海外メディアIGNが、Respawn Entertainment代表兼EA StudioのグループジェネラルマネージャーのVince Zampella氏との独占インタビューを公開。『Battlefield(バトルフィールド)』次回作のコンセプトアートや、舞台やPS5 Pro、実写化の予定などの一部情報が明かされた。
古き良き『BF3』と『BF4』を目指す
Electric Artsは今年2月に公開したブログで、『Battlefield』の次回作はフランチャイズ史上最大の開発体制を敷いていると語ったが、開発を率いているVince Zampella氏が次回作の開発背景をIGNとのインタビューで語っている。
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Zampella氏は『Battlefield』のピークは『BF3』と『BF4』の時期だったとし、それらは「現代戦」がテーマだった。そこで最新『Battlefield』では「現代戦」に回帰し、そこから更に先に進んでいくと明かした。
公開されたコンセプトアートからは、燃え盛り崩壊するヨーロッパ風の街並み、飛び交う爆撃、ヘリコプター、軍艦、黒煙立ち込める空というように、「現代戦」の『Battlefield』らしさが伝わってくる。
64人対戦&兵科復活
インタビューでは前作『Battlefield 2042』の特徴だった128人対戦とスペシャリスト制度についても触れられている(注: Zampella氏は『BF2042』の開発には関与していない)。
Zampella氏自身も「もっと密度が高く優れたプレイスペースを好む」と発言しており、過去の『Battlefield』に近いものをデザイン。これにより64人対戦マップが復活する。
また、スペシャリスト制度は廃止すると明言。Zampella氏の推測ではスペシャリスト制度が導入された経緯は、『BF』シリーズで新しい試みをしてみたかったためだとし、努力は称えるが『BF』には合わなかったとのこと。クラス制度こそが『BF』のコアであるため復活させるとしている。
『BF2042』の128人対戦はインパクトこそあったが、実際は優れたゲームデザインとは言い難くファンからは否定的な意見が多かった。そこでシーズン1で早々に64人対戦の限定復活などを試み(関連記事)、シーズン3ではスペシャリストを廃止し兵科システムへ回帰(関連記事)させたという経緯がある。
「ファンからの信頼を取り戻す」
『Battlefield』次回作のリリース時期は不明だが、来年2025年には次回作に関するプログラムを発表する予定で、そのプログラムでコミュニティからの信頼を取り戻せると期待しているそう。EAはすでに「毎週ゲームのプレイテスト」をしており、このプログラムがクローズドベータの可能性もある。
Zampella氏は『BF』のコアなファンたちは、ファン自身が何を求めているか理解しており、長い間『BF』をサポートしてくれた素晴らしいサポーターと認識しており、ファンからの信頼を取り戻すことが重要だと語っている。
『CoD』とのライバル関係
『Battlefield』は昔から『Call of Duty』シリーズとライバル関係にあり、常に比較されてきた。 毎年コンスタントに新作をリリースする『CoD』に対して、数年おきに新作をリリースするものの、最新作だった『BF 2042』が期待外れの結果となってしまい、ライバルとの間に差が生まれてしまった。
この点についてZampella氏は「CoDを倒そうとは思っていない。違うものを作っているし、自分たちらしいものを作っている。 でも、間違いなく可能性はある」とライバル関係を諦めてはいないようだ。
実写化の予定は?
昔はゲームの映像化と言えば、イコール失敗と言えるほどひどいものだった。しかし最近では『The Last of Us』(Prime Video)やエミー賞を受賞した『Fallout』の実写ドラマ化(Prime Video)や、『League of Legends』の「アーケイン」(Netflix)や『サイバーパンク 2077』の「エッジランナーズ」(Netflix)のアニメ化など、いずれもクオリティが高くファンからの評価も上々で大成功を収めている。
IGNは『Battlefield』もメディア進出の可能性はあるか質問。Zampella氏は「可能性はある」と発言しつつも、まずはゲームが最優先であり、それを成功させてからの話であるため、現時点ではメディア進出は意識していないと回答した。
単純な戦争映画となってしまっては“らしさ”は出せないので、これは『CoD』にも『BF』にも難しいところだろう。ただし「バッド・カンパニー」シリーズや「ブラックオプス」シリーズなら可能性はある気がする。
PS5 Proと次世代Switch
Sony Interactive Entertainmentが先日発表した「PlayStation 5 Pro」は、従来の「PS5」よりも高画質かつ高フレームレートでゲームが動作する。
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PS5 Proについての意見を尋ねられたZampella氏は、「クールな事ができるようになるだろうが、そもそもゲームが完成していないので現時点ではまだ助けになるかはわからない。 ゲームの開発が進むにつれてPS5 Proの利点が見えてきて、何を追加できるかが分かるだろう」と答えている。
次世代Switchについては「まだ発表もされていなければ存在もしていないので何も言えないが、任天堂はMicrosoftやSonyと同様に素晴らしいパートナーで、可能性もある」とコメントしている。
コメント
コメント一覧 (74件)
ミリタリーFPSが廃れていったのはアメリカが戦争しなくなったからなんだよ。
実戦の資料が無いから大半を想像に頼るしかなく、結果お笑いセレブロワイヤルしか作れなくなった。
しかし昨今のロシアによるウクライナ軍事侵攻で膨大な数の写真・映像が残され、今も増え続けてる。
最新西側兵器の実戦運用からWW1時代の遺物の活用、FPVドローンの台頭に塹壕内でのCQB。
戦争の新しい形がメディアを通して拡散されている。当然BFの開発チームもチェックしてるだろう。
その蓄積こそが戦場を表現する為に重要であり、それがあってこそBFシリーズは強く輝く。
BF1の凄惨な塹壕戦・BF3の発艦シーケンスに機甲戦。その表現を支えたのは他でもない膨大な記録だ。
過去の失敗に囚われず、今こそがバトルフィールドが帰り咲く時だと信じて俺は十分期待してる。
"実写化"の予定と言うとある意味"可能性"はあるよね。2030年頃までに東アジアで大きいのが来るよ。
その時は俺達も"記録"の一部だ。
BFが前作の改善点や評判を理解して新作を作れるならBFV、BF2042は生まれてねンだわ
それな、前作の良かったところを毎回引き継げてないから今回だけそんなに上手くいくとも思えん
クラス制にしたところで阿保ほど叩かれたBF5みたいになるだろ
分隊行動()できんやつらがCoDのノリで突撃死してクソゲー連呼するやん
誰もbfvみたいな競技シーン路線は望んでないから、1とか4みたいなお祭りゲーを作ればいいだけ
正直スペシャリスト廃止ってだけで一気に期待値というか楽しみになってきた
ヒーローシューターみたいな個性溢れるアビリティー!!は本当にいらない
スペシャリストとかヒーローシューターは個性を制限(アビリティ・投げ物の固定化)してるだけだからクラス制に戻して自由度上がればより強い個性のアビリティセットが溢れるぞ
グラップルと回復両方備えた万能兵士が跋扈したりする可能性もあるわ
言っても仕方ない事なんだけど画像のデザインと言うか
オレンジ色の使い方がBFVと重なってちょっと不安になるw
何だかんだワイは発売日には絶対買うから頼んだぞBF
BFはクソ広いマップでワイワイ出来るから楽しいのに「密度を高くする」とかCoDで良いじゃんってなる
古き良きとか言うならBF1942とかBF2目指せよ
流石にそこまで行くと人選ぶでしょ。目指すんなら古参と新規を取り入れるように作らんと
ただ言うてピーク時の3と4って結局CoDを意識して作ってたからどの程度混ぜるかの塩梅が一番大事なんでね
5,2042のクソデカスカスカマップがええんか?
ビークルの数を増やせばマップが広くても楽しめると思うぞ
言うても楽しみにしてるぞ
多分買うけど2042でそこそこ後悔したしアーリーアクセス目当ての高いエディション買うのは躊躇するかも。
3や4みたいなゲーム性であること願う
3や4のようなものを作ろうとしても作れないからこのザマなんでしょ