オーバーウォッチ2：「ファラ」の大幅調整を検討中、戦闘スタイルを“垂直飛行”から“水平飛行”にシフト？ ロードホッグの次に

本日2023年10月5日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch 2（オーバーウォッチ 2 ）』 シーズン7「ライズ・オブ・ダークネス」での実装が予定されている、ダメージヒーロー「ソンブラ」のリワークについて詳細を公開した。

それに合わせ、本作のリードヒーローデザイナーを務めるAlec Dawson氏とヒーローデザインチームのAndre Abrahamian氏が、海外ストリーマーRubenSargasm氏の配信に登場。リワークされるソンブラの性能を紹介したほか、いくつかの質問に回答を行っている。その中で、ファラに関する大幅調整が言及された。

次のヒーローリワーク計画対象はファラ

シーズン7では、本日詳細が発表されたソンブラのリワークに加え、ミッドシーズンアップデートでロードホッグのリワークが計画されている。ソンブラのリワーク内容については、こちらの記事を確認していただきたい。

今回、本記事で取り上げるのは合わせ行われた質問の方で、RubenSargasm氏が「次に大きな変更を加える予定のヒーローは誰ですか？」と質問するとAlec Dawson氏は「ファラ」と回答。既に社内で検討が開始されている事を明らかにした。

ファラの調整内容は？

調整の方針としては、ソンブラやロードホッグ程（リワークと呼べる程）の調整にはならないが、プレイスタイルを変更したいと説明。現在のファラは主に上昇して滞空する（垂直方向の動き）スタイルをとっているが、目標としては「現在よりも水平方向で魅力的な性能」にしたいと述べた。

計画している変更を行った場合ファラの速度は向上するが、（少なくとも現在テスト中のバージョンでは）ライブ環境程の滞空はできなくなる予定とのこと。現在、この戦闘スタイルの変更は社内で好評を得ており、実装時期は早くてもシーズン8以降になるそうだ。

現在のファラについて

直近1ヶ月のライバル・プレイ（GM帯）ピック率を見てみると、ファラはPCとCS共に最下位。CS版に至っては、唯一の1％未満となっている。

ファラの特徴的な戦闘スタイル「滞空」は、相手の目線を本陣から外すことができる反面、自身は障害物の少ない空中に身を晒すことになる。そのため、優れたエイム精度を持つプレイヤーが集まる高ランク帯で活躍する事のむずかしさは想像に難くない。

では、エイム精度が安定しない「低ランク帯」や「全レート帯」で見ると、それなりに活躍できているのかと言うと決してそういうわけではない。全レート帯の記録では、PC版がワースト5位、CS版は最下位となっている。

これに関してはファラのバトルスタイルや性能面の問題ももちろんあるが、昨今ソルジャー76やバスティオンという高い対空性能を持ち、比較的初心者でも扱いやすいヒーローが環境のメタとして活躍している影響も大きいだろう。

ファラの問題点はこれらに限らず、エイプリルフールのネタにされる程のリスクを持つ“バレッジ”や、ダメージ源が“ロケット・ランチャー”に依存しすぎている点なども挙げられる。しかし、これらアビリティの変更案については、今回の配信では語られていない。

スタイル変更以外の可能性

リワークレベルではないとの事なので、ソンブラの“ウイルス”のような新規アビリティ実装は望み薄だが、エコーの“フライト”との差別化を兼ねて新しいアビリティが追加されても面白いだろう。

幸い、ファラはサブ射撃キーに“ホバー・ジェット”が割り振られており、“ホバー・ジェット”はPC・CS共にジャンプキーの長押しでも起動するため、アビリティキーの枠が1つ空いている。

飛行スタイルの変更も非常に興味深いが、仮に1つ新しいアビリティを追加できるとしたら、どのようなアビリティを追加したいだろうか。

Source: Twitch