R6プロリーグ:アジア王者 “野良連合” APAC優勝インタビュー「G2との約束」果たすため世界へ

R6プロリーグ:アジア王者 “野良連合” APAC優勝インタビュー「G2との約束」果たすため世界へ

10月13~14日に『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』のeスポーツ大会「Pro League APAC Finals – in TOKYO」が東京で開催され、日本代表チーム野良連合が優勝し幕を閉じました。準優勝のFnaticとともに、11月に行われるブラジルでのシーズンファイナルへの出場権と、来年2月に行われる世界大会Invitationalへの出場権を獲得します。緊張から解放されてのびのびしている彼らの、緩急あるインタビューをご覧ください。

Pro League APAC Finals優勝“野良連合”インタビュー

EAA: 有言実行での優勝!おめでとうございます!まずは皆さんの今の気持ちを教えてください。

Merieux(メリウス)選手:も~う、本当に嬉しい!ただそれだけです。本当にチームメンバーには感謝してて、世界大会でも頑張りたいと思います!

貴族オーナー:(福山雅治の声マネで)貴族でぇす。(真面目に戻って)嬉しい半面、ようやくスタートラインに立てたかなというのが本音です。これはまだ通過点なので。世界大会3回目、4回目と二回チャンスを頂いたので、次は世界大会で結果を残せるように、みんなと一緒に頑張っていきたいと思います。

Wokka(ウォッカ)選手:そうですね…新しいメンバーになって1ヵ月半くらい、みんなが自分の時間を削って削って…いつもの練習時間の1.5倍以上で頑張ってくれて、本当にみんなの、チームのメンバーのおかげで、今回4度目にしてやっとAPAC優勝することができました。いやーもう、普通に、率直に嬉しいです!本当にメンバーには感謝しています!ありがとうございます!

JJ選手:率直にほんと、ただ嬉しいです。去年の10月頃から、APACでは悔しい思いを何度もしてきて、準優勝という形でしか通れなかったので。今回優勝できたのは、やっぱり日本がホームでできたということもありますが、ファンの方々やスポンサーさん、たくさんの方々に支えられたから、ここまで来れたんだと思います。会場に来てくださった方や、配信で見てくださった方にも感謝の言葉を記したいと思います。本当にありがとうございます! 

Papiliq(パピリア)選手:今回素直な感想としては「嬉しい限り」なんですけども…去年のUBIDAYで決勝で戦った当時のeiNsがAPAC大会に出場して優勝したのを見て、自分たちも正直出たかったなっていう気持ちがあったので…1年越しにこうして自分たちがAPAC大会に出て、アジア1位という形で優勝できたというのもあって本当に嬉しいです。
(※補足:当時所属していたExtasyはUBIDAYでeiNsを下しAPAC大会への出場枠を狙える位置にいたものの、日程的に学生メンバーの調整が厳しいこともあり予選を辞退していた)これは終わりじゃなくてスタートラインだと思って、しっかりと世界の舞台での活躍に繋げていきたいと思いますので、今後とも応援よろしくお願いいたします。

ReyCyil(れいちる)選手:本当にFnaticに勝てたことが嬉しくて。Extasyにいた頃にFnaticと戦ったときは5-0、5-0で1ラウンドも取れずに負けちゃったんですけども今回は6-1、6-2と圧倒的な感じで勝てて、本当に、とても嬉しいです。これから世界大会が2回あるんで、そこに専念して練習して、日本の強さを証明します!あざます!

EAA:2大会分の出場が決まるって、気持ち的に大きいですよね。

Wokka選手:いやあ~、気持ちいいっすよ。本当に!

貴族オーナー:気持ちいい!

Wokka選手:だって、前回も世界大会2回行けたのはちょっとラッキーって思ったよね?

Merieux選手:あーあー、まあね。

Wokka選手:本当にちょっとラッキーだったと思ってるんで、今回はちゃんと自分たちの実力で取れたっていうのがすごく気持ちいいですね。

Merieux選手:(2大会目)決まってなかったときもあったね。

Wokka選手:次のブラジル行けるのはもちろん、すごくありがたいですけど、その次の「Six Invitational」という一番デカいイベントに、このメンバーで行けるのはやっぱり…嬉しいですね!安心する。それに予選がない分、自分たちは練習に集中できるので、より良い結果が出せるんじゃないかなと思います。

EAA:ブラジル行きが決まった直後からリラックスモードに入りましたよね。貴族さんが「こんなにマイペースでみんな勝つ気ないのかも~」なんて決勝前に言っていましたが、それはそれとして、相手がFnaticだろうと絶対優勝するという気持ちで臨んだのですか?

貴族オーナー:最初は多分、とにかく準優勝以上でInvi~まで確定なので、本当にリラックスした状態だったと思います。さっきはガチで心配してたんですけど、ところがどっこい、試合が始まったら、あれよあれよという間に敵が死んでいって。「え?!」みたいな。「上がるね!」「上がるね!」って裏取りの声が聞こえたら、誰かが「つんよ!」って言ってるんですよ。

メンバー:(笑)

貴族オーナー:上がったら必ず誰かがキルしてるっていう。裏取りをロックしてる相手にも勝ってて、(メンバーの)し放題なんですよ。だから逆に、あれだけリラックスしてたおかげなのかなと。

ReyCyil選手:たしかに。

貴族オーナー:昔だったら、注意してたかもしれないですけど。もう、基本的に選手の自主性に任せていいかなって思ってます。

Wokka選手:そうなったのも、新メンバーで来たパッピとれいちるの存在が大きくて。昔できなかったことができるようになってるので、緊張とかしなくても普段通りのプレイができれば勝てちゃう、という感じです。

EAA:お二人ともカメラへのパフォーマンスもバッチリ決まってましたね。

Papiliq選手:(頷く)

ReyCyil選手:カメラ大好きー。カメラ大好きー!カタツムリー!(指をくねらせる)

EAA:カタツムリを隣のMerieuxさんにまでやらせてたのがもう…(笑)

Merieux選手:でもキツネになっちゃう…

Papiliq選手:「それキツネやーん!違う違う、カタツムリはこうや~」って。

ReyCyil選手:カタツムリはこうだよ。

Merieux選手:これカタツムリだよ。

Papiliq選手:(笑)

EAA:和みました…(笑) 今までの課題として、一回勢いに乗ると、乗りすぎちゃって暴走してしまうところがあると。パリ大会のときにShiNさんも「みんながノリ過ぎちゃうと状況が見えなくなるので自分がそこは止めないと」と言っていましたが、今大会では克服できたと思いますか?

Papiliq選手:僕が加入する前に一度だけ、野良連合に入ってスクリムさせてもらったときは、戦術的な対抗策やフォローを考えることよりも精神論でゴリ押ししてる感があったんですよ。そこから今のメンバーになって、戦術をしっかり立てて、自分たちで防衛・攻撃共に「どうすれば自然に勝てるのか」「どうしたら勝ちと負けの差がつくのか」を全員が理解した上で気持ちを乗せていけたので、勝ちに繋がったかなと僕の中では思います。
(加入前のスクリムパリでWokka選手がダウンしたときの代役)

EAA:初期からいるWokka選手から見てどうですか?

Wokka選手:まあ…そうですね。たしかに前まではメンタルでガーッと行ってしまうところもありましたが、今回は戦術もプラスして…うん、パッピーの言う通りだと思います。

貴族オーナー:あとは、一番古いのはこいつ(JJ選手)ですね。PS4からPCに来てるんで。積年の恨みとか、思いがあれば。

EAA:JJさん、少し前に「ESLチーム抜けます」と言ったときがありましたよね?

JJ選手:そう…、メンバーを外れた時期があって。1週間くらいあったかな?

Wokka選手:1週間以上はあったかなー

JJ選手:10日以上かな? まあそれがまさか…ね。諸事情で、戻って来たらロール(役割)が変わっていて。お前ら何やっとんねーん!っていう。僕の話で言えば、2年半前に初めてCS版の日本一になって、PC版に来て世界大会に出させてもらってるのは光栄なことです。Fnaへのリベンジは果たせたので、今度は世界で、Rogueが来るのか、Vitalityが来るのか分かりませんがリベンジ果たせるといいなと思ってます。1位目指して頑張りたいです。

貴族オーナー:誰が来てもぶっ潰す!以上!

Wokka選手:リベンジは果たしたいけど、さらに上が来ても倒すよってこと。誰でも倒します。

貴族オーナー:ただマジで、RAGEでG2に日本に来ていただいて6-0で負けたことは個人的に絶対忘れないです。僕以上に選手も悔しいと思うので、決勝でやりたいよね。

Wokka選手:やりたいっす。

JJ選手:PenguとJNSZKIと「リオで絶対会おう」って約束したんで。その約束果たせたのも大きいですね。

貴族オーナー:彼らから、「お前らリオに絶対来いよ!」って言ってくれたんで。うん。

JJ選手:それまでは目の前の1勝に集中します。

Papiliq選手:何より、プロリーグプレイヤーとして、僕らが上がってくると信じて本気でぶつかってくれたのが感じられたので…やるしかねぇ!と。絶対に勝てるようにならないとなって。

Wokka選手:あの経験はデカかったよね。あれでボコボコにされて「ああ世界のトップはこれか…まだまだ俺ら甘いな、考えが甘いわ」って思えたのはデカかったです。

JJ選手:あれで取り組み方が全員変わった。

EAA:かなり見せつけられましたよね。

Papiliq選手:あの試合があってから、何か反省するときには「あれが成功例か、あれが出来てる姿なんだな。じゃあ自分たちを比べると…まだ全然できてないな」と見直しや反省会でもイメージがハッキリ浮かぶようになったので、本当に貴重な経験でした。

EAA:選手自身の気迫も感じましたが、昨日以上に会場を盛り上げていたのは会場の空気ごと持っていく狙いでした?

Wokka選手:そうですね!自分たち今までオーストラリアで何回もやらせてもらってる中で、オーストラリアチームが勝つと「ウォー!!」ってなるのが、アウェーですごいやりずらいんですよ。

Papiliq選手:あれはめちゃくちゃキツい(笑)

Wokka選手:マジか、めちゃやりずらいなって思ってたんで、今回は東京・日本ということで逆にね、やってやるしかないなと。逆に、アウェーを味あわせてやろうと。

貴族オーナー:逆にね!!(一同笑)

EAA:ホームでの声援の力を実感していると思いますが、次のブラジルは地球の裏側、ブラジルのファンはテンションの高低が激しいようで、どアウェーになりますがどうですか?

貴族オーナー:その点は実は心配していないんです。パリ大会のときに、ブラジルの偉い人が日系で「お~、野良連会いたかったよ」って言ってくれて。特にWokkaを気に入っていて、その人曰く野良連は向こうで人気らしいんですよ。

Wokka選手:ブラジルのUBIの一番偉い人がそう言ってくださったので、ちょっと安心しましたよね。でもアメリカで、アメリカのチームと戦ったときも最初は俺らにそんなに盛り上がらなかったけど勢いに乗ったら一緒にノッてくれたので。

貴族オーナー:Rogueとの試合で4-2の劣勢から追い上げて4-4まで持っていったら「Let’s go Rogue」が「Let’s go NORA」に変わったんですよ。だから海外の観客は実力を見るというか、国籍関係なく良いプレーを応援してくれるんですよね。彼らなら良いプレーは見せてくれると思うんで、「まぁ?ブラジルでも?ホームにしちゃっていいッスか?らっしゃいま~?」

メンバー:セーイ(笑)

「Let’s go NORA」に変わった瞬間の映像

EAA:あと1ヵ月ですが、残りの二人も引っ越してくるんですか?

貴族オーナー:この後から合流します。5人で住みます。

EAA:では、最後に一言どうぞ。

貴族オーナー:あえて、新加入のメンバーに。

ReyCyil選手:楽しかったです!しか言えない!

Papiliq選手:真面目に?えー…新チーム結成から時間のない中、こうして形になったのは良かったです。まだまだ課題も見えていますが、残り時間はまだあるので、さらに強くなった野良連合を世界の舞台でお見せできると思います。どうぞ、応援よろしくお願いします。

一同:お願いしまーす!!


写真左からMerieux選手、貴族オーナー、Wokka選手、JJ選手、Papiliq選手、ReyCyil選手

RAGEでの試合以降、G2との再会の約束を胸に、ストイックに取り組んできたことが伺い知れるインタビューでした。パリで共に戦ったShiN選手にも「このたった1ヵ月半でどれだけ練習してきたんだろう」と解説席から言わしめるほど急成長を遂げた野良連合。濃密な時間があったからこその連帯感やチームワークは、選手の5人の間だけではなく貴族オーナーやアナリスト・サポートスタッフたちのこともしっかりまとめ上げているように感じられました。

まだスタートラインに立ったばかりという新生野良連合は、10月27日オーストラリアで開催されるR6Sマスターズ大会に参加します。参加チームは野良連合、FNATIC、ViewSonic、DarkSidedの4チーム。ブラジル大会の前哨戦として、再びアウェーで戦う彼らに注目です。

『レインボーシックス シージ』の発売日は2015年12月10日で、対象機種はPS4、Xbox One、PC。