日本語の“に”の字も知らないし、特段日本が好きなわけでもないけど、日本語版は世界最強最――
こんな一見理解しがたいことを口走りながら、『コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー(以下CoD:BOCW)』をインストールするプレイヤーが世界各地で増えています。
常に忙しそうにしている彼らは、一体何者なのでしょうか?
『CoD:BOCW』ゾンビモードタイムアタック
「タイムアタック」という言葉で察した方も多いかもしれませんが、世界中のCoDプレイヤーに降って湧いて湧いてきたニワカ日本ファンの彼らは、ゾンビモードのRTA(リアルタイムアタック / Real Time Attack)プレイヤー。「ゲームを起動してからエンディングに至るまでの時間をできるだけ短くする」ことに楽しみを見出している、いわばゲーム界のスプリンターです。
高いプレイスキルと深いゲーム知識、そして並々ならぬ執念と熱意に後押しされ、ひたすら速さを極める彼らのプレイングの鑑賞は、現実のスポーツ観戦になんら劣るものでもありません。「RTAはPvEのeスポーツ」としばしば評されますが、『CoD:BOCW』のゾンビモードはその上で複数の強力な走者が並走しており、「Firebase Z」実装以来はまるで競走のように、一分一秒を巡っての記録更新が日夜行われている状態です。
日本語版が大人気になった理由
「どの順番でイースターエッグを巡るとロスタイムを最も減らせるのか?」 「どのタイミングでどこに居るとゾンビが最短距離でスポーンするのか?」 「どこでどれくらいゾンビを倒すべきか?」 「どこの柵が空中しゃがみによる移動速度ブーストに使えるか...?」
コンマ数秒でも縮めるためにあらゆる研究と努力を惜しまない彼らが、日本語版「Firebase Z」のカットシーンが世界で最も短いと気づいてから、一斉に日本語版をインストールしなおすまでは一瞬の出来事でした。
RTAの世界ではよくあること
RTAの世界では、時間短縮のためにゲームの言語を設定することは卑怯でも不自然でもありません。例えば任天堂の『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ならドイツ語版、『スーパーマリオ オデッセイ』なら中国語版のカットシーンが最も短く、最も早いクリアタイムを出せるという理由で選択されています。
日本語版『CoD:BOCW』の「Firebase Z」でプレイしているRTA走者たちは、日本語版の感想を次のように語っています。
- 「普段から日本のアニメを見ているから、『CoD』の登場人物がアニメキャラっぽく見えてきて面白い。でも走っている時はあまり耳に入らないね」
- 「私は日本のサブカルは嫌いだ。でもタイムを出すためだし、何百回もリトライすれば慣れるよ」
声に対する賛否はあるものの、「自分の好みとクリアタイムは別」だと割り切ったプレイヤーが多く、『CoD:BOCW』ゾンビRTA界隈のレベルの高さが伺えます。
なお、最短記録を出すために必須なワンダーウェポンは、ミッション報酬あるいはミステリーボックスで出す必要があるとのことで、ミッション報酬ルートを取るならミッション文の日本語を即座に自分の母語に訳さなくてはなりません。しかしそれを込みでも日本語版『CoD:BOCW』でプレイした方がよっぽど早くクリアできる模様。
世界最速記録誕生!
そしてその日本語版『CoD:BOCW』にて2021年2月13日、走者の1人であるEarthomon氏がミステリーボックスの1発目でワンダーウェポンを出すという豪運に恵まれます。その後も幾つかの幸運と、大きなミスを侵さない徹底したプレイで、世界最速の座を23分59秒という驚異的な記録で奪取しました。
24分切りの偉業、Earthomon氏のスーパープレイ
初ボックスでワンダーウェポン、と言うとまるでEarthomon氏が運だけの人間に聞こえますが、世界最速を競うのならば人並み外れたプレイスキルは最低条件。実走中もEarthomon氏はミスプレイによるタイムロスはほとんど発生させておらす、その上で確率わずかコンマ数%の、おおよそあり得る限り最も幸運なパターンを引いているので、界隈からはこの記録に挑まなくてはいけないことへの、恐れと称賛が入り乱れる状況となっています。
まだまだタイムは短縮できる
とは言えEarthomon氏のプレイングも完璧ではなく、目立った内容だけでも以下の箇所でタイム短縮を狙えると評されています。
- エーテルシュラウドの短距離ワープによる壁超えを失敗した箇所
- 間違い探しイースターエッグのタイム短縮
- 終盤のモニター操作箇所のタイム短縮
- ラストバトルで巡航ミサイルがバグり、子弾の2発が発射されなかった不運
- 巡航ミサイルのバグに誘発された操作ミスからのダウン
- ワンダーウェポンよりクリアタイムが短縮できるかもしれないとされているRPGをミステリーボックスから引き当てる
Earthomon氏自身も前向きに「今度は23分45秒を目指して頑張るよ」と動画説明文にコメントを残しています(14秒減)。一部のRTA識者からは、23分59秒のこの走りは完成度が高く、向こう一ヶ月は更新されないだろうという意見も出ています。我々一般プレイヤーからすればたった一ヶ月しか記録を守れないのかと愕然としますが、RTA走者とは限界を突き破るもの。今後も素晴らしい走りを見せてくれるだろう彼らの活躍に期待しましょう。
『Call of Duty: Black Ops Cold War(コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー)』の発売日は2020年11月13日で、対象機種はPS5 / PS4 / PC / Xbox One / Xbox Series X | S。
コメント
コメント一覧 (18件)
テンプレなのか・・・(困惑)
ここまでテンプレ
コメのレベル低すぎワロタ
パヨクも湧いてるやん
まーたネトウヨが湧いているのか…
あ
キチ外人さん達落ち着いて(^_^)
チョンコリアン達落ち着いて(^_^)