基本無料のモバイルFPS『Call of Duty: Warzone Mobile(コール オブ デューティ: ウォーゾーンモバイル)』は、いよいよ3月21日グローバルリリース。日本でもプレイ可能になる。
リリースに向け、『ウォーゾーン モバイル』メイン開発スタジオであるSolid State Studios(ソリッドステートスタジオ)とのメディア合同インタビューが開催。エグゼクティブ・プロデューサー兼デザイン・ディレクターのTom Hess氏から、『ウォーゾーン モバイル』について気になる話を聞かせてもらった。
『ウォーゾーン モバイル』開発者インタビュー
『ウォーゾーン モバイル』が、3月21日いよいよグローバルリリース。「人気ゲームのモバイル化」のように見えるだろうが、「コール オブ デューティ」シリーズの現行タイトル『Call of Duty: Modern Warfare Ⅲ(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア 3/ MWⅢ)』および『ウォーゾーン』とのクロスプログレッション機能が大きな魅力の1つだ。
つまり『ウォーゾーン モバイル』でプレイヤーや武器のレベルを上げたり、バトルパスを進めてアイテムを獲得すると、それがPC・コンシューマー版『MW3』と『ウォーゾーン』で使っている自分のアカウントにも反映される。逆も同様。屋内はもちろん、どこにいても進行可能。
まさにモバイルFPSゲームの画期をなす期待の新タイトルであり、事前登録者が既に4,500万人を突破しているのもうなずける。
『ウォーゾーン モバイル』の概要はこちらの記事で紹介。まだ事前登録していない方は公式サイトなどから登録を済ませておこう。
『ウォーゾーン モバイル』開発スタッフTom Hess氏 紹介
今回は『ウォーゾーン モバイル』のメイン開発を手がけるSolid State Studios(ソリッドステートスタジオ)から、エグゼクティブ・プロデューサー兼デザイン・ディレクターのTom Hess氏にさまざまな話を聞かせてもらった。
Tom Hess / Director of Design(Solid State Studios)
Solid State Studios/Activisionのエグゼクティブ・プロデューサー兼デザイン・ディレクター。
ゲーム業界の傑出したベテランとして、20年以上にわたり世界中の観客を魅了する革新的なゲーム体験の開拓に尽力。
クリエイティビティと最先端技術の融合に深い情熱を注ぎながら、様々なチームを管理し、顧客を喜ばせるだけでなく、卓越したゲームの新たな基準を設定することで、数百万のインストールと数億ドルの収益を牽引する最先端のゲームの開発に貢献。
『ウォーゾーン モバイル』限定コンテンツもある?
タイトル通り『ウォーゾーン モバイル』は『ウォーゾーン』のモバイル版なので、既にPCやコンシューマー版『ウォーゾーン』を十分楽しんでいるプレイヤーは、敢えてモバイルでプレイする必要はなさそうに思える。
しかしインタビューでHess氏は、『ウォーゾーン モバイル』ならではのコンテンツが多数あることを明かしてくれた。
「『ウォーゾーン モバイル』限定のコンテンツは多数あります。プレイセッションが短めであるため、多数の異なるゲームモードを用意しています。また、これまでの『ウォーゾーン』にはなかった新しいゲームモードも実験しています。PC・コンシューマーにはない、別の機能もあるんですよ」
「個別のコンテンツがあるので、『ウォーゾーン モバイル』での体験は他のプラットフォーム版とはちょっと異なるものになるでしょう。プレイヤーのプレイング・パターンに沿うように努めています。調整可能な設定要素もたくさんあって、コントローラーを使ったプレイもできます」
「モバイルで初めてテストしている新機能もあるんです。もしモバイル版でうまくいったら、いつかはPC・コンシューマー版にも出せるかもしれません」
復刻マップは忠実に再現
『ウォーゾーン』リリース当時の最初のマップ「ヴェルダンスク」でプレイできるのも、『ウォーゾーン モバイル』独自の魅力。ヴェルダンスクよりも小型のマップである「リバースアイランド」も復活する。
ヴェルダンスクとリバースアイランドについて補足すると、構造は以前の『ウォーゾーン』でプレイできたバージョンと同じ。各エリアのつながりを覚えているプレイヤーならすぐに活躍できるだろう。
とはいえHess氏によると、『ウォーゾーン モバイル』版で初めて登場するイースターエッグ探しのような要素は、これらの復刻マップには今のところ盛り込まれていないそうだ。
「現在取り組んでいるような具体的なイースターエッグはないですね。今後のライブサービスの中で、そうした楽しいものが出るかもしれません」
武器バランス調整とアップデートタイミング
クロスプログレッションされ、武器や装備品も同じということで、気になるのは武器のバランス。現時点でも『CoD:MW3』と『ウォーゾーン』ではまったく同じ武器が使えるが、バランスアップデートの内容は両タイトルで若干異なっている。
(コントローラーを使わない場合は)操作方法がまったく異なる『ウォーゾーン モバイル』でも、武器メタも独自進化を遂げそうだ。
「PCやコンシューマー版と同じように、新武器がリリースされるシーズン開始時点で、『ウォーゾーン モバイル』も武器のバランス調整を実施する予定です。1つの武器が強すぎるといったバランス問題が起きていないか、継続監視します。武器のバランスを保つことで、プレイヤーはそれぞれ好みのスタイルでプレイできます」
Hess氏が言うには、やはり『ウォーゾーン モバイル』では基本的に『ウォーゾーン』の方のバランス調整に合わせていくという。
「現時点の予定では、PCやコンシューマー版の武器調整に『ウォーゾーン モバイル』も合わせていくつもりです。つまり、『ウォーゾーン』の方の調整に合わせることになりますね」
「『ウォーゾーン モバイル』におけるプレイパターンの差異については注視していきます。プレイヤーの行動を見つつ、必要があればモバイル独自の調整を行うことも可能です。武器のカスタマイズ要素は、他の多くのゲームとは異なる『コール オブ デューティ』の要素なので、モバイルゲームのプレイヤーにも、それぞれの武器クラスで自分のお気に入りの武器を持って行けるようにします」
『CoD:モバイル』があるけど?
ちなみに「コール オブ デューティ」のモバイルゲームといえば、既に『Call of Duty: Mobile(コール オブ デューティ モバイル)』が人気を博している。こちらはメインタイトルと世界観を共有しつつも、コンテンツやアイテムなどの雰囲気はさらにカジュアルなのが特徴。
『CoD:モバイル』のサービスも続いている中で、Hess氏には『ウォーゾーン モバイル』ならではの魅力についても語ってもらった。
「『ウォーゾーン モバイル』はバトロワにフォーカスしたゲームです。こちらにもマルチ用マップがありますが、これまでの『コール オブ デューティ』シリーズにはなかったモバイル用の技術や機能を、ハイクオリティなバトロワ体験として初めてお届けできます。コンテンツの雰囲気もメインタイトルに寄ったものなので、『CoD:モバイル』とは異なる体験になるでしょう」
『ウォーゾーン モバイル』独自のイベントも?
現在『CoD:MW3』と『ウォーゾーン』では、『ウォーキング・デッド』、『デューン 砂の惑星』、『ウォーハンマー 40,000』といった、他作品とのコラボがさかんに展開されている。『ウォーゾーン モバイル』でもこうしたイベントが期待できそうだ。
「(現在販売中のコラボアイテムについて)『ウォーキング・デッド』のアイテムにも、『ウォーゾーン モバイル』リリース直後からアクセスできます。コラボは我々にとって大きなストラテジーの一部なんです。アイテムもクロスプログレッションされており、すべてのコンテンツが対応する全プラットフォームで使用可能です」
「リリース後は、『MW3』と同様『ウォーゾーン モバイル』限定のコンテンツにも取り組んで行く予定です。毎シーズン新しいパートナーシップと、そのコンテンツを発表していきます。『ウォーゾーン モバイル』リリース後は、本当に大きなコラボもあります。皆さんに発表するのが楽しみです。個人的なことなんですが、私はニッキー・ミナージュのキャラクターでプレイしてるんです(笑)」
「『ウォーゾーン モバイル』でのみアンロックできるアイテムがあり、それをメインタイトルでも使える」という意味なのか、具体的なところはまだ明かされていない。モバイル限定コンテンツについては、リリース後さらにはっきりしていくだろう。
日本のファンへのメッセージ、ゴールデンウィークにサプライズ?
最後にHess氏から、日本のCoDファンに向けてメッセージをいただいた。
「『ウォーゾーン モバイル』を開発するのと同時に、自分でもプレイすることをすごく楽しみにしています。グローバルローンチで日本の皆さまにも遊んでいただけるのはとてもありがたいことです。リリース後のライブサービスで企画していることもあるので、日本の皆様にも楽しんでいただければと思います」
「日本のゴールデンウィークはすごいものだそうですね。私たちもその時期、ちょっとしたサプライズを用意しています。リリースされる他のコンテンツとともに、それも日本でヒットするでしょう。日本の皆さんが『ウォーゾーン モバイル』を楽しんでくれる日が待ち遠しいです」
ゴールデンウィークについて触れたことは非常に気になり、楽しみだが、既に発表されている日本独自の『ウォーゾーン モバイル』イベントもある。
日本ではリリース記念の一環として、戸塚純貴さん、とにかく明るい安村さん、ボドカさん、スタンミさんとのコラボを実施。さらにリアルでも3月22日からは、「コール オブ デューティ」の世界観を再現したポップアップイベント「SHIBUYA BASE」が開催される。こちらもチェックしておこう。
今回のHess氏の話からは『ウォーゾーン モバイル』の開発を通し、そのゲームプレイの楽しさや技術の革新性に対する自信がうかがえた。3月21日からいよいよプレイ可能になる『ウォーゾーン モバイル』が、非常に楽しみになるインタビューだった。
Source: Press Release
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