東京ゲームショウ2026(以下、TGS2026)のゲーミングライフスタイルコーナーに、シンガポール発のゲーミングチェアブランド「Secretlab(シークレットラボ)」が初めてブースを構えた。場所はホール9の09-W09。チェアのほかに、1.7m幅の電動昇降デスク「MAGNUS Pro XL」、オフィス向けの新チェア「ATLAS」、事前告知なしで持ち込まれた未発表品までが並び、展示はほぼ新製品で固められていた。
ブースでSecretlabの担当者に、展示品をひとつずつ案内してもらった。マグネットで組み替えるデスクの仕組みから、「ゲーミングだけのブランドではない」という今後の方向性まで、聞いた話を公式情報とあわせてまとめる。
- 3行まとめ
- 電動昇降デスク「MAGNUS Pro」に1.7m幅のXLが登場。天板は金属製で、デスクマットもケーブル留めもPCマウントもマグネットで付け外しできる
- 『VALORANT(ヴァロラント)』の強豪Paper RexデザインのTITAN Evo用チェアカバーを、情報を一切出さないままTGS2026で初披露
- 『モンスターハンター』コラボ4作目のジンオウガ エディションは、シリーズ初のファブリック素材。日本では予約受付中
Secretlab MAGNUS Pro XL:1.7m幅の電動昇降デスクが日本でも発売

ブースの中央に置かれていたのが、電動昇降式のメタルデスク「Secretlab MAGNUS Pro」。従来の1.5m幅に加えて、1.7m幅の「MAGNUS Pro XL」が日本でも展開される。

担当者:こちらが今月発売を開始したXLのデスクです。こちらが1.5m、こちらが1.7mで、より広々と使えます。モニターもいろいろ置きやすくなっています。サイズは2つ、各サイズにブラックとホワイトの2色があります。
Amazon.co.jpでは、1.5mのMAGNUS Proが149,380円(Amazon)、1.7mのMAGNUS Pro XLが202,900円(Amazon)で販売されている。なお、名前に「Pro」が付かないMAGNUSもあるが、担当者によると「通常のメタルデスクで、昇降式ではない」とのこと。
プリセットは「S→番号」で保存、ロック機能も
操作パネルには上下ボタンのほか、「1」「2」「3」「S」が並ぶ。Sはセーブの意味で、覚えさせたい高さにしてからSを押し、続けて番号を押せば登録できる。長押しなどの複雑な操作は要らない。
担当者:使いやすさを重視しています。ロック機能もあって、ロックしておけば、このように触ってもまったく動きません。誤って体が当たっても問題ありません。
ちなみに取材中、動画を撮るために高さ1と3を交互に動かし続けていたら、昇降が一時的に止まった。担当者によれば、連続で動かしすぎると休止する安全のための仕組みで、朝から来場者が動かしっぱなしだったことも重なったようだ。家で使うぶんには、まず踏まない制限だろう。
天板まるごとマグネット対応、アクセサリーで組み替える

MAGNUS Proのもうひとつの特徴が、金属製の天板を生かしたマグネット式のアクセサリー群。天板を覆うデスクマット「MagPad」も磁力で貼り付いているだけで、汚れたり、手触りを変えたくなったら別の素材に交換できる。
担当者:カスタマイズの面では、これがマグネット式です。こちらもマグネット式で、このようにピュッと付け外しできます。デスク以外にもモニターアームやPCマウントを当社で販売していて、アクセサリー類はほぼすべてそろえています。


会場で確認できたのは、MagPad(Amazon)、ケーブルを好きな位置で留めるケーブルアンカーを含むケーブルマネジメントキット(Amazon)、天板の裏に付けるヘッドホンハンガー(Amazon)、専用のモニターアーム(Amazon)、ノートPCを浮かせるラップトップライザーなど。

担当者のいち押しは、デスクトップPCを天板の下に吊り下げる21,900円のPCマウント(Amazon)だった。
担当者:個人的にはPCマウントが好きです。デスクを昇降させてもPCとケーブルが一緒に動いてくれるので、ケーブルが引っ張られて断線してしまう、といったことが起きません。これは良いと感じました。
昇降デスクで床置きのPCを使うと、立ち姿勢に上げたときにケーブルの長さが足りなくなりがち。PCごと持ち上げてしまうのは、昇降デスクのいちばん面倒なところを正面から潰す発想だ。

Secretlab ATLAS:ゲーミングではなく「オフィス向け」の新チェア

日本のイベントで初めて展示されたのが、エルゴノミックタスクチェア「Secretlab ATLAS」。ヘッドレスト一体のハイバックが目印のTITAN Evo(詳細記事)とは見た目からして違い、担当者の説明もはっきりしていた。
担当者:こちらはオフィス向けです。これまではゲーミングチェアのブランドとして知られていましたが、ゲーミングだけではなく、長時間作業される方もサポートできる商品をできるだけ展開したいと考えています。ATLASは、日常的に使う少し良いオフィスチェア寄りのものが欲しい、それでもSecretlabのサポート力は欲しい、という方に向けた製品です。
──機能面はTITAN Evoとの違いは?
担当者:もう少しシンプルで、TITAN Evo Lite(詳細記事)に近い構成です。オフィスチェアをよく使う方に必要な機能だけを備えています。

ブースのパネルによると、ATLASは最大120°のシンクロチルト、背中全体を支える「RE-CURVE」バックレストと一体型のランバーサポート、座面の奥行き調整を備え、座面のベースは低めに設計されている。最大165°までリクライニングできて、4方向調整のL-ADAPTランバーサポートを持つTITAN Evoが「ゲームからフルリクライニングまで」なら、ATLASは前傾気味に作業する時間のための椅子という位置付けだ。
| モデル | サイズ | 推奨身長 | 推奨体重 |
|---|---|---|---|
| ATLAS | R | 178cm未満 | 100kg未満 |
| ATLAS | L | 178〜195cm | 120kg未満 |
| TITAN Evo | S | 170cm未満 | 90kg未満 |
| TITAN Evo | R | 170〜189cm | 100kg未満 |
| TITAN Evo | XL | 181〜205cm | 80〜180kg |
座面が低いことの意味は、小柄な人ほど大きい。
担当者:私は身長160cmですが、TITAN EvoだとSサイズでも足がぷらーんと浮いてしまいます。私のように足が短い人向けではないと思っていたのですが、ATLASのレギュラーサイズだと足がぴったり床について、膝もちょうど90度になります。
カラーの推しは「デューン+」。ベージュ一色の「デューン」に対して、黒のアクセントが少しだけ入る。国内でもすでに販売されているが、取材時点でAmazon.co.jpは在庫切れが続いていた。仕様とカラーはSecretlab公式サイトで確認できる。

ATLASの設計は、Secretlabのインダストリアルデザイン責任者Vincent Sin氏が公式動画で解説している。シンクロチルトの仕組みや4段階のチルト強度調整、RE-CURVEバックレストの狙いまで、ブースで聞いた話の裏側が分かる。
Secretlab×Paper Rexのチェアカバー、未発表品をTGS2026で初披露

ブースの端に、ピンクと紫のグラデーションが目を引く1脚があった。『VALORANT』のシンガポールチームPaper Rexのデザインで、新作チェアかと思いきや違った。
担当者:これはまだ未発表の製品で、チェアではなくチェアカバーです。チェアは以前、期間限定・数量限定で販売しましたが、すでにチェアをお持ちで2台目は要らないという方もいらっしゃるので、今回はカバーにしました。近くで見てもカバーだと分からないくらい、TITAN Evoにしっかりフィットする形になっています。

担当者:デザインもとてもかわいいです。Paper Rexのアイコンも入っていて、チェアと同じくらいこだわっています。まったく情報を出していない状態で、東京ゲームショウのために持ってきました。日本でも大人気のeスポーツチームなので、TGSに持ってこない手はないと。シンガポールのオフィスから空輸して、ギリギリ間に合いました。
SecretlabもPaper Rexと同じシンガポールの会社で、「シンガポールのチームを応援したい」という思いもあるという。担当者の説明では、発売は今年の12月頃を見込んでいるとのことだった。TITAN Evoをすでに持っているPRXファンには、椅子を買い替えずに済むのがありがたい。
TITAN Evo モンスターハンター ジンオウガ エディション:シリーズ初のファブリック素材

担当者が「最後に、一番の推し」と紹介してくれたのが、『モンスターハンター』コラボの最新作「Secretlab TITAN Evo モンスターハンター ジンオウガ エディション」。実はこの1脚、会期の初日には間に合わず、取材当日にようやくブースへ届いたばかりだった。
担当者:最初に発売したのがリオレウス、その後にミラボレアス、アルシュベルドと続き、今回がジンオウガです。社内にもモンハンファンがとても多く、キャラクターへの愛が強い人がデザインしているので、ファンの方にも喜んでいただけるものに仕上がっていると思います。
これまでの3作は、リオレウス エディション(Amazon)、ミラボレアス エディション(Amazon)、アルシュベルド エディション(Amazon)としてそれぞれ販売されている。


担当者:刺繍には特にこだわりました。また、モンスターハンターのコレクションでは初めてのファブリック素材です。これまでは合成皮革のレザーレットでしたが、ジンオウガだけはファブリックです。

素材は通気性の高いニット生地「SoftWeave Plus」。公式サイトによれば、雷狼竜のたてがみをイメージしたもので、赤い縄や脚甲、トゲのモチーフでジンオウガ素材の防具を再現している。日本ではまだ予約受付の段階で、ブースの1脚も在庫品とは別の最終プロトタイプだ。製品は展示品のとおりで、パッケージなどを詰めている最中だという。予約はSecretlab公式サイトのモンスターハンター コレクションから。

「硬い」の声に応えるシートクッション、初展示のフットレスト
新製品以外で担当者が「今回のブースでめちゃくちゃいいなと感じた」と挙げたのが、座面に載せる別売りのシートクッションだ。

担当者:当社の商品を購入された方から、少し硬めだと言われることがあります。姿勢を支えるために硬さは大切ですが、それでも少し痛いという方のためのクッションです。TITAN Evoに座ったことがある方がこれに座ると、違いをはっきり感じていただけます。
実際に座ってみると、メモリーフォームらしくゆっくり沈んでいき、お尻が包まれる感触に変わる。ゲーム中は座面がぐらつかないほうがいいとはいえ、長時間座る人には効きそうだ。Amazon.co.jpでの価格は11,900円(Amazon)。

デスクの足元に置かれていた「Secretlab プレミアム フットレスト(プラッシュ)」は、新製品ではないものの、展示するのは今回が初めて。Amazon.co.jpで18,500円(Amazon)で販売されている。
担当者:国内でも購入できますが、在庫切れになっている可能性があります。人気が高く、在庫が追いついていない部分もあります。私たちもできるだけ早く再入荷できるよう努めています。アクセサリーも人気です。カスタマイズできる点に加えて、Secretlabで統一したいという方も多いためです。
Secretlab「ゲーマーのためだけではない」
取材の最後に、家族が仕事用にSecretlabのチェアを使っているという話になると、担当者はこう返した。
担当者:ゲーマーのためだけの製品と思われがちですが、そうではありません。できるだけ多くの方に使っていただきたいので、ゲーマーではない方に使っていただけるのもとても嬉しいです。
チェアの会社が机を作り、机の上と下を埋めるアクセサリーを作り、オフィス向けの椅子まで出した。TGS2026のブースは、Secretlabが「ゲーミングチェアのブランド」から「座って過ごす環境まるごとのブランド」へ広がっていることを、そのまま見せる場になっていた。1.7m幅のMAGNUS Pro XLはすでに販売中で、ジンオウガ エディションは予約受付中。デスクまわりの刷新を考えているなら、アクセサリーの在庫があるうちにチェックしておこう。
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Source: Secretlab / プレスリリース
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