10年以上延期を繰り返した『S.T.A.L.K.E.R. 2』が"9月5日正式リリース"を改めて発表

ウクライナのゲームスタジオGSC Game Worldは、サバイバルホラーFPS『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl（ストーカー2：ハートオブチョルノービリ）』の開発に関する最新状況を報告。

『S.T.A.L.K.E.R. 2』はさまざまなトラブルに見舞われ、これまでも「正式リリース日の発表」がされては延期を繰り返してきた。しかし今回こそは「最後のリリース日発表」として、2024年9月5日に正式リリースされることが、短いトレーラーとともに改めて発表された。

『S.T.A.L.K.E.R. 2』今度こそ最後のリリース日発表

「私たちは2024年第1四半期にこのゲームをリリースすることに全力を尽くし、リリース期限を守るべく取り組んできました」

ウクライナのゲームスタジオGSC Game Worldは、サバイバルホラーFPS『S.T.A.L.K.E.R.』シリーズの最新作となる『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』に関する最新状況を公式Xアカウントで報告。

内容としては、2024年3月ごろまでのリリースを予定していた『S.T.A.L.K.E.R. 2』の再延期を発表するもの。しかし同時に、新たな、そして恐らくこれが最後の「リリース日発表」として、2024年9月5日のリリースを告知。同時に短いトレーラーを公開した。

10年以上延期され続けてきた『S.T.A.L.K.E.R. 2』

『S.T.A.L.K.E.R. 2』は2010年に発表され、当初は2012年のリリースを見越していた。しかし、2021年には「2022年4月リリース予定」だったものが、2022年には「2023年リリース予定」に。さらに直近2023年8月には「2024年第1四半期リリース予定」と、実に10年以上にわたって延期され続けてきた。

背景にはさまざまなトラブルがあった。スタジオの財政難による開発休止や、新型コロナウイルス感染症による世界的混乱。さらに、2022年にはロシアがウクライナに対して軍事侵攻を開始し、同国キーウに拠点を置くGSC Game Worldにとって開発はさらに困難なものとなった。

2022年にGSCは開発体制の一部をチェコに移したとされているが（VGC）、多くのスタッフは戦禍のウクライナ国内で自らの仕事を続けている。一方では、そんな彼らに鞭打つように、ロシアのSNSコミュニティからハッキング被害を受け、『STALKER 2』のデータをネットにリークされるという出来事もあった。

「期待水準を下回る」ゲームの改善を目指す

「昨年のGamescom 2023で、私たちはついに皆さんと直接お会いする機会を得ました。皆さんとキャンプファイヤーを囲み、これまでずっと皆さんのために作ってきた大切なもの、『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』のごく一部を共有しました。公に、初めて」

GSCは今回のメッセージを通じて、リリースを待ち望むファンに感謝を寄せた。

「真の友人たちがいつもそうであるように、皆さんはこのゲームの感想を率直に話してくれました。肯定的なものも否定的なものもありましたが、私たちは感謝しています」

改めての延期が発表された理由としてGSCは、「年初の時点で『S.T.A.L.K.E.R. 2』には、技術的な不完全さがまだいくらか目につくという事実は変わりません。これはファンが待ち望んでいる最終的な体験の期待水準を下回るものです」と、率直に現在のクオリティについて認めている。ゲームをさらに洗練させるべく、『S.T.A.L.K.E.R. 2』はさらなる延期となった。

果たして9月5日こそ、再び「ゾーン」を訪れる日となるのだろうか。『S.T.A.L.K.E.R. 2』はPCおよびXbox Series X | Sでリリース予定。Xbox Game Passではリリース初日からプレイできる。

『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』関連リンク

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Source: X