Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』ではイヤー6シーズン2「オペレーション・ノーススター」が進行中。7月22日深夜にはRedditのシージサブレにおいて開発者とのAMAイベントが開催され、プレイヤーからのさまざまな質問に対し、今後の新コンテンツにも関係する数多くの興味深い回答が得られています。
シージサブレで久しぶりのAMA
日本時間7月22日深夜から23日未明にかけて、Redditのシージサブレでは開発スタッフとのAMAが催されました。
AMAとは「何でも聞いてくれ(Ask me anything)」の略で、Redditに有名人などが登場してコミュニティの人々と自由に話し合うという、他の様々なサブレディットでも不定期に開催されるコミュニティイベントです。
開催されたAMAは5,000件近くのコメントが寄せられる大盛況となりました。以下に、プレイヤーからの質問とそれに対する開発者からの回答のうち、他のユーザーからの同意票が多かったものを順番に抜粋して紹介していきます。
ピックの多様性
質問:Kixstar(競技シーンのキャスター)が言ってたんですが、裏取りができなかった例の「ガジェットメタ」は、特定のガジェットを狙い撃ちにした弱体化を何度も重ねたことで、新たに「デスマッチメタ」になったそうです。オペレーターピックの幅が広がったことで、逆にチームの戦術的な部分や、相手の作戦に対策をしていくような幅は損なわれたと主張しています。
相手がどんなガジェットを使ってくるのか予測ができないので、各ラウンドでの定石が失われているんです。Kixstarに言わせると、このせいでプレイヤーは「ガジェットじゃダメだ!キルを取りに行くぞ!」となり、手順を踏んでいくというシージのユニークな部分が損なわれているそうです。(中略)オペレーターが多すぎて予測がつかなくなってしまったことは、デザイン面の問題として対処していく必要があることでしょうか?
ゲームディレクターAurelie:この点についてはピック&BANの導入で補いました。しかし現在のシステムでは、なんでもできるタイプのオペレーターか、特定の基本的なアクションができるオペレーターのピックが推奨される形になっており、この点については対処したいところです。
「アタッカー・リピック」がその答えになるでしょう。このアタッカー・リピックにより、攻撃側プレイヤーはオペレーターやそのロードアウトを、準備フェーズ中ならいつでも変更できるうよになります。準備フェーズが終わると、最後に選択したオペレーターとロードアウトでスポーンします。
攻撃側のプレイヤーはドローンを使って防衛側の作戦を特定し、集めた情報にチームの編成を合わせていくことになります。つまり攻撃側チームはラウンドの序盤が、敵のピックを読み解いていく作戦タイムになるわけです。これにより、攻撃側のピックは多様性が増し、準備フェーズがさらに意義深いものになっていくでしょう。
チーター通報の仕組み
質問:ゲーム内のオーバーレイでチーターを報告したとき、実際に人間がその報告のチェックしているんですか?違うのなら、どういう仕組みになっているんでしょうか。
プレイヤー行動製作オーナーEmmanuel:その通りです。ゲームでチーターを報告すると、人間がそれを確認しています。こちらにはこうした作業に専念しているチームがあり、関連するチーターの特定をしています。とはいえ毎日受け取る報告の数は膨大なものなので、どの報告を即座に見ていくのか優先順位はつけています。
あなたの言うように、ゲーム内でチーターを報告することが最適な方法です。あるプレイヤーの行動とそのチート行為を結びつけるのがとても簡単になりますし、アンチチートシステムにも直接伝わります。(後略)
Y6S3の「マップ強化」とは?
質問:イヤー6シーズン3では「マップの強化とリワークをする」とありますが、ちょっとよく分かりません。どういったマップが変更されるのでしょうか?カジュアルか、ランクか、競技用マップなのか。
Yann:Y6S3では3つの競技用マップであるクラブハウス、海岸線、銀行に「強化」を行います。この3マップは技術面で完全なオーバーホールを受け、バランスやゲームプレイの品質の面でもいくつか変更が加えられます。この3マップに加えられる変更点を合わせると、全体ではだいたいマップリワーク1つ分になります。
本当はもっと手を加えたいんですが、他のマップも調整していきたいんです。クラブハウスの変更点は少ないですが、海岸線と銀行には大きな変更が加えられます。
(訳注:「銀行」は現在競技用マップではないが、誤記かどうかは不明)
週末限定のトーナメントモード
質問:シージに『ロケットリーグ』や『フォートナイト』にあるようなトーナメントモードを導入してはどうでしょうか。(中略)参加した全チームが成績に応じた賞品を獲得できるようなやつです。報酬は、名声ポイントやR6クレジット、アルファパックやレアスキンです。この機能があれば、特にシーズン終盤のシージはもっと楽しくなると思います。
Aurelien:週末のみ登場する競技的なプレイリストを開発しているところです。コードネームは「R6 CUP」で、結成済みの5人チームのみが参加できます。
シックスインビテーショナル2020のときにもアナウンスしたのですが(中略、オンラインのシステムに関する技術的な問題があったとのこと)これが解決するまで延期せざるを得ませんでした。(中略)現在はこの技術面の移行が終了するのを待っているところで、その後、新しくなった環境でこの機能をリリースします。
この機能は本当にエキサイティングなアイデアで、ぜひ実現させたいと思っています。私たちからすれば、これはエンドゲームコンテンツ、シージのレイドモードとなり、公式トーナメントに最も近いものとなります。
ソロランクに救済を
質問(要約):ソロランクをすると、何をしたくて、何をして欲しいのかといった声かけをしてくれる人がほとんどいないし、オペレーターピックのバランスは取れないし、野良5人のチームがフレンド同士のフルパと戦うのも不利すぎます。ソロランクのゲームプレイも、もう少しマシなものにならないでしょうか?
Aurelien:ソロでランクマに入って、5人組と戦うことが楽しいというのは稀であることは理解しています。(中略)そこで2つの解決策を模索しています。
1つ目はランクマをするプレイヤーは、「ソロでのランク」と「チーム(2人、3人、5人など)でのランク」に分かれられるという機能です。これで多くの問題は解決するでしょうが、一方では欠点もあり、コミュニティを分断する恐れがあります。(中略)
シージのソロランクの問題を解決する2つ目のアイデアは、より複雑なアルゴリズムを使ってチームのスキルレベルを決定するというものです。MMRだけを使うのではなくてね。これにより野良チームに対するフルパの優位性を改善し、コミュニティを分断することなくより公平な対戦ができるようになるかもしれません。
バトルパスのブーストは復活予定
質問:バトルパスに変更が加えられることはあるのでしょうか?それと、イヤーパスが戻って来ることはありますか?別の形でもいいですけど。
アソシエイトゲームディレクターChristopher:新オペレーターと絡めることで、バトルパスの価値が高まったことには満足しています。しかし以前イヤーパスを買っていた方々にとっては、失うものが多かったと感じています。プレミアムバトルパスの所持者にはバトルパスのブーストをかけるなど、イヤーパスの特典を短期間バージョンで復活させることを検討しています。
加えて、現在のバトルパスシステムにはまだ満足できていないので、(中略)他のゲームにない新たなタイプのバトルパスに積極的に取り組んで行きます。
ビジネス戦略・ライブパフォーマンスディレクターMo:今後のシーズンでは、バトルパスを進行していく際の感じ方に取り組んでいきたいと思っています。イヤーパスの特権だった進行ブーストをプレミアムバトルパスに戻すことが、この件に対処する上での最初の一歩となります。チャレンジにも調整を行い、今後のシーズンではより熱中できるようなものにしていきます。
その他の質問・回答については以下の記事をご覧ください。
- 射撃訓練場
- 新マップ
- スタッフの健康
- コンソール版でのマウス使用
- 「ウォームアップモード」の予定
- 「シージ2」はある?
- アルファパックのリワーク
- Twitch間もなく強化
- バートレット大学について
- IQも強化予定
- いちばん売れたエリートセットは?
- デス後のゲームプレイの件
- チーター対策について
- エリートセットのカスタマイズ
- Frost弱体化とValkyrieの調整
- 音バグについて
- 幻のオペレーション・ポーランド
- 今後のコラボ企画
- アタッカーリピックはいつ?
- 「競技用マップ」の基準は?
- 新武器は追加される?
- 次回のAMAは?
- おまけ:編集ミスで新オペレーターのリーク?
Source: Reddit
コメント
コメント一覧 (1件)
リピックによってより攻撃側の準備フェーズの重要性が増すのか