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『シージエックス』今後の予定公開:DenariやSolisの再強化 / ハードブリーチャー強化 / ランクの全面改修 / アンチチートの取り組みなど

『シージエックス』来シーズンに向けた予定公開:DenariやSolisの再強化 / ハードブリーチャー強化 / ランクの全面改修 / アンチチートの取り組みなど
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Ubisoftの『Rainbow Six Siege X(レインボーシックス シージ エックス)』開発チームは10月9日、次回のアップデート「Y10S3.3」で予定していることや、さらに新シーズン「Y10S4」に向けた開発計画をプレイヤー側に共有した。

防衛オペレーターDenari(デナリ)の弱体化を撤回するなど興味深い内容であるとともに、5月の時点で発表されていた予定の再確認もここで行われている。また、アンチチートの最新状況など、昨今のコミュニティの不満にも対応した形だ。

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『シージエックス』来シーズンに向けた予定公開

シージでは秋の世界大会「ミュンヘンメジャー」こと「BLAST R6 Major Munich 2025」が、ドイツ・ミュンヘンを舞台に現地時間11月8日より開催される。

今まさに、その出場チームが確定しようとしているところだ。日本チームにはCAG OsakaとENTER FORCE.36にチャンスがあり、彼らは10月10日からオーストラリア・メルボルンで行われるアジア全体の予選「Asia Pacific League 2025 - Major Qualifier」に出場する。

この11月のミュンヘンメジャーと、12月ごろが想定される次回大型アップデート「イヤー10シーズン4(Y10S4)」に先駆けて、シージ開発スタッフより今後のアップデート予定が先行で公開された。

今年で10周年を迎えるシージだが、2025年12月がその発売10年の記念月にあたる。Y10S4には、何らかの特別なイベントが行われるとコミュニティから予想されているところだ。

Denariの弱体化撤回などオペレーターバランス調整

「昨今は弱体化ばかりで強化がない」というコミュニティからの意見を踏まえ、たとえ予想外のメタが生まれても、楽しい体験を優先するよう方針を変更することになった。

  • Denariの弱体化を撤回
    • T.R.I.P.コネクターの再起動に1秒かかる →即時再起動に戻る
    • レーザー1本あたりのダメージを20から15に減少 →20に戻る
    • TRIPコネクターが作動した後、再起動に8秒かかる →4秒に戻る
  • Glaive-12を強化

まず10月14日のパッチ3.3で、Denariへの弱体化を元に戻す。Denariは実装1ヵ月のうちに2度も弱体化された不運なオペレーターで、テストサーバーでのデータを踏まえた措置だったものの、開発側も調整に踏み切るのが早すぎた点を認めている。

また、新武器であるDenariのサブショットガンGlaive-12も強化される。現在はあくまで工事用であり戦闘力は控えめだが、どう変わるのだろうか。

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  • Solis(ソリス)にインパクトグレネードを戻す

Solisからインパクトグレネードが没収されたのはイヤー9シーズン2でのこと。メインガジェットSPEC-IOの弱体化もあって存在感をなくしていたが、ディフューザー設置阻止に役立つイングレについては返してもらえるようだ。

  • Y10S4でハードブリーチャー3人強化

Thermite(テルミット)、Hibana(ヒバナ)、Maverick(マーベリック)が強化を受ける。「Ace(エース)はより激しい競争にさらされるだろう!」とのこと。

ハードブリーチャーをやりたいときはとりあえずAceで、と考えるプレイヤーは多いと思われるが、どのような形で他の3人に優位性を与えるのか気になるところだ。

なおY10S4では、電子機器に対するEMPとジャミングのシステムにも改変が行われることが、5月の時点で明かされている(ハードブリーチャーの強化も実は既出情報)。

Y10S4では、新オペレーターがいない代わりにオペレーターリマスターが行われる。対象者は未だに不明だが、シージの核でもある補強壁の攻防システムが変化するのかどうか、気になるところだ。

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  • テスト場の活用:アーマーとスピードシステムの改変実験

これも5月の時点で明かされている内容だが、Y10S4では「テスト場」の実装を見込んでいる。まだ本決定はしていないが実験すべき点について、プレイヤーとともに検証するための場だ。最初はアーマーとスピードに関するテストが実施される。

現在のオペレーターたちは必ず「アーマー+スピード=4」というルールで、3パターンしかないが、もしかしたら10年目にしてこれを変えるのかもしれない(極端な話、アーマー3+スピード3など)。

ランクマッチの全面改修

Y10S4からイヤー11にかけて、ランクマッチのシステムを変更していく。現在のランク2.0は、開発側の望む成果を出せていないようだ。

  • Y10S4では、マッチメイキング方式がより細かくなり、MMR以外にもランクとチームサイズ(フレンドと組んでいる人数)が考慮されるようになる
  • 「ランク・オーバーホール(全面改修)」と呼ばれるものに取り組んでいる。ランク報酬の進行状況がより明確になるとともに、スキルの上昇を可視化できるようなものを目標にしている
  • この新システムについて、プレイヤーとの協議を実施中。ミュンヘンメジャーでワークショップを行い、さらなる洗練を目指す
  • ランク・オーバーホールはイヤー11前半でのリリースを目指す

(チーターは別として)現在のランクマッチは、マッチメイキングの方式や、進行システムの仕様など、さまざまな側面に不満が寄せられている。低~中ランク帯のチームが、チャンピオン5人組と戦わされるようなクリップを見たことがある方もいるだろう。

主な原因は、プレイヤーの「ランク(公開)」および「ランクポイント(公開)」、そしてマッチメイキングに使うプレイヤースキル値「MMR(非公開)」が、プレイヤーの実際のスキルを必ずしも正しく表現できていない点にある。

マッチングで最も重要なのはMMRだが、このMMRはプレイヤー自身には隠されている。それを知らずに敵チームと「ランク」だけを比較すると、時には格差マッチが発生しているように見え、「システムが壊れているのではないか」という誤解につながっている(実際に壊れている可能性はここでは検証しない)。

以前から「プレイヤーのスキル全体を一つの数字で表現するのは無理がある」ことが議論されてきたが、イヤー11前半を予定している「ランク・オーバーホール」では、この辺りがもう少し分かりやすくなることに期待したい。

なお現在のランク2.0のマッチメイキングのしくみと、MMRの問題点については、以下の記事で解説している。実はスタート時点から議論され続けている話でもある。

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アンチチートの取り組みも継続

基本プレイ無料化したこともあり、『シージエックス』ではチートが急増していることを開発側も以前から認めている。

アンチチートについては、プレイヤーに情報を公開するとチート業者にも伝わってしまうという事情があるため、具体的な技術については語られていない。それでも、現在の取り組みについて以下のように共有してくれた。

  • 界隈でよく知られている複数のチート業者と、とある悪名高いチート製品の使用を標的に、より発展したチート検出機能を導入する
  • マーケットプレースでの不正禁止
  • これらの不正を行ったプレイヤーの永久BAN

「シージを救え」運動

以下は背景事情の解説。今回の公式ブログ冒頭では以下のように述べられているが、日本のプレイヤーには何の話なのかピンとこない方もいるだろう。

「『シージエックス』のリリース以降、私たちが取り組んできたものについて十分明確に伝えられていなかった点について認識しております。これにより生じた、皆さんのご不満を理解しております」

今回、例外的にこのような先行情報が共有された背景には、海外コミュニティで昨今巻き起こっていた「シージを救え」運動の存在がある。ハッシュタグ「SaveSiege」をXで検索すると、起きていたことに察しがつくだろう。

大型アップデートの内容が冴えない時期が続くと、そのゲームの将来が心配されるのは他社タイトルでも見られる現象だ。

シージでは現在のY10S3が始まったころから、コミュニティからの呼びかけをきっかけにこの「シージを救え」が盛り上がっていた。新コンテンツの少なさやチーターの蔓延は開発側の怠慢であるとして、不買を呼びかける者までいたほどだ。多くのプロやインフルエンサーらがこれに同意し、それぞれシージへの思いと将来について語った。

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Steam Chartsより(記事執筆時点の数字)

あくまでSteam版のみの話だが、Steam Chartsで最近の人口推移を見ると、コミュニティの人々が抱く危機感も理解できるだろう。

6月にタイトルアップデートされて『シージエックス』が始まったにも関わらず、プレイヤーは減少傾向。6月の月間平均プレイヤー「80,447.2人」と比べ、記事執筆時点の10月上旬は「46,082.3人」。半数近くの引き留めに失敗したことになる。

ランクのチーターについてはいたちごっこの側面があるので、開発側の努力にも限界があるのは理解できる。技術開発には時間も人員も必要であり、さらに業者を訴訟しようとすれば追加の資金も求められるため、開発側が一方的に不利だ。

一方でコンテンツやゲーム内イベント、公式戦など、他の面でどのようにプレイヤーを楽しませ、コミュニティの盛り上がりにつなげていくのかは、開発側の手腕に期待したいところだ。昨今は防衛側の倍率スコープ大幅削除のように、公平さと引き換えにゲームとしての楽しさを損ない得るものが目立ったが、DenariやSaolisの再強化などからは方針の変更が感じ取れる。

リリース10周年の記念日を迎えようとしているシージだが、コミュニティでは祝福とはほど遠い、緊迫した空気が漂いつつある。シージが次の10年を迎えられるかどうかは、ここからの数ヵ月の動きが重要になるだろう。

  • タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
  • 発売日:2015年12月10日
  • 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam

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Source: R6S Official

『シージエックス』来シーズンに向けた予定公開:DenariやSolisの再強化 / ハードブリーチャー強化 / ランクの全面改修 / アンチチートの取り組みなど

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コメント

コメント一覧 (5件)

  • プロやインフルエンサ好みのゲームにしたら本当に終わりそう

  • とにかくランクのシステムを元に戻してくれ、振り分け10戦やってランク付けて見えてるレートがそのままマッチングレートになれば十分なんだよ
    毎シーズンブロンズからだらだら上げていく、マッチングレートは分からない、レートの上下幅が落ち着いたところが概ねマッチングレートとイコールだよとか言われて誰が喜ぶんだ

  • 多くは求めないので、ヴァロみたいにランクのタブをしっかり充実させてほしい
    公平さとかポジティブネガティブ〜〜なんちゃらとかじゃなくて、直近の試合の成績とかラウンドごとをゲーム内で簡単に振り返れるようにしてほしい
    あと野良ランクのBANがいつも同じすぎて飽きる
    エメラルドプレーンとかアジトとかやろうぜ

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