏):テイラー・クロサキです。Infinity Wardでナラティブ・ディレクターをしています。

Infinity WardのNarrative Director、Taylor Kurosaki氏に『Call of Duty: Infinite Warfare(コールオブデューティ: インフィニット・ウォーフェア)』
Infinity Wardのナラティブ・ディレクター、テイラー・クロサキ氏(画像は2016年当時のもの)

EAA:スタンドアローンの基本プレイ無料は『CoD』にとって革新的な挑戦となりました。簡単な決断ではなかったと思いますが、どのように決まったのでしょうか?

ホッジ氏:より多くのオーディエンスに『CoD』を届けるためです。また気軽に遊べるよう、『CoD:MW』を持っている持っていないに関係なく『CoDウォーゾーン』をみんなが体験できるようにしたかったのです。

『CoDウォーゾーン』はさまざまなタイプのプレイヤーが集まり、『CoD』を楽しめる場所として作られました。

「ザカエフは“究極の計画”を秘めています」

EAA:『CoDウォーゾーン』は『CoD:MW』と同じストーリーを共有しています。『CoDウォーゾーン』のみを遊んでいるプレイヤーの中には、なぜ異なる陣営のオペレーターたちがヴェルダンスクで毒ガスに追われながら戦っているのか、知らない人も多いかと思います。なぜ彼らはヴェルダンスクで戦っているのでしょうか?その背景とは何でしょう?

クロサキ氏:ヴェルダンスクはもともとはソビエトの都市であり、アルカターラによって侵攻されていました。当初『CoDウォーゾーン』のオペレーターたちは、新たに増援されたアルカターラのテロ・ネットワークと戦うためにヴェルダンスクに配備されました。

現在はアルカターラの脅威は排除されました。オペレーターたちは都市を守りながら、アルカターラの侵攻を資金で支えていた男、超国家主義者のヴィクトル・ザカエフを探し出そうとしています。

通信が遮断されたヴェルダンスクでは、危険な工作員が解き放たれ、部隊に混沌と不信感を生み出しています。

ザカエフが秘めている“究極の計画”が実行される前に彼を見つけ出すため、時間との戦いが始まっています。

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イムラン・ザカエフの息子、ヴィクトル・ザカエフ

EAA:マップ内のバンカーや時間とともに情報が追加されるtac-map-atlasなど、イースターエッグもストーリーにとって重要な要素になっているかと思います。それらのピースが組み合わさってストーリーにつながっていくのでしょうか?

クロサキ氏:ザカエフの計画は明かされていきます。現地のオペレーター、つまりプレイヤーたちはピースを組み合わせて彼を止めなければいけません。

EAA:いつかストーリーがつながり、何かしらの“フィナーレ”を迎えることになるのでしょうか?それは『CoDウォーゾーン』で起きるのでしょうか?

クロサキ氏:この脅威は立ち去る気配がありません。私たちが勝利を手にしなければ、ザカエフと彼のネットワークが勝利してしまうでしょう。

「何が最高の体験を生むのかを常に検討」

EAA:バトルロイヤルのタイトルは世にあふれていますが、開発者の視点から見ると『CoDウォーゾーン』が他のバトルロイヤルタイトルより優れている点は何でしょう?

ホッジ氏:『CoDウォーゾーン』には、他のタイトルのコピーになってほしくありませんでした。私たちにとって、『CoD』を特別なタイトルにしている要素を見失わないようにすることは重要でした。ロードアウト、キルストリーク、ヘルスの自動回復を維持したことが、成功の大きな要因となりました。

EAA:開発者の視点からみる『CoDウォーゾーン』の課題はありますか?

ホッジ氏:最大の挑戦は「基本プレイ無料のタイトルのペース」に適応することですね。シーズンごとに新たなコンテンツと機能を提供することは、絶えずエキサイティングで能力が試されます。

EAA:バトルロイヤルのジャンルにおいて、強制収容所(Gulag)は革新的な仕組みだったと思います。アイデアはどのようにして生まれたのでしょうか?

AGB_WZ_0309_Gulag
1vs1の戦いに勝利すれば復帰できる

ホッジ氏:開発当初から、マッチ中に倒されてしまってもマッチに戻れる方法を用意することは焦点の1つでした。運悪く出撃地点に恵まれなかったからといって、30秒でゲームが終わってしまうのは楽しくありませんからね。

当時、『CoD:MW』では2v2のガンファイトを開発していて、それが確かに経験になりました。バトルロイヤルの中に1v1のガンファイトというシナリオを作り出したのは、ロジカルに考えた結果です。

EAA:他のバトルロイヤルタイトルと比べると、ロードアウトやヘルスの自動回復は『CoD』らしさを感じられるポイントと言えます。どのようにしてバトルロイヤルと『CoD』の融合が行われたのでしょうか?

ホッジ氏:プレイヤーのストーリーを中心としたモードにする、というビジョンを設定していました。バトルロイヤルはそうしなければいけないという“ルール”ではなく、“体験”として定義をしていました。

何が最高の体験を生むのかを常に検討していました。結果、強制収容所(Gulag)や契約、ロードアウトはプレイヤーにとってよりクールな瞬間を生み出してくれました。聖域となるような“ルール”を持たなかったのです。

EAA:すでに乗り物にもスキンが追加されていますが、クラクションなどの他のカスタマイズは登場するのでしょうか?

ホッジ氏:もちろんです。乗り物のカスタマイズは拡張するのが楽しい分野だと感じています。すでに乗り物のクラクションをカスタマイズするシステムを検討しています。

EAA:他のインタビューでゲーム内イベントについて語っているのを拝見しました(詳細記事)。過去にもブラックアウトではマップの刷新などがイベントとして行われていましたが、『CoDウォーゾーン』ではどのようなイベントが開催されるのでしょうか?

ホッジ氏:普通のバトルロイヤルでは考えられないような、新たな機能やモードが来ると期待してください。すでに私たちは非常に多くの可能性を見出しています。

EAA:予定されている新しいモードについてヒントをいただけませんか?ブラックアウトのように50vs50なども登場するでしょうか?

ホッジ氏:より大規模なチーム戦を実験しています。『CoDウォーゾーン』はただのバトルロイヤルではありません。すでに皆さんが見たことがあるものを超える可能性が、たくさん存在すると感じています。

EAA:いま世界では、新型コロナウィルス(COVID-19)が多くの人々の生活を変えています。 プレイヤーの行動や楽しみ方などで変化は生まれているでしょうか?

ホッジ氏:『CoDウォーゾーン』が社会と多くのプレイヤーとをつなげています。ゲームは現実世界から離れながらも、人とより親しくなれるための素晴らしい手段となっています。開発者として積極的に新たなソーシャルモードや機能を実験しています。ゲームのすべては人ですからね。

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EAA:年末には『CoD』の最新作がリリースされると思います。『CoDウォーゾーン』のサポートは最新作のリリース後も継続されるのでしょうか?新たな『CoD』でバトルロイヤルモードがリリースされたらどうなるのでしょうか?

ホッジ氏:『CoDウォーゾーン』は基本プレイ無料の『CoD』として提供されます。長期間にわたって『CoDウォーゾーン』のアップデートとサポートを行う計画です。

EAA:インタビューの機会をいただき、ありがとうございました!最後に日本のファンへコメントをお願いします。

ホッジ氏:日本のファンのみなさん、ありがとうございます。ビデオゲームへの愛という共通点で日本の方とつながれたことは光栄で、かつ嬉しく思います!

シーズン4からザカエフが暗躍する?

インタビューでは、『CoDウォーゾーン』は当初から『CoD』の間口を広げるために開発されたことがうかがえます。基本プレイ無料になるのは運命だったでしょう。加えて、すでに存在するバトルロイヤルの決まりに沿ってしまうと『CoD』らしさが薄れ、他タイトルとの差別化もできなくなってしまいます。しかし「プレイヤーにとって最高の体験を生み出す」というぶれない軸が『CoD』とバトルロイヤルの類を見ない融合を生み出し、大きな成功につながったようです。

また『CoDウォーゾーン』の黒幕はヴィクトル・ザカエフであることも明かされました。彼と深い因縁を持つプライス大尉がシーズン4で参戦することもあり、シーズン4からストーリーが急展開していく可能性が高いでしょう。彼が秘める“究極の計画”は、バンカーで発見された核弾頭などと関連していることも分かります。

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クロサキ氏は具体的な言及を避けていますが、ザカエフとの戦いでストーリーに何かしらの区切りが付くのは確実だと感じられます。これから明かされるザカエフ計画に引き続き注目しましょう。

『コール オブ デューティー モダン・ウォーフェア(CoD:MW)』の発売日は2019年10月25日で、対象機種はPlayStation 4Xbox One、PC(Battle.net)。

CoD:MW :ウォーゾーンで5万アカウントがBAN、Infinity Ward「チーターには一切容赦をしない」

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コメント一覧 (5件)

  • チーターが流れてこなければかなりの良げーなのに

  • 俺達気付いたらAPEXをはるか上空から見下ろしていたなw
    っぱWarzoneよな!

    • Apexどころかfortnitepubgすら見下ろしているんじゃね?

    • 全てのバトロワが過去になったとは、この事か

  • おお、ストーリー気になるな

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