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Epic GamesがGoogleとの独禁法訴訟で勝利、Appleとの違いは「Googleの裏取引」

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『Fortnite(フォートナイト)』の運営元であるEpic GamesがGoogleを独占禁止法(反トラスト法)違反として提訴した裁判にて、カリフォルニア州の連邦地裁はGoogleによる独占があったと認める評決を下した。Googleへの具体的な是正策はに2024年1月以降に決定されるが、対Appleのときとは真逆の結果となった。

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 Epic Games裁判のこれまで

2020年8月13日、Epic GamesはiOS / Android版『フォートナイト』内に、ストア手数料を回避する課金システムを実装。AppleとGoogleは両者ともにガイドライン違反を理由に、『フォートナイト』をアプリストアから削除した。Epic Gamesはすかさずこれを独占的と批判し、訴えを起こした

2021年に先立って行われたAppleとの裁判では、「Appleは独占企業であるとは言えない」という判決が下された。App Store以外からの課金も認めるようにという命令もあったが、Epic Games側からするとほとんど敗訴と言える内容であった(その後両社とも連邦最高裁に上告)。

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vs. Googleで勝訴、勝因は?

数時間の審議の後、陪審は以下の論点について全会一致で認めた。

  • Androidデバイスには独占禁止法市場が存在する
  • Googleは反競争的行為に関与することで独占力を意図的に獲得・維持した
  • Googleは「不当に取引を制限する」協定を締結した
  • Googleは、Google Play ストアの使用とGoogle Play課金システムの使用を不法に結び付けた
  • EpicはGoogleの独占禁止法違反により損害を受けた

一番の勝因としては、Googleがオープンプラットフォームを謳っていながら、実際にはライバルのアプリストアを潰す動きをしていたことだろう。裁判の中で、Googleはスマートフォンメーカーや大手ゲーム開発社と、秘密の収益分配協定を結んでいたことが明らかになった。証拠隠滅のためか、Googleが社内チャットを自動削除したのも心証を損なった可能性がある。Appleの判決と一番異なるのは、今回はすべて陪審によって決定された点だ。

勝利を祝うティム・スウィーニーCEO

Epic Gamesはニュースルームにて、以下のように声明を発表した。

今日の判決は、世界中のすべてのアプリ開発者と消費者にとって勝利となる。これは、Googleのアプリストアの慣行が違法であり、独占的地位を悪用して法外な料金を徴収し、競争を阻害し、イノベーションを減少させていることを証明している」

先に書いた通り、Epic Gamesはまだ具体的に何らかの権利を勝ち取ったわけではない。是正策は今後協議されるため、アプリがPlayストアに戻ってくるかは依然不透明だ。

ちなみに『フォートナイト』ではチャプター5が開催中。Android版は公式サイトからダウンロードできるほか、クラウドゲームにも対応している。

Source: Reuters, The Verge

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