Battlestate Gamesは現地時間4月25日、ハードコアFPS『Escape from Tarkov(エスケープ フロム タルコフ)』の新たな最上位版「The Unheard Edition」を発表。しかし、このエディションの特典であるPvEモードなどをめぐり、かつての最上位版へと格下げされた「Edge of Darkness」所有者たちが怒りの声をあげた。
タルコフ公式はその後「Edge of Darkness」所有者への特典を追加し、妥協点を模索。さらに日本時間4月27日にはPvEモードをめぐって新たな補償が提案された。これでプレイヤーは納得してくれるだろうか。
EFT 新・最上位エディション「The Unheard Edition」炎上騒動
新たな最上位版「The Unheard Edition」は現在タルコフ公式サイトで購入可能で、価格は250ドル(約39,000円)。
強気の価格設定。スタッシュやポケットサイズの拡張。限定アイテムである特別な通信装置 「Mark of The Unheard」などの要素から、このエディション発表当初から「Pay to Winではないか」との指摘が殺到した。とりわけ重大視されたのが、「ワイプによって進捗がリセットされないPvE Co-op モードへのアクセス権」という特典だ。
タルコフのPvP要素が苦手なプレイヤー層の期待にこたえる新モードだが、アクセスできるのは「The Unheard Edition」購入者のみ。以前の最上位版である「Edge of Darkness(以下、EoD版)」には購入特典として「今後の全てのDLCへのアクセス権 (シーズンパス)」がついていたはずが、このPvEモードは「DLC」ではなく「新モード」という扱いで、EoD版の購入者さえアクセスできない。
これがきっかけで、公式Xアカウントはもちろん、公式Discordや、有志がモデレーターを務めるタルコフのRedditサブレでも大炎上が巻き起こった。
詳しい経緯はこちらの記事で紹介。
EoD版所有者含め、全プレイヤーに新たな特典
騒動を経て、タルコフ公式は4月26日、EoD版所有者への特典をアップグレード。しかしそれでも、EoD版の購入者たちが要望していた「オフラインPvEへのアクセス権」は、わずか6ヵ月の期限付きであることが判明。結局新しい火種となってしまった。
そこでタルコフ公式は日本時間4月27日、さらなる特典を発表。技術的な事情説明も行った。
- 要約
- PvEモードは「DLC」ではない
- EoD版所有者は、タルコフの正式リリース時、PvEモードに無料アクセスできる
- EoD版所有者は、「The Unheard Edition」を50%オフの価格でアップグレード可能に
- 既にアップグレードしたEoD版所有者には、「Left Behind Edition」の製品キーをプレゼント
- (アイデア)PvEモードの個別アーリーアクセス権を販売? EoD版所有者には70%オフ
ここではまず、「PvEゲームモードはDLCではありません」と再び明言された。
「こちらの考えるDLCとは、ゲームへの大型の追加要素です。公式リリース後に出される、ゲームさまざまな新機能や新コンテンツを含むテーマDLCパックです(たとえば『Scav Life DLC』では、SCAVゲームプレイとレベル上げ用の、大量の新メカニズムとコンテンツが追加されます)」
コミュニティノートでは、「ゲーム業界におけるDLCという用語は、ゲームの特徴や機能を拡張する追加コンテンツを表すために使われます。この定義に従えば、PvEモードはDLCとみなすことができます」と記載されている。
また話題のPvEモードには、現在のモードとはまったく異なるネットワーク・インフラが必要で、現段階ではEoD版の所有者全員を収容できるだけのリソースがないことも改めて説明された。
とはいえ、プレイヤーの不満にこたえて新たな特典を決断。タルコフの正式リリース時に、EoD版の所有者はこのPvEモードに無料アクセスできると発表した。この頃にはサーバー・インフラが向上し、必要な容量が得られるという想定だ(ただしタルコフの正式リリース日程は不明)。
今のところPvEモードにアクセスできるのは「The Unheard Edition」購入者のみである点は変わらないが、EoD版所有者は現在、この「The Unheard Edition」を50%オフの割引価格でアップグレードできることも発表された。
なお、割引前に購入してしまったプレイヤーには、「Left Behind Edition」の製品キーをプレゼント予定。
そして、これはまだアイデア段階のようだが新たな提案も。件の「PvEモード」への個別アーリーアクセス権が、全エディションの購入者向けに販売開始される可能性がある。さらにEoD版所有者は、この個別アクセス権を70%オフの割引価格で購入できるという。
最後に、新最上位版「The Unheard Edition」の特別なアイテムに関しては、制限を課すかバランス調整を計画していることも告げられた。「皆さんのお考えを共有してください」とのこと。
怒れるプレイヤーたちから妥協点を見出せるか
新たな発表では、「The Unheard Edition」をすぐに購入しなかったプレイヤーが比較的得をしたと思われる。EoD版以外の全エディションのプレイヤーでも、販売価格や時期は不明だが「PvEモード」のアクセス権のみを個別購入できる可能性があるのは興味深い。
一方で、もっとも熱心なタルコフのファン層が不利益をこうむった。「The Unheard Edition」が発表されて即座に購入したはずが、早くも半額セール。差額の返金などはなく、あくまで「Left Behind Edition」(82ドル=約13,000円)がもらえるという対応になった。
さらに「The Unheard Edition」の目玉である特別なアイテム(おそらく「Mark of The Unheard」)も調整予定。この発表後タルコフ公式Xのリプ欄は、「DLC」の定義をめぐるさらなる批判や、BSGを強欲であると罵るコメントであふれかえった。Redditも同様で、公式Discordも依然として荒らされ続けている。
ゲームとしての楽しさはもちろん、ベータコンテンツの充実ぶりから、正式リリースもそう遠くないはずと期待されていた『Escape from Tarkov』。ここに来てプレイヤーコミュニティ発の存続危機が発生するのは予想外の展開だ。Battlestate Gamesはどのようにこの困難を切り抜け、正常な開発状況を取り戻すのだろうか。
続報:EFT炎上鎮火
- Escape from Tarkov(エスケープ フロム タルコフ)
- 発売日:
- 対象機種:PC(公式)
Source: Tarkov Official
コメント
コメント一覧 (16件)
サーバー代も無いような運営に金出す気にはなれんわ、PvEをオフラインでも動くようにしてくれん?サ終が怖く無いように
じゃないと詐欺の片棒エディションを買う気にはなれん
釈明が釈明になってねーんだけど?新コンテンツであって追加コンテンツではありません!って頭湧いとるんか?アリーナは無料なのに?そんでPay to winはやめる気ないって事ね はいオワコン決定(笑)
舐めんなよカスがって感じ
reddit見てても同じような反応
同じソフトのほかエディションもらっても処理に困るだろ
50%オフだろうが70%オフだろうが結局金払えって言ってるわけでしょ?
金欲しいだけやん…
もの売るってレベルじゃねーぞ
今後も出てくる新しいコンテンツは円安とはいえ万単位なのバカじゃねえの
タルコフやってないけどDLCじゃないって言うなら単体購入で本体持ってなくてもプレイ可能じゃなきゃだめだろ…
結局PvEはEoD所持者だけかよ
みんなに無料でアーリーアクセスくれよ
てかDLCじゃないだと?
EoD所持者以外は結局最終的に買わないとダメならDLCだろ!
まぁシングルプレイヤーmodで十分なんだよなこのゲーム
正式リリースなんていつになるか分からんのに寝言言ってんじゃねーぞ
既に最上位にアップグレードしてしまった人への補填が下から2番目のエディションを無料配布は草
サブ垢作るか布教活動しろってかw