STREAMS CHARTSより、2022年にTwitchで配信されたシューターゲームの視聴時間ランキングが公開されてます(1月1日から12月18日まで)。
Twitch累計視聴時間ランキング(シューターカテゴリー)
10位までのタイトルは以下のとおりです。
- VALORANT
- CS:GO
- エーペックスレジェンズ
- フォートナイト
- CoD: ウォーゾーン
- エスケープ・フロム・タルコフ
- RUST
- オーバーウォッチ2
- PUBG: BATTLEGROUNDS
- レインボーシックス シージ
最も視聴時間が多かったのは、ライアットゲームズの『VALORANT(ヴァロラント)』で、11億2,600万時間でした。全カテゴリーの1位である「雑談」配信が約30億時間であることを踏まえると(2021年の記録)、単独タイトルで10億時間を超えたことは驚異的です。
2位の『Counter-Strike: Global Offensive(CS:GO)』の6億8,475万時間を、大きく引き離す結果となりました。新作となる『オーバーウォッチ 2』や、海外では引き続き人気の『CoD: ウォーゾーン』、そして発売から長い年月の経った『レインボーシックスシージ』も見事ランクインしています。
新参・古参ともに恐るべき強さ
首位となった『VALORANT』は、2020年に基本プレイ無料のPCゲームとしてリリースされた比較的新参のタイトルですが、その完成度の高さから急速にファンベースを拡大させ、今回のような視聴時間記録を打ち立てています。
2021年の記録は9億3,965時間で、このときは『フォートナイト』よりも少なかった点を踏まえると、堅調な成長がうかがえます。累計視聴時間が1位であるのに対し、ピーク視聴者数が3位なのは、配信しているストリーマー数と視聴者数がともに増えていることを示唆しているのかもしれません。
日本では家庭用ゲーム機の層が厚いため、国内のプレイヤーが拡大するかどうかは、この先予定されているコンソール版が出てからの判断になりそうですが、一方でプロ競技シーンVCTでは、既に日本勢の存在が世界的に知られています。日本チームZETA DIVISIONは2022年のマスタートーナメントで世界3位という歴史を作り、さらに先日は、東京を舞台に2023年度のマスタートーナメント(MASTERS TOKYO)が開催されることが発表されました。
視聴時間2位の『CS:GO』は2012年にリリースされ、他と比較すると「古参」と言えるタイトルですが、今なお世界のシューター界を牽引する存在です。eスポーツ人気も健在で、2022年にベルギー・アントワープで開催されたPGL Major Antwerp 2022では、ピーク視聴者数約211万人を記録しました(Esports Guideより)。
タルコフに見る新トレンド
2021年のカテゴリー横断ランキングに載っていた『フォートナイト』、『ウォーゾーン』、『エーペックス』は、2022年も引き続きトップ10にランクインしています。
そんな中、大人数でのオンライン対戦型シューターにサバイバルや探索要素などを盛り込んだ『エスケープ・フロム・タルコフ』と『RUST』の存在が気になります。それぞれの視聴時間は約2.6億時間で、約4億時間の『ウォーゾーン』には水をあけられているものの、これら2作がランクインしている点は2023年のシュータータイトルの方向感を占う上でも重要になるのかもしれません。「コール オブ デューティ」シリーズに、「タルコフ風モード」と言われたオープンワールドモード「DMZ」が新たに実装されたことも無関係ではないでしょう。
2023年のシューター界は?
どのタイトルも、ゲームそのものの面白さとは別に、個々のストーリーマーたちの人気も視聴時間に影響しているはずですが、トップの『VALORANT』が10億時間を超えているのを見ても、「シューター」カテゴリーの全体的な人気の高まりやトレンドの変化がうかがえます。
2022年もさまざまな動きが見られたシューター界ですが、果たして2023年はどんなゲームが人気を博していくのでしょうか。今年も引き続き、シューター界の出来事を追跡していきましょう。
- タイトル:VALORANT(ヴァロラント)
- 発売日:2020年6月2日
- 対象機種:PC(Riot Games)
Source: Streams Charts
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