『レインボーシックス シージ』世界大会で珍事:北米チームM80のコーチとマネージャーがルール違反で大会追放、日本チームCAGと明日対戦

『レインボーシックス シージ』世界大会で珍事、北米チームM80のコーチ&マネージャーがルール違反で大会追放 日本チームCAGと明日対戦
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Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』eスポーツ競技シーンでは、世界大会「シックスインビテーショナル2025」の第2部「プレイオフ」が進行中。大会全体では、日本時間2月10日で6日目を迎えたところだ。

世界大会ならではのドラマが期待される「シックスインビテーショナル2025」だが、この日は望ましくない方のドラマが起きてしまう。北米チームのコーチとマネージャーが、ルール違反により大会途中で追放されてしまったのだ。

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『R6S』世界大会中に珍事件、北米チームのコーチらが追い出される

M80のBudegaコーチ

事件が起きたのは「北米チーム同士の対決」として注目された、DarkZero vs M80の試合でのこと。ここでM80のコーチBudega氏と、チームマネージャーのVivas氏が、インビテーショナルの会場内で言い争いに。プロチームらしからぬその有様の一部が、公式配信にも映ってしまう。

映像では、相手チームのNafe選手に突っかかるような場面も。シージeスポーツ公式はこれを重く受け止め、即座にペナルティを発表。Budega氏とVivas氏は、配信中の大会から追い出されることとなった。たとえM80の選手たちが勝ち上がっても、2人は残りの試合に顔を出すことはできない。

コーチのルール違反が原因

そもそもの原因は、「Budega氏のルール違反」と目される。

他のeスポーツタイトルでも同様だが、『レインボーシックス シージ』では、チームのコーチは試合中にアドバイスを出せないルールになっている。「ナイス!」などの最低限のコミュニケーションは黙認されるが、選手たちに「もっとこうした方がいい」と具体的に指示できるのは、タクティカル・タイムアウトの時間内に限られる(公式ルール5.1.4.)。

しかしBudega氏は大会中、タイムアウト以外でも選手たちに指示を出していた場面がいくらかあったと、キャスターのPengu氏も証言している。Budega氏はこれを否定し、「名誉毀損で訴えられたいのか?」などと述べていたが、後に削除された(※脅迫の現行犯のおそれ)。

DarkZeroとの試合中も、Budega氏は大会スタッフから2度の警告を受けていた。それにも関わらず、ディサイダーマップ「銀行」でもその行為が改められることはなかった。

第3ラウンド後、不穏な空気に

配信の5:22:30ごろ、第3ラウンドが終わったところで試合は中断。ついに3度目の警告が出された。Budega氏が警告を無視し続けたペナルティとして、対戦相手のDarkZeroには1ラウンド・ポイントが付与されることになった。インビテーショナルでの珍事に、DarkZeroの選手たちも驚きの声をあげる。

結果論としては、この「無料の1ラウンド・ポイント」が重要になってしまった。「銀行」での戦いは接戦となったが、7-5でDarkZeroが勝利。全体マップスコア2-1で、M80は敗北した。その後、上述のクリップの出来事に発展し、配信に映っていないところでさらなる口論が起きていたという。

Vivas氏はXにて、「この(ペナルティの)決定をした人は解雇されるべきだ」と会場で叫んだことは認めている。しかしスタッフらの身体には触れていないとして、大会を運営するBLAST側にペナルティの撤回を求めている(Vivas氏の発言は機械翻訳)。

なおBudega氏の方にはルール違反の前科がある。かつて2022年のシャーロットメジャーにて、当時XSETのコーチだった同氏は、対戦相手であるLiquidの選手たちに暴言を発し、12ヵ月の公式戦出場停止処分を受けた。XSETにも5,000ドル(約75万円)の罰金が科された。この出来事を覚えている人々が呆れかえるのも当然だ。

海外メデイア・インフルエンサーにも拾われる

不名誉なことに、シージの専門ではない海外メディアDexertoや、Jake Luckyのようなインフルエンサーにもこの「追放事件」が拾われてしまう。良くも悪くも、海外eスポーツ市場におけるシージの注目度の高さがうかがえる。

本件を受け、M80の創設者でCEOのMarco Mereu氏もXに投稿。チームのファンや双方の選手たち、Ubisoftに対し、「まったく許容できないことです」と謝罪している。Kyno選手もロースターを代表してXにて投稿。彼らのハングリー精神はかつてなく高く、コーチ不在でも明日の試合に影響はないとファンを安心させている。

日本チームCAG戦に影響か、11日の試合に注目

プレイオフに進出したCAGの選手たち(左からSironeko選手、Anitun選手、DDコーチ)

コーチとマネージャーが大会から追い出されてしまったM80だが、なんと日本チームCAG Osakaの次の対戦相手だ

今大会、日本からはCAG OsakaとSCARZの2チームが出場した。このうちSCARZはグループステージで惜しくも敗退となってしまったが、CAGの方はインビテーショナルでは初となるプレイオフ進出を達成した。

目指すは日本チームの最高記録である「ベスト4以上」ということで、国内シージコミュニティは大いに盛り上がっているところだ。

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グループステージで4位だったCAGは、プレイオフ・トーナメントをロアブラケットからスタート。そのため日本時間2月10日は試合がなく、対戦相手が決まるのを待っていたところだが、奇しくも渦中のM80と鉢合わせる形になってしまった。

あくまでコーチとマネージャーの失態であり、M80の選手たちに非はない事件だ。しかしコーチ不在である以上、選手たちは試合中に誤算が生じても自分たちで解決しなければならない状況に置かれてしまった。

そこでCAGとしては、この機に乗じて北米の強豪であるM80を下し、観客の待つベスト8を目指してインビテーショナルの戦いを続けたい。

プレイオフ進行状況

ロアブラケット第1ラウンド「CAG vs M80」は、日本時間2月11日深夜0時スタート。試合はBO3で行われ、負けたチームはここで大会敗退となる。CAGが勝利すれば、そのまま同日後半に第2ラウンドUnwanted戦も見られる。

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追記:2年間出場停止+150万円の罰金

その後、シージeスポーツ公式は追加的なペナルティを発表した。

Budega氏は2年間のBLAST公式戦出場停止(シックスインビテーショナル2027終了まで)。さらに、M80チームにも1万ドル(約150万円)の罰金が命じられた。

  • タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
  • 発売日:2015年12月10日
  • 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam
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『レインボーシックス シージ』世界大会で珍事、北米チームM80のコーチ&マネージャーがルール違反で大会追放 日本チームCAGと明日対戦

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • まずタイムアウト取ってないのにコーチの声が届く環境なのがおかしくねえかw
    VCが繋がってるのか、物理的に声がでかいのか知らんけど

  • Budegaに限らず、最近のNAはやりすぎの域まで来てるような気もするけどな
    NAはこういうもの、みたいな雰囲気を出して、素行の悪さをなあなあにしてたのが、今回の結果に繋がったんじゃねえの

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