バトルフィールド:競技ゲーマーが語る「プライベートゲーム」と『BFV』競技シーンの未来

バトルフィールド:競技ゲーマーが語る「プライベートゲーム」と『BFV』競技シーンの未来
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『Battlefield V(バトルフィールド V)』の国際的なメガコミュニティ「BF Nations」を基盤に、競技モード実装の日に向けて着々と大会運営の準備を進めている競技プレイヤーにしてEAゲームチェンジャーのSlendy氏(@PresidentSlendy)が、今夏実装予定の「5対5競技モード(仮)」と先週開発が発表された「プライベートゲーム」システムの可能性を語りました。

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一見矛盾している『BF』の「競技」

BFV:今夏実装予定の「5対5モード」詳細リーク、Incursionsの再来?

『バトルフィールド』シリーズと言えば64人の大戦場からくるカジュアルさが大きな特徴。少人数対戦とは真逆の所にあるゆえに、「バトルフィールドの競技シーン」という一見矛盾しているコンセプトはたびたびコミュニティから否定的な目を持って見られてきました。

ですが本気で各モードを楽しんでいるプレイヤーたちに見られる計算されつくした戦略、緻密なチームワーク、鍛え抜かれたプレイスキル、そして何よりコミュニティの口癖であるPTFO(Play The Fucking Objective・目標を確保しろ)のスローガン、これらの「勝利を目指す精神」はまさしくスポーツマンシップと呼ぶに相応しいもの。『バトルフィールド』にもスポーツの要素はしっかりあるのです。

戦場サンドボックスである『バトルフィールド』の一番の醍醐味は、ビークルや歩兵が広大な戦場で何機も、何十人も入り乱れる大人数モードでしょう。ですが、少数精鋭の部隊による特殊作戦や10名前後の歩兵分隊に焦点を当てた小規模作戦も紛れもなく戦争の一側面だと言えます。少人数だからといって戦争らしさがなくなるわけではないのです。

それでも頭ごなしに少人数の競技モードを否定する意見が目立つのは、コミュニティの大半が今まで競技モードと全く縁が無かったからという部分が大きいでしょう。例えば『バトルフィールド4』の競技は一時期かなりの盛況だったのですが、当時から遊んでいたプレイヤーでも存在すら知らないという層の方が多いです。

これは公式の競技モードサーバーやマッチングサポートが無かったという点が大きく、プレイヤーが競技モードの存在を知って参加しようにもまず10人用のサーバーを自前でレンタルし、一緒に競技に参加してくれるチームメンバーを集めて、やっとスタートラインに立てるという入りにくさ

大多数のプレイヤーにとっては理解どころか触れることすらできなかった競技モード。それゆえにまず否定から入ってしまうプレイヤーが多いのも納得できてしまいます。ただ、今回の『BFV』の5対5モードは、EA DICE公式が大々的にメインコンテンツの一つとしてサポートしているという点が従来とは大きく違います。これがどういう意味を持っているのか、Slendy氏の推測を読み解いていきましょう。

「プライベートゲーム」が競技シーンにもたらす可能性

“やあみんな!

本当は動画にしようかと思っていたんだけど、そうしたら多分見る人が逆に減るだろうから、文章にすることにしたよ。形式を問わず、「競技」を『BFV』で実現しようと頑張っている人たちに届くと幸いだ。

まずはじめに、みんなが知るように私達は「プライベートゲーム」を通してようやく存在を許された。もちろん、詳しい情報は6月8日~9日のEA Playで確認するまでおあずけだけどね。

そして2つ目に、この文章を書くことになった理由だ。やっと手に入るこの「ツール」で何ができるか今のうちに良く考えておいた方がいいと思ったんだ。

ほとんどの人が忘れているかもしれないんだけれど、今作の「5対5モード」の実装はいまだかつてなかった機会をもたらしてくれることになる。そう、今作では『BFV』を所持しているプレイヤーの全員が、競技プレイヤーになるチャンスを持っているんだ。

今まではゲーム本体に実装されている形で、しかも公式がコアモードの一つとしてコミュニティに推し出す形で競技モードが実装されたことは一度も無かったからね。『BF4』の「Defuse」も、『BFH』の「Rescue」も、正式に実装されていたとは言い難い。

▲『BF4』のゲームモードの多くは個人サーバーありきで成り立っていたが、「Defuse」は特にサーバーが無かった。

なので新しく「競技プレイヤーになりえる人口」が「バトルフィールドの競技モード」という初体験を迎える時のことを考えておくのはとても重要だと思う。

自信を持って言えるのが、ほとんどのプレイヤーは競技環境がどんな体験をもたらすか想像すら出来ていないという点だ。そして私達運営者側としては、そんな彼らの競技環境への入門をできるだけスムーズになるように手助けしたいんだ。”

運営側がやれること、出来ること

“では、新規人口が競技環境に触れた時に遭遇する問題で私達が解決できるものは何があるだろう?

とりあえず今までの流れを観察するに、「こんなのバトルフィールドじゃない」という議論は私達の様な運営側にとってはどうしようもない点だろう。一部のプレイヤーは、何であれ競技環境に対して頑固な意見を持ち続けるからだ。

ただし、今まで競技モードに否定的だったプレイヤーが「一部の武器が禁止されている」とか、「拠点をスルーしている」のような競技環境特有のローカルルールを嫌っていた点に関しては、歩み寄れるはずだ。

▲ESBリーグによる『BF1』12vs12コンクエスト大会の禁止武器・禁止要項と禁止フラッグリスト。

何を言いたいかと言うと、健全な競技を成立させるためには元の『バトルフィールド』に幾つかのルール変更を入れる必要は絶対にあるのでローカルルールの導入は避けられないが、そのような競技ルールに一貫性を持たせることはできる。

例を挙げれば、とある新規プレイヤーがつい最近競技モードを見つけて、様々な大会に興味を示したとしよう。彼はいくつか良さそうなのを見繕って友人と参加申請を試みるが、大会が全部まるで違うルールセットを使っているのを見て投げ出してしまう。「競技大会」と一緒くたにされているものの、一貫性がなく環境がそれぞれ違いすぎるんだ。

私個人的にはレギュレーションが違う複数の大会に同時参加するのは問題ないし、それを楽しんでいるところもある。ただし複数の運営間で一貫性が無いのは混乱を生みやすい。特に初めてこの界隈に触れることとなる新規層にとっては致命的だろう。

なので一旦ルールセットやガイドラインを決めてしまえば、それを複数の大会に渡って一貫した制度として導入する努力をしたい。例えば『バトルフィールド1』では現存した大会が完全に別々なルールと制限を持っていた。『BFV』で流入してくる新規人口のことを考えると、この悪しき伝統はこれきりで止めにしないといけないだろう。

「BF1 Incursions」は実際にゲームモード毎にルールセットが決まっていて、全ての大会運営は同じルールを採用せざるを得なかったが、『BFV』の5対5モードが「プライベートゲーム」という設定機能付きの舞台でプレイ可能だった場合は、そうでなくなる公算が大きいからね。”

BF新時代の幕開け- BF1 eスポーツモード「Incursions」先行プレイ映像

未来への展望

“私が思う理想的な未来図の筋書きはこうだ:

  1. EA Play 2019で競技モードとプライベートマッチが発表される
  2. (少なくとも一部の)プレイヤーコミュニティから興味を惹く
  3. 各地の運営が大会を宣言する
  4. 新チームが結成されて、旧チームと肩を並べて大会に参加する
  5. 競技環境が複数の地域に渡ってプレイされ、初めて『バトルフィールド』のメインコミュニティに受け入れられる
  6. EA DICEに『バトルフィールド』の競技環境は確かに需要があるんだと証明し、次回作以降はローンチからコアモードの一つとして実装してもらう

ただし、既存のプレイヤーコミュニティから多くのプレイヤーを受け入れない限り、競技環境は今までどおりニッチ需要の、コミュニティの小さな一部で有り続けるだろう。なので私達運営としても、これからは新規参入を最優先に考えておくべきだ。

▲BF4 ESL One 2015 Springの決勝戦より。ニッチと言いつつ、実は試合動画が17万再生もされている。

今までの『バトルフィールド』では競技プレイヤーと非競技プレイヤーは完全に分かれてしまっていて、後者は前者が存在することすら知らなかった。その現状を覆すチャンスがやっと到来した、確実にモノにしておきたい。もちろん、他にもやるべき事は沢山あると思うけど、とりあえずこの文章は既に長すぎるし、ここまでにしようと思う。

ここまで読んでくれてありがとう!”

所感

プライベートゲーム」でプレイヤー全員が無料でサーバーを借りれるようになり、また「5対5モード」が正式にメインコンテンツとしてデザインされるという点は、未だかつてなく競技環境への敷居を下げることになります。それこそふらっと散歩感覚で一歩目を無自覚に踏み出す新規プレイヤーすら出てくるかもしれません。それを予測したSlendy氏も、今のうちに数少ない先達として出来ることをやろうと運営側や競技コミュニティメンバーに呼びかけた一文ですが、一プレイヤーとしても興味深い部分が多々ありました。

身近に「競技環境」という、慣れ親しんでいるようで全然知らない『バトルフィールド』の真新しい世界への扉が迫ってきているという事実。そして競技環境の新規に厳しい一側面と、それをなんとかして新規に受け入れられやすいように変化していこうというコミュニティ側の動き。

6月9日よりスタートのEA Play 2019でも詳しい情報が公開されるでしょうが、この文章も競技環境という『BF』の新しい可能性への興味を少しでも引き出してくれたのなら幸いです。

『Battlefield V(バトルフィールド 5)』の発売日は11月20日で、対象機種はPlayStation 4Xbox OnePC

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Source: TwitLonger

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コメント

コメント一覧 (17件)

  • BF5からの新兵です。
    記事を投稿してくださり、ありがとうございます。
    競技シーンの発展、とても楽しみです。

  • なに変なこと言ってんだこれ?頭でも打ったのか?

  • 凄まじい妄言で逆にちょっと面白い
    まあBFも廃れるわな

  • 筆者も含めてここでコメントしてるやつの10%くらいしかBFを「まともに」プレイしたことないんだろうな。禁止武器云々に関してはまずCoDにすらある上初心者にSCARHとFAMASが使いこなせるとも思えない。初心者が「eスポーツやりたい!」とか言ってるの聞いたことすらないわ。BFはプレイヤーが勝手にeスポーツ化してるのが歴史だし、BFのコミュニティeスポーツ関連で求めているのはレンタルサーバーをまともに出せってことだけ。そもそも「競技シーン」と「手軽さ」は全くの矛盾だし。それをサーバーごとに棲み分けることでその矛盾を回避してきたのに、この記事はまるでプレイ時間10時間くらいの奴がいきなり猛者が集まるチーデスサーバーに入ってきて勝手にキレてるようにしか感じない。別にEAが競技シーンを意識するのは別にいいと思うけど、なんでそれで反発してるのか謎。まともにどころかBFをやったことするあるのか謎な奴らが文句垂れてるだけにしか見えない。バランサーが消された件もそうだけど、声が一番大きいのはこのゲームを一番やってないやつってのがよくわかる。

  • 現実逃避か妄想で語っているとしか思えないな・・・ユーザーに挑発でもしてるつもりなんだろか

  • BF4の競技シーンは非常に戦略性が高く、海外では盛り上がっていた記憶がある。そして通常鯖では壊滅的に人口を見かけなかった。フレンドやフレンドのフレンドとかを集めて同好会としてレン鯖を運営していた経験からいうと、非常に面白かったですね。ただハードルが高すぎたと言わざるを得ません。
    私はレインボーシックスシージなど絶対流行らないと思っていたのですが、そこそこ安定した人口を獲得しているところを見ると、運営の整備次第、サポート次第で化ける可能性は十分にあると思っています。
    BFシリーズの競技シーンにおける特異性としては、蘇生や分隊リスポンありきのゲーム性だと思います。他の有名な競技FPSにはなかなか見られない特徴ですね。BFのお祭りコンクエストモードと対立させることなく、BFならではのブランドを確立することは運営次第で可能だと感じます。少なくとも、始めようとする前から頭ごなしに批判する方を見てしまうと悲しくなってしまいますね

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