『CoD:MW3』の開発期間は通常の半分だった、混乱した内部状況暴露 - Bloomberg報道

発売されたばかりのCoDシリーズ最新作『Call of Duty: Modern Warfare Ⅲ（コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア 3/ MWⅢ）』だが、少なくともキャンペーンの評判は高くなく、「大急ぎで作られたようだ」といったレビューが徐々に出てきている。

そんななかBloombergは、開発元のSledgehammer Games内部で混乱が起きていたと伝えた。

『CoD:MW3』開発元SHGの混乱

近年のCoDシリーズは3スタジオ体制で、3年前後で開発されるが、『CoD:MW3』の大部分は1年半足らずで作られたと匿名の関係者が語った。 今回Bloombergが内情として伝えた内容の要約は以下の通り。

計画の変更と混乱

• 2023年に予定されていた別の『コール オブ デューティ』タイトルの延期に伴い、2023年のCoDはリリーススケジュールの空白を埋めるために考案された
• Sledgehammer Gamesのスタッフには『CoD:MWII』の拡張版として提案されていたが、開発中に完全な続編『CoD:MWIII』へと変化した（このあたりは多数の噂などと合致する）
• コードネーム「Jupiter（ジュピター）」と呼ばれていたこのプロジェクトの最初の数カ月は、メキシコを舞台にした小規模な『CoD』の スピンオフ作品として構想
• しかし2022年の夏、アクティビジョン幹部はこのストーリーをリブートし、代わりに悪役ウラジミール・マカロフを中心とした『MWII』の直接の続編で、世界各地のミッションをフィーチャーすることを開発者たちに告げた
• SHGは『CoD:AW』の世界観を舞台にした続編から、別の『モダン・ウォーフェア』タイトルに開発を切り替えた
• Call of Dutyのゼネラルマネージャーは、詳しい説明はないものの開発スケジュールの短縮を否定。拡張版ではなく当初から「プレミアムゲーム」として構想されていたと説明
  • しかし10人以上の現/元開発者によると、「拡張版」だと直接言われたり、そう認識していた

突如現れた「プレミアムリリース」という謎の言葉の正体や、このあたりの「拡張？本編？」といった混乱は下記記事に詳しい。

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開発期間の圧縮

• リブートによってスケジュールが圧迫され、開発陣は新たなキャンペーンを約16カ月で完成させることを余儀なくされ、新作CoDとしてはここ数年で最短の開発期間だった
• 従業員はゲームを完成させるため、夜も週末も働かなければならなかった
  • 『CoD:ヴァンガード』でも同様にスケジュールが短縮されていたため、今後は短縮されないと約束されていたという。そのため会社に裏切られたと感じた従業員も
• SHGはInfinity Wardの幹部がコンテンツに口出しすることに不満を感じていた
  • フィードバックを待ったり、上からの指示に基づいて（時には望ましくない）変更を加えたりする非効率性に対処しなければならなかった
  • Infinity WardはSHGへ、『CoD:MW3』のマルチプレイヤーからPick 10を削除するよう指示したとの情報

過去には同じジャーナリスト（ジェイソン・シュライアー氏）が、『CoD:MW3』は当初『CoD:MW2』のDLCとして開発されていたが、「開発中に完全な続編に変わった」と報じている。

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