『エーペックスレジェンズ』今後のランクマッチ：開発者「より多くのプレイヤーマスターに進んでほしい」「プラチナやダイアモンド突破は難し過ぎた」

Respawn Entertainment（リスポーンエンターテインメント）の『Apex Legends（エーペックスレジェンズ）』では、シーズン21「アップヒーバル」が始まったばかり。

今シーズンのランクマッチには大きなシステム変更は見られなかったが、開発サイドはプレイヤーからのフィードバックを受けつつ引き続き調整を予定している。具体的にはどういった点が調整予定になっているのか、Respawnの開発者チームから聞かせてもらった。

『APEX』ランクマッチは今後どう変わる？

シーズン21「アップヒーバル」でも、恒例のランクマッチが開催中。今回は大規模なシステム変更がなく、シーズン20でルーキー帯を抜けていればブロンズⅣからスタートできることもあって相対的にプレイしやすくなった。

とはいえ、今後も環境の変化にあわせたシステム変更が続きそうだ。発表されている部分では、「チーター対策の強化」はもちろん、「シーズンのスタート地点の明確化」を予定中。ルーキー以外はブロンズから一斉スタートする現在の方式から、再度変更されるのだろう。

Respawn開発スタッフに質問

EAA!!では、Respawnの開発者チームから話を聞く機会があった。シーズン20終了時点でランクマッチの手応えについてうかがったところ、チームから以下の回答が得られた。

「プレイヤーからは好意的な反応があるので、今シーズンは安定したランクシステムを維持していきます。報酬の付与方法を改善することと、シーズン中にプレイヤーがメタに馴染めるようにすることにフォーカスしています」

「調整のためにモニタリングしている最大の点は、エントリー費用についてです。特に、高ランクにおいてです。より多くのプレイヤーにマスターランクに進んでほしいと思っています。今シーズンは、多くのプレイヤーにとって、プラチナやダイアモンドを突破することはとても難しいことでした」

ランクマ人口分布をチェック

LPがRPに戻ったり、スプリットが復活したりと、過去数シーズンではシステムが二転三転してきたランクマッチ。プレイヤーの間でもランク報酬のしくみなどをめぐる混乱が見られたので、今季は一旦様子見とするのは妥当だ。

シーズン19とシーズン20では、各ランク帯人口分布はどのようになっていたのだろうか。

ランクマッチといえば、順位重視など大きく変化したシーズン17で、マスター帯の人口が過密化したことが記憶に新しい（参考：Apex Legends Status）。その後の調整を経て、シーズン19ではブロンズが最大層を占める典型的な対数正規分布に。

スプリット制が復活したシーズン20後半のマスター帯は1％程度。しかしグラフを見ての通り、スタート地点のルーキーⅣが全体の比率を歪めているため、マスター帯を含め全体的に適切かは不明。

少なくとも開発者は、前回のマスター帯人口を「少ない」と見なしたようだ。シーズン20でプラチナ帯やダイヤ帯から抜けられなかったプレイヤーは、今後のシーズンでは実力がより正当に評価されるのかもしれない。シーズン21でも引き続きスキルを磨いていこう。

Source: Pressrelease